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スリッカーでブラッシングしてもらっている犬
お手入れ
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2021.08.30

スリッカーブラシとは?正しい使い方と初心者におすすめの商品をご紹介

犬のお手入れで活躍するスリッカーブラシ。抜け毛やホコリ、ゴミなどを取り除くほか、毛並みを美しく整える役割も果たします。
今回は、認定動物看護士でもある筆者が、スリッカーブラシの正しい使い方や使う際の注意点、そしておすすめの商品をご紹介します。

江野 友紀/認定動物看護士

スリッカーブラシとは?

スリッカーブラシがテーブルの上に置かれている

スリッカーとは、くの字型に曲げられたピンがたくさん付いた、犬の被毛を整えるためのブラシの一種です。
犬の被毛は、犬種にもよりますが細く絡まりやすいため、一度絡んでしまうとヘアブラシなどでほぐすことは困難ですが、スリッカーブラシであればもつれや毛玉を比較的容易にほぐすことができます。また、被毛に付着した誇りを落としたり、血行を良くする効果も期待できます。

ソフトタイプとハードタイプ

スリッカーには、ソフトタイプとハードタイプがあります。市販されているものはほとんどがソフトタイプで、プロが使うものはハードタイプが多いようです。
ハードタイプはその名の通りピン(針金)が硬い作りになっており、手早くもつれを取ることができますが、その分犬の皮膚に傷をつけやすいので、初心者にはソフトタイプのスリッカーがおすすめです。

スリッカーの正しい使い方

スリッカーのピンが付いている面を下にし、上から握るように持つと、余分な力が入ってしまいます。怪我を負わせないためには、鉛筆のように下から持つ「鉛筆持ち」をして必要以上に力を入れずにブラッシングすると良いでしょう。手首のスナップを利かせ、ピンの先端を直接皮膚に当てないように使いましょう。

スリッカーを使うときの注意点4つ

テリアの子犬がこれからスリッカーでブラッシングしてもらおうとソファに寝そべっている

スリッカーを使用する場合、安全性を重視するならピンの先に丸い玉突きの商品を選んでも良いでしょう。安全に使用するための注意点をご紹介します。

1.ピンの先端での怪我に注意

スリッカーブラシは使い方によっては犬を傷つけてしまう危険性があります。よくある例として、強い力でブラッシングことにより「擦過傷(さっかしょう)」という傷ができ、犬の皮膚が赤くなったり血がにじむ症状が見られることがあります。また、顔周りのブラッシングでは目に怪我をさせないよう注意しましょう。

2.スリッカーが不向きな犬には使用しない

数あるブラシの中では最も使用されていて、抜け毛やもつれをほぐすために大活躍するスリッカーブラシではありますが、犬種によっては不向きな場合があります。基本的に、短毛でアンダーコート(下毛)の生えていないチワワダックスフンドパグフレンチブルドッグなどには不向きです。これらの犬種にはラバーブラシや獣毛ブラシの使用をおすすめします。

3.針金の向きが不揃いになったものは使用しない

スリッカーはどんなに良いブラシを選んだとしても、必ずいつかは寿命がきます。ピンの角度が不揃いになったものは被毛を十分にブラッシングできないだけでなく、怪我をさせてしまう可能性もあります。時々ピンの向きをチェックし、不揃いになっていたら買い換えを検討しましょう。

4.毛玉を無理にブラッシングしない

耳の後ろや脇の下は、ブラッシングを怠ると毛玉ができやすい場所です。酷く固まった毛玉を無理にブラッシングすると犬に痛い思いをさせてしまいます。まずはハサミで縦に切り込みを入れ、犬が痛くないように毛の根元をきちんと持って、ブラッシングします。ブラッシング後はコームを通して確認しましょう。

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スリッカーブラシのおすすめ10選

プロのトリマーにスリッカーでブラッシングしてもらっている白い毛の小型犬

スリッカーは商品によって主に大・中・小などのサイズがあります。小さいものは小型犬用、大きいものは大型犬用と考えがちですが、初めて購入するのであれば小さいサイズのものがおすすめです。大きいブラシは重いため扱いが難しく、目の周りや耳、足先などの細かい部位のブラッシングが容易ではありません。色々なメーカーから作られている中から、おすすめ商品をご紹介します。

【1】プロのトリマー推奨!本格派なら武蔵

トリマーさんが推奨する、本格的で品質の高いブラシです。耐久性があり、ピンの土台部分にはクッション性があるため力をほどよく吸収し、初心者にも扱いやすいおすすめの商品です。

【2】愛犬家に定評のあるローレンス

イギリス製で、トリマーさんや愛犬家に定評のある、使いやすいスリッカーブラシです。高品質の細いピンがラバーの中に隙間なく埋め込まれているので、ふわふわの仕上がりになります。一般的なスリッカーブラシよりも軽く、楽にブラッシングできます。

【3】超ソフトタイプで優しい

一般的に販売されている商品と比べ、柄の部分が約3cm長く作られていて、手のサイズが大きい人でも扱いやすいと評判です。超ソフトタイプなので怪我の心配が少なく、細かいピンが密植されているので、ブラッシングすると被毛をふわふわに仕上げることができます。

【4】ベルギー製のプロ用ブラシ

ベルギー製のプロ仕様のブラシです。ピンがアンダーコートの奥まで届いて抜け毛をたくさん除去できるので、ブラッシングが楽しくなると評判です。ヘッド部分のカーブと持ち手の絶妙な角度により、ブラッシングのときに自然に手首を使うよう設計されているので、手首に負担がかかりにくく、とても扱いやすいでしょう。

【5】ワンタッチで抜け毛をポイ!

持ち手が握りやすく、疲れないブラシです。この製品の一番の特徴は、ピンに絡まった抜け毛の取りやすさです。ピンが付いている面の裏側にボタンが付いていて、押すとピンの根元の面が持ち上がり抜け毛を簡単に取り除くことができます

【6】トイプードル用・柴犬用など犬種特化!

スタイルズのスリッカーには、細めのピンでアンダーコートもしっかり除去する「柴犬用」、根元から巻き毛を伸ばす「トイプードル用、ピン先に玉が付いていで地肌に優しい「チワワ用」があります。ステンレスピンはさびにくい設計です。

  • 商品名:スタイルズ/スリッカーブラシ(ロングコートチワワ用)
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【7】小回りの利く三角形!

トライアングルスリッカーはその名のとおりブラシ部分が三角形になっています。顔周りや耳、脇の下などの小回りを利かせたい作業にとても便利な商品です。柄の部分が比較的長いため使いやすく、プロにも一般の飼い主さんにも扱いやすいブラシです。

【8】サビにくいステンレスピンを使用

多くのプロのトリマーさんも愛用している、日本製の高級スリッカーブラシです。サビにくい良質なステンレスピンを使用し、被毛をふんわりと仕上げてくれます。小・中の2サイズが展開されています。

【9】天然木と豚毛で被毛を傷づけずにブラッシング

高級仕様のスリッカーブラシで、天然の豚毛が被毛に艶を与えます。毛にダメージを与えないから、安心してブラッシングができます。

【10】ピン先が柔らかく皮膚が弱いコでも安心!

クッション性がよい樹脂製の玉がピン先に付いており、皮膚が弱いコのブラッシングにおすすめです。ピンの隙間が狭いので、抜け毛をしっかりとキャッチしてくれます。

スリッカーを使って愛犬とコミュニケーション

スリッカーでブラッシングをしてもらった犬の足のまわりにはたくさんの毛が落ちている

スリッカーを使ったブラッシングは、もつれや毛玉をほぐして毛並みを整えるだけでなく、血行を促したり病気の早期発見にも効果的です。力を入れてしまうと怪我のもとになるので、鉛筆持ちを基本にし、力を入れずスリッカーで優しくブラッシングしましょう。

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  • 公開日:

    2020.04.05

  • 更新日:

    2021.08.30

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ライター・専門家プロフィール
  • 江野 友紀
  • 認定動物看護士
  • 地域密着型の動物病院にて、動物看護士として14年ほど勤務。看護業務の合間にトリミングもしています。 ドッググルーミングスペシャリスト、コンパニオンドッグトレーナーの資格を保有。 普段の仕事では、飼い主様の様々な疑問や悩みを解消できるよう、親身な対応を心掛けています。 ライターの仕事を通して、犬と人が幸せでより良い生活を送るためのお手伝いさせていただきたいです。