
ロットワイラーの被毛はどのようなタイプなのか、理解を深めておきましょう。
ロットワイラーは短毛で、手触りが硬い毛質をしています。とても艶やかで光り輝く美しい被毛は、ロットワイラーの魅力の1つです。
ロットワイラーの被毛は、外部の刺激から皮膚を守る機能を果たすオーバーコートと、保温・保湿の役割をするアンダーコートが生えているダブルコートです。ダブルコートの犬種は、アンダーコートが生え変わる換毛期が春と秋の年2回あり、春は冬毛から夏毛へ、秋は夏毛から冬毛へと生え変わります。
ロットワイラーの被毛は、ブラック&タンの1種類のみです。ブラックの基本カラーに、目の上や頬、胸や四肢など、ところどころにタンマーキング(眉毛のような斑点)が見られます。
ここでは、ロットワイラーの抜け毛や被毛の汚れ対策をご紹介します。
ロットワイラーを育てていると換毛期には大量の抜け毛に悩まされるかと思います。ブラッシングや掃除の手間を楽にしたい場合は、トリミングサロンでレイキングをしてもらうのもよいでしょう。
レイキングは専用の器具を使って、ブラッシングでは取りきれないアンダーコートのみを取り除いてくれるものです。レイキングをすると、毎日少しずつ抜け落ちる毛の量が少なくなる以外にも、被毛の通気性がよくなるといったメリットもあるのでおすすめです。
シャンプーだけでなく、濡れたタオルで全身を拭いて、被毛をきれいにしてあげることも大切です。特に雨の日の散歩は、おなかや四肢が汚れやすいので、散歩から帰ってきたら、毛並みに沿って優しく丁寧に拭いて汚れを取り除き、清潔に保つようにしましょう。
被毛を清潔に保つために、ロットワイラーの家庭でのお手入れについてご紹介します。
月に1~2回シャンプーをして、被毛や皮膚の汚れを落としましょう。シャワーの音や水圧に慣れず、シャンプーが苦手というコも少なくないので、体を洗う際は、シャワーヘッドを体の表面スレスレに近づけて、シャワーが気にならないようにしてあげましょう。
犬用のシャンプー剤を使用して、37度前後のぬるま湯で洗っていきます。そしてシャンプー後は、ドライヤーでしっかりと乾かしていきましょう。半乾きだと細菌が繁殖しやすく、皮膚疾患の原因になるので注意が必要です。
ラバーブラシを使って週に3~4回、ブラッシングをしましょう。春と秋の換毛期は毛がごっそり抜けるので、毎日ブラッシングをして抜け毛を取り除く必要があります。
抜け毛を放置していると毛が絡まり、被毛の通気性が悪くなって皮膚トラブルを起こしやすくなります。そのため、こまめにブラッシングをするようにしましょう。
ロットワイラーは体が大きいので、シャンプーをするにしても一苦労です。そのため、トリミングサロンで定期的にお手入れをしてもらうのもよいでしょう。
ロットワイラーは、トリミングをする必要がない犬種です。そのため、シャンプーとブローがセットのメニュー、もしくはこれらにプラスして、耳掃除や爪切り、足裏の毛のカットや肛門腺絞りなどの、お手入れがセットになったシャンプーコースがおすすめです。
シャンプーコースをお願いすれば、一通りのお手入れが一度にできるので、普段のお手入れが楽になります。
人間と違い、犬は頻繁にシャンプーをすると、必要な皮膚の油分までが奪われてしまうので、よほど激しく汚れなければ、月1回ペースの利用で大丈夫です。
シャンプーコースをお願いした場合の料金の目安は、10,000円ぐらいです。ただし、もっと料金が高いこともあるので、念のため事前に料金を確認してから利用することをおすすめします。
ダブルコートのロットワイラーには換毛期があるため、その時期はびっくりするぐらいの抜け毛が生じます。普段よりもブラッシングの回数を増やして、抜け毛を取り除くようにしましょう。
また、被毛を清潔に保つために、散歩から帰ってきたら体を拭いてあげることも大切です。ただし、体拭きだけでは溜まった皮脂汚れは落とせないので、必ず定期的にシャンプーもしましょう。
新井 絵美子/動物ライター
2017年よりフリーランスライターとして、犬や動物関連の記事を中心に執筆活動をおこなう。
過去に、マルチーズと一緒に暮らしていた経験をもとに、犬との生活の魅力や育て方のコツなどを、わかりやすくお伝えします。