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犬種図鑑

2020.04.02

ブラジリアン・ガード・ドッグの全て|歴史・特徴・性格・飼い方のコツまで

大型犬の中でも特に大きく、迫力たっぷりのブラジリアン・ガード・ドッグ。原産国のブラジルやアルゼンチンなどの南米で多く暮らしている犬種ですが、日本では残念ながらほとんど見かける機会がありません。今回は、ヒョウやジャガー、イノシシなどの大型の獣を追い払う素質を持つとも言われるブラジリアン・ガード・ドッグに焦点を当てて、犬種の成り立ち・特徴・性格などを余すことなくご紹介していきます。

Author :新井 絵美子/動物ライター

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ブラジリアン・ガード・ドッグの歴史

ブラジリアン・ガード・ドッグ

犬種名にもある通り、ブラジリアン・ガード・ドッグはブラジル原産の犬です。17世紀頃にヨーロッパ人がブラジルに持ち込んだブラッドハウンドやブルドッグをはじめ、ボルドーマスティフやスペインマスティフなどを掛け合わせて作出されました。

追跡能力が高く勇敢な性格であることから、家畜を守る番犬や逃亡した犯人を追跡する使役犬として活躍していました。現在は家庭犬として飼育されることが多くなり、穏やかな気質へと改良されています。

犬種グループ

国際的な愛犬家団体のジャパンケネルクラブ(JKC)には、10種類の犬種グループが設けられています。そして、JKCに登録されている各純血犬種は、生態や用途に応じてグループ分けされています。ブラジリアン・ガード・ドッグが属するのは「使役犬」の犬種グループです。

ブラジリアン・ガード・ドッグの性格

ブラジリアン・ガード・ドッグ

ブラジリアン・ガード・ドッグは、とても勇敢で物怖じしない性格です。信頼する飼い主には忠誠心が強いため、頼もしいパートナーになってくれることでしょう。優しくて穏やかですが、誰に対しても愛想がよい性格ではないため、家族以外の人とは仲良くなるのに時間がかかるでしょう。

向いているしつけ方法

ブラジリアン・ガード・ドッグは飼い主にとても忠実で愛情深いですが、番犬気質が今もなお残っており、防衛本能や警戒心が強いため、不用意に近づくと攻撃的な態度を取ることがあります。

見知らぬ人や他の犬などに怪我をさせるようなことがないよう、子犬のうちから家族以外の人や他の犬に触れ合う機会を多く持って慣れさせていき、社会性を身に付けさせましょう。

また、どんな状況でも「オスワリ」「マテ」「フセ」ができるようにしておく必要もあります。そうすることで、攻撃的な行動をしそうになっても、落ち着かせることができます。

ブラジリアン・ガード・ドッグの寿命・体重

ブラジリアン・ガード・ドッグ

ここでは、ブラジリアン・ガード・ドッグの適正体重や必要な運動量、平均寿命について見ていきます。

適正体重

ブラジリアン・ガード・ドッグの標準体重はオスが50kg以上、メスは40kg以上です。見るからに筋肉が引き締まっており、がっしりとした体格をしています。

もし犬を横から見たときにお腹が垂れ下がっている、厚い皮下脂肪に覆われ肋骨がどこにあるのか触って確認できない状態の場合は肥満です。逆に肋骨が浮き出て見えるような状態は痩せすぎです。

理想的な体型は、上から見たとき適度に腰のくびれがあり、薄い皮下脂肪の上から肋骨を触って確認できる状態で、このときの体型が適正体重となります。体重管理をして適正体重を維持していくようにしましょう。

必要な運動量|多め

朝晩それぞれ1時間以上の散歩が必要です。運動が苦手な犬種ではありませんが、やや怠け者な一面もあるので、積極的に散歩に連れ出して運動不足にならないようにしましょう。

平均寿命|10歳前後

ブラジリアン・ガード・ドッグの平均寿命は、10歳前後と言われています。犬は体のサイズが大きくなるほど寿命が短い傾向にあるので、小型犬や中型犬の平均寿命と比べて短いです。

ただし、体重40kg以上の超大型犬の平均寿命は約10歳(※1)なので、このサイズの犬種の中では平均的な寿命です。

ブラジリアン・ガード・ドッグの被毛の特徴

ブラジリアン・ガード・ドッグ

ブラジリアン・ガード・ドッグの被毛は、短い毛が皮膚に密着して生えている「スムースコート」です。上毛と下毛が生えたダブルコートなので、春と秋に換毛期があります。

代表的な毛色は、クリームやフォーン、ブリンドル、ブラックなどです。

上手なお手入れ方法

換毛期は、たくさん毛が抜け落ちるので、ラバーブラシでこまめにブラッシングをして、抜け毛を取り除くようにしましょう。

被毛のお手入れは比較的楽な方で、汚れが付いたときは、濡れたタオルで体を拭くだけでもきれいになります。ただし、皮脂が溜まってくるので、月1回はシャンプーをして清潔に保つようにしましょう。

ブラジリアン・ガード・ドッグを育てるには覚悟が必要

ブラジリアン・ガード・ドッグ

ブラジリアン・ガード・ドッグは、とても勇敢で飼い主に対して忠誠心が強いので、頼もしいパートナーになってくれることでしょう。しかしそれゆえに防衛本能が強く、見知らぬ人には攻撃性をあらわに示すこともあるので、しつけがしっかりとできなければ育てるのは難しいと言えます。ブラジリアン・ガード・ドッグと暮らすには、かなりの覚悟が必要で、安易に飼える犬種ではないことを頭に入れておきましょう。

(参考文献)※1 アニコム損害保険株式会社 犬の寿命に関する調査・分析

◎ライタープロフィール
新井 絵美子 動物ライター

新井 絵美子/動物ライター

2017年よりフリーランスライターとして、犬や動物関連の記事を中心に執筆活動をおこなう。
過去に、マルチーズと一緒に暮らしていた経験をもとに、犬との生活の魅力や育て方のコツなどを、わかりやすくお伝えします。

  • 更新日:

    2020.04.02

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