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犬種図鑑

2020.04.07

ノーザン・イヌイット・ドッグの全て|特徴・性格を画像でチェック

ノーザン・イヌイット・ドッグは、限りなくオオカミに近い見た目をしています。「もしかしてウルフドッグ?」と思ってしまいそうですが、ウルフドッグと違ってオオカミの血統は一切入っていません。ではなぜオオカミそっくりの見た目をしているのでしょう?ノーザン・イヌイット・ドッグの歴史や特徴を織り交ぜながら、その理由を解説していきます。

Author :明石 則実/動物ライター

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ノーザン・イヌイット・ドッグの歴史をひも解く

ノーザン・イヌイット・ドッグ

ノーザン・イヌイット・ドッグはイングランドを原産とする犬種です、エスキモーのイヌイット族と関係があるのかと思いきや、関連はありません。犬種として作出されたのは最近で、1980年代に「限りなくオオカミに近い犬種を作り出すこと」を目的として、シベリアン・ハスキーをベースに、ジャーマン・シェパードやアラスカン・マミュートなどを掛け合わせて誕生しました。

ノーザン・イヌイット・ドッグは人間のために働くワーキング・ドッグではありません。「オオカミと暮らしてみたい」という人々の願望によって生まれた犬種ですから、その見た目とは裏腹に愛玩犬としての役割が与えられています。

誕生してからまもなく、ノーザン・イヌイット・ドッグは大変な人気となって知名度を上げました。ところが人気が出ると共に悪質なブリーダーが横行するようになり、残念なことに犬質を下げてしまう結果になったのです。

そこで心ある愛好家たちが独自に改良を始め、生まれたのがウトナーガンという犬種でした。ノーザン・イヌイット・ドッグとウトナーガンが兄弟犬種と称されるのも、そういった経緯があったからです。

いったんは犬質を下げたノーザン・イヌイット・ドッグですが、愛好家たちの手によって犬質の改良が図られ、現在に至っています。

犬種グループ

国際畜犬連盟(FCI)やアメリカンケネルクラブ(AKC)に犬種登録されていませんが、原産国のイングランドではガード・ドッグ(番犬)として登録されています。ジャーマン・シェパードの血統が入っているため、適度な警戒心があって番犬に向いていると言われています。

ノーザン・イヌイット・ドッグの性格

ノーザン・イヌイット・ドッグ

ノーザンイヌイットドッグは見た目のワイルドさと違って、飼い主さんや家族に対して非常に穏やかで愛情深い態度で接します。また家族の生活に関わることを好みます。飼い主さんに対しては従順で、しつけやトレーニングに多少の忍耐は必要ですが、その努力に応えるだけの能力は十分持っています。

また自分や家族を含む縄張り意識が強いため、番犬としての適性も発揮します。その反面、知らない人や犬に対して吠えてしまうことがあるため、吠え癖の矯正が必要になるでしょう。

しつけは優しい?難しい?

独立心が多少強い犬種でもあるため、主従関係をはっきりと理解させることが必要です。またコマンドを覚えることが得意ですから、25~40回程度のコマンドの繰り返しで理解し記憶します。子犬の頃に噛み癖がありますが、一般的な攻撃行動ではありません。ただし、いけないこととして吠え癖と合わせて矯正していきましょう。

ノーザン・イヌイット・ドッグの体重・寿命は?

ノーザン・イヌイット・ドッグ

ノーザン・イヌイット・ドッグは大型犬の部類に属します。体重は健康のバロメーターとなりますから、しっかりウェイトコントロールしていきたいところです。

適正体重

ノーザン・イヌイット・ドッグの適正体重は、オスで36~50kg(平均は43kg)、メスで25~38kg(平均は31.5kg)程度となっており、その範囲内に収まることが望ましいとされています。ただし体高などサイズによって誤差はありますので、あくまで参考の数値としましょう。

運動量

かなりの運動量を必要とするため、散歩は1日2回程度、1回につき最低40分ほど必要となります。 またドッグランなど広い場所で走らせることもストレス解消に繋がりますから、積極的に利用したいところです。ただし警戒心が多少強いため、他の犬に慣れさせるように訓練する必要があります。

平均寿命

平均寿命は12~14歳程度で、大型犬としては長寿の傾向があります。ただし健康かどうかのチェックはこまめにしましょう。アディソン病(副腎皮質機能低下症)やてんかんといった特定疾患があるため、動物病院等での定期健診をおすすめします。

ノーザン・イヌイット・ドッグの被毛の特徴

ノーザン・イヌイット・ドッグ

ノーザン・イヌイット・ドッグの被毛はダブルコートで、柔らかいアンダーコートが密に生えていて保温の役割を果たしています。オーバーコートはかなり硬くて長め。ワイルドな見た目はここから来ていますね。被毛のカラーはセーブル、グレー、ホワイト、ブラック、ホワイト&ブラックなどがあります。

お手入れ方法

アンダーコートの抜け毛処理がポイントとなります。平均的なグルーミング処理が必要になりますが、やはりブラッシングは欠かせません。こまめにブラッシングすることで抜け毛や死毛を除去できますし、皮膚の健康状態をチェックしたりマッサージ効果もあるため重要な作業です。

日本ではほとんど登録されていないノーザン・イヌイット・ドッグ

ノーザン・イヌイット・ドッグ

ノーザン・イヌイット・ドッグは、日本でほとんど飼育実績がないため、知られていない犬種となります。しいずれドッグショーなどで紹介される日も近いかも知れません。オオカミそっくりな見た目はどのような感じなのでしょう。興味をそそられるところですね。

◎ライタープロフィール
明石則実 動物ライター

明石 則実/動物ライター

フリーライターとして動物関連や歴史系記事の執筆を多数おこなう。柴犬と暮らす傍ら、趣味の旅行や城めぐりで愛犬と駆け回る週末。
愛犬家の皆さんにとって、お悩みを解決したり、有益な情報を発信することを心掛けています。

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