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お手入れ

2020.04.12

ゴールデンレトリバーは抜け毛が多い!お手入れ方法から抜け毛対策までを解説!

世界中で人気の大型犬といえばゴールデンレトリバー。賢い上に穏やかで優しい性格から、家庭犬として人気が高いのはもちろんセラピードッグなどの使役犬としても数々の場面で活躍しています。そんなゴールデンレトリバーのウイークポイントが実は抜け毛です。換毛期には家中毛だらけ!という事態も。今回は、ゴールデンレトリバーはなぜ抜け毛がたくさん出るのか、被毛の仕組みからお手入れ方法、抜け毛対策までを解説します。

#ゴールデンレトリバー

Author :西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

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ゴールデンレトリバーの被毛のタイプ

ゴールデンレトリバー 抜け毛

ゴージャスな被毛が魅力のゴールデンレトリバーは、豊富な毛量と中程度の長さで光沢のあるコートが特徴です。そんなゴールデンレトリバーの被毛のタイプを知っておくことで、抜け毛の仕組みも理解できます。

ゴールデンレトリバーのコートタイプ

ゴールデンレトリバーには、アメリカンタイプとイングリッシュタイプの2タイプがあり、それぞれコートのタイプが異なります。アメリカンタイプのコートは、柔らかくストレートで中程度の長さが主流です。イングリッシュタイプは、ウエイブがかった短めのコートで、アメリカンタイプに比べると硬めのコートとなっています。

ゴールデンレトリバーの被毛の構造

アメリカンタイプ、イングリッシュタイプどちらのゴールデンレトリバーも上毛(トップコート)と下毛(アンダーコート)の2層構造のダブルコートが特徴です。ゴールデンレトリバーの場合、1つの毛根から1本のトップコートと複数本のアンダーコートが生えていることも特徴の一つです。また、羽毛のような長い飾り毛(フェザーリング)が、首回り、足の後ろ側、下半身、尻尾についています。この飾り毛が、ゴールデンレトリバーをより優雅に見せる役目を担っているのです。

トップコートは、外側に生えている被毛でツヤのあるゴールドやクリーム色の被毛のことを指し、撥水性のある被毛が密集して生えています。水を弾く被毛は、鳥猟犬として水鳥の回収を行うことを使役として誕生したゴールデンレトリバーの特徴のひとつとも言えます。

下毛と呼ばれているアンダーコートは、トップコートの内側に生えている被毛のことで、トップコートに比べ柔らかく密に生えていて、冷たい水による体の冷えを防ぎ、また気温変化や害虫から皮膚を守る役目を持っています。アンダーコートの特徴は、季節によってその量が変化することです。寒い季節には、アンダーコートがより密生し体を冷えから守ります。また、暑い季節には必要のないアンダーコートは抜け落ち、必要最低限のアンダーコートが気温変化や害虫から皮膚を守ります。

ゴールデンレトリバーの代表的なカラー

ゴールデンレトリバーの被毛カラーは、その名の示す通りゴールドが主流です。最近では、イングリッシュタイプにクリーム色が増えてきていますが、AKCでは許容されていません。また、ホワイトや極端に色の濃いレッドやマホガニーも認められていません。

ゴールデンレトリバーの抜け毛・毛玉対策

ゴールデンレトリバー 抜け毛

換毛期に限らず、年間を通して抜け毛とは縁が切れないゴールデンレトリバー。そんなゴールデンレトリバーの抜け毛対策としておすすめの方法をご紹介します。

抜け毛にはブラッシングが有効

抜け毛は、毎日のこまめなブラッシングで家の中に飛び散ることを防げます。そのためには子犬の頃から、ブラッシングに慣らしておくことが大切です。毎日、晩御飯の後などや散歩から帰ってきた後などに、定期的にブラッシングタイムを設けることで、ゴールデンレトリバーにとってもブラッシングタイムが習慣となります。もし、ブラッシングを嫌がるようでしたら、寝ている時などにそっとブラシをかけることから始めてみてください。

毛玉が出来やすいので要注意

ゴールデンレトリバーのアンダーコートは柔らかく、ケアをしないとすぐに毛玉になってしまいます。特に、耳の後ろ側や脇の下など擦れる部位が毛玉になりやすいため、こまめなケアをしてあげましょう。また、抜け毛対策として洋服を着せることで、毛玉ができることもあります。洋服を着せる場合は、手足の付け根部分に余裕のあるデザインのものを選ぶことがおすすめです。

ストレスも抜け毛の原因となる

ゴールデンレトリバーは、繊細な一面を持っている犬種です。運動不足をはじめ長時間の留守番や雷などの不安や恐怖を感じるとストレスとなります。ストレスを受けると抜け毛が増える可能性があるため、ストレスのない生活環境を整えることも抜け毛対策の一つとなります。

ゴールデンレトリバーのシャンプー・ブラッシング

ゴールデンレトリバー 抜け毛

ゴールデンレトリバーは、家庭でのお手入れが重要なポイントとなる犬種です。お手入れを怠ることで、毛質が悪くなったり皮膚病を発症することもあるため、こまめなケアをしてあげましょう。

シャンプーのしすぎは禁物

ゴールデンレトリバーの撥水性のあるトップコートは、適度な油分を含んでいることが特徴です。水遊びや泥んこ遊びが大好きなゴールデンレトリバーは、汚れてしまったらシャンプーをする必要がありますが、頻繁にシャンプーをすることで、せっかくの油分が落ちてしまい、かえって汚れやすくなったり、乾燥肌になり抜け毛が増えてしま可能性があります。通常の生活であれば、月に1回程度または汚れた場合にシャンプーをすることがおすすめです。

こまめなブラッシングがポイント

ゴールデンレトリバーの抜け毛対策に最も有効なのがブラッシングです。ブラッシングによって、必要のないアンダーコートを抜き取ることができるため、毎日のブラッシングはかかせません。特に、春と秋の換毛期は、1日に数回こまめにブラッシングをすることで、家中に抜け毛が散らばることを防げます。

ゴールデンレトリバーのブラッシングにおすすめのグッズは、抜け毛を取るために有効なスリッカー、ホコリ取りに加え艶出し効果のあるピンブラシ、顔周りや耳周りなどのグルーミングに役立つコームの3種類。ブラッシングのポイントは、まずピンブラシで汚れやホコリ、抜け毛を取り除き、スリッカーで細かい部分の抜け毛を取り除くこと。シャンプーの前にもピンブラシで入念にブラッシングをすると、シャンプー後の抜け毛対策になります。

家庭でグルーミングしよう!

ゴールデンレトリバーは、家庭で被毛のケア(グルーミング)ができる犬種です。基本的なグルーミングは、毎日のブラッシングや定期的なシャンプーですが、足回りや耳周りのムダ毛をカットしたり、尻尾の形を整えるカットまで、慣れてくれば家庭でも行うことができます。

グルーミングは、ゴールデンレトリバーの被毛を整えるだけではなく、飼い主と犬とのコミュニケーションを取る絶好の場。また、全身をくまなく触ることで、皮膚の状態の確認や、ゴールデンレトリバーに多いしこりや腫瘍などを発見することもできるため、ゴールデンレトリバーと暮らす飼い主にはとても重要なケアと言えます。

ゴールデンレトリバーはトリミングサロンに行かなくても大丈夫?

ゴールデンレトリバー 抜け毛

ゴールデンレトリバーは、プードルやシュナウザーと違いトリミングが必要な犬種ではありません。シャンプーやグルーミングといった基本的なケアは家庭で行えますが、自宅でシャンプーができない場合やカットが苦手という場合はトリミングサロンへ行くこともおすすめです。

ゴールデンレトリバーにおすすめのメニュー

トリミングサロンでは、デザインカットの他にシャンプー、爪切り、肛門線絞り、足回りのカット、耳掃除などを基本メニューとして行っています。ゴールデンレトリバーの場合は、この基本メニューだけで十分。基本メニューを年に数回、施術してもらうことで美しい被毛を保つことができます。

最近では、サマーカットをオーダーする飼い主さんも多く見かけますが、ゴールデンレトリバーにとってサマーカットはかえってマイナスです。全身の被毛を刈り取ってしまうカットは、熱中症をはじめノミやダニをつきやすくしてしまいます。また、その後に生えてくる被毛は、生まれつきの被毛とは違い硬めであることが多く、元の通りに伸びない可能性もあるため注意が必要です。

トリミングの頻度と料金の目安

被毛が著しく伸びないため、トリミングサロンで定期的にカットする必要のないゴールデンレトリバーですが、定期的にシャンプーや爪切り、肛門線絞りなどを行ってもらう場合には、2~3ヶ月に1度程度トリミングサロンに行きましょう。ただし、ゴールデンレトリバーのような大型犬を対象にしているトリミングサロンはあまり多くないため、連れて行く前に確認することが大切です。

料金の目安としては、基本メニューで8,000~15,000円程度ですが、毛玉が多い場合や抜け毛がたくさん出る場合にはプラスの料金がかかることがあります。

グルーミングもゴールデンレトリバーと暮らす楽しみの一つ

ゴールデンレトリバー 抜け毛

ゴールデンレトリバーと暮らす上で避けられないのが抜け毛です。抜け毛がすごくて掃除機がすぐに壊れる、家中抜け毛だらけ、そんなお悩みを持つ飼い主も多く見かけます。しかし、抜け毛はある程度の対策によって防ぐことができます。絨毯に付いた抜け毛は、濡れた雑巾やゴム手袋でこすることで簡単に取り除くことができます。また、こまめなブラッシングも抜け毛対策の一つです。さらに、良質な食事も抜け毛を減らす一つの手段と言われています。抜け毛が多いことを気にするのではなく、ゴールデンレトリバーに抜け毛はつきものと考え、上手に付き合っていくことがストレスのない生活を送る上で大切だと言えます。

◎ライタープロフィール
西村 百合子

西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士、犬の東洋医学生活管理士2級

ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。
現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。

  • 更新日:

    2020.04.12

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