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犬種図鑑

2020.04.15

【体臭が少ない犬種14選】犬の体臭の原因は7種類!においが気になりにくい犬種とは

最近は室内で犬といっしょに暮らす家庭が増えています。室内で犬と一緒に暮らしたいと思っている方も多いのではないでしょうか。しかし、あることが気になってためらっている人が存在するのも事実です。それが犬独特の「体臭」です。犬と暮らしたいけれど、どうしてもにおいが気になる。そんな方のために、今回は体臭が少ない犬種を14種類ご紹介します。

Author :西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士(監修:阿片 俊介/クロス動物医療センター 主任動物看護師)

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犬の体臭には7つの原因がある

体臭が少ない 犬の種類

犬の体臭の原因は大きく分けると7つあります。臭いのもとを知ることによって、体臭のあるなしが理解でき、体臭ケアに対する適切な認識を持つことができます。

1:汗腺

人と同じように犬にも2種類の汗腺があります。ひとつがエクリン腺という肉球にしか存在しない汗腺で、体温を下げるサラッとした汗を出します。もうひとつがアポクリン腺という全身にある汗腺で、皮脂腺と繋がっているためベタっとした汗を出します。この皮脂と一緒に出る汗が酸化することで、体臭を生みます。

2:口臭

人と同じように口の中の細菌の増殖や歯垢・歯石などによって口臭が発生します。犬は人よりも歯石が早くできてしまうため、歯石化を防ぐためにデンタルケアが大切です。

3:耳の汚れ

健康ならばにおいはしませんが、垂れ耳の犬種は耳の通気性がよくないため菌が繁殖しやすく、外耳炎など耳の病気を発症することが多くあります。そのため耳からにおいが発生している場合もあります。

4:肛門臭

犬の肛門の両脇には肛門腺という分泌物を出す腺があり、分泌物は肛門嚢というところに溜まります。これが漏れ出てくることによって強烈なにおいが発生します。

5:排泄物

犬の腸内環境によってにおいが変わるところは人と同じです。排泄物が被毛などに付着することでにおいの元となります。

6:シワの汚れ

顔や体にシワがある犬種は、シワの間に溜まった汚れがにおいを発生させます。

7:涙やけ

目元から鼻の横ぐらいまでの被毛があふれた涙で赤茶色に変色することを涙やけと呼びます。涙で濡れた部分をそのままにしておくと、菌が繁殖してにおうことがあります。

体臭が少ない犬種14種類を紹介

体臭が少ない 犬の種類

犬の体臭には様々な原因があります。その体臭の原因をふまえて、体臭が少ない犬種の特徴をまとめると次のようになります。

・顔周りのシワやよだれが少ない中頭種、長頭種
・汚れや分泌物が溜まりにくい短毛の犬種
・老廃物の分泌がおだやかと言われる薄い毛色の犬種
・風通しのいい被毛の構造を持つシングルコートの犬種
・耳の病気になりにくい立ち耳の犬種

ここでは具体的に体臭が少ない14種類の犬種をサイズ別にご紹介します。なお、プードルのようにサイズごとで分けられている犬種は、最小のカテゴリーに掲載しています。

小型犬(~10kg)8犬種

まずは小型犬の8犬種からです。

1.チワワ

体臭が少ない 犬の種類 チワワ

一番小さな犬種のひとつであるチワワ。魅力的な大きな目と耳を持ち、被毛はロングコートとスムースコートの2タイプがあります。もともと体臭がすくない犬種ですが、いずれのタイプもブラッシングを欠かさないようにしてください。また涙やけしやすい犬種でもあります。飼い主には忠実ですが、恐がりのため吠えグセがつく可能性があるので注意。

2.パピヨン

体臭が少ない 犬の種類 パピヨン

蝶のような広がった耳と、リスのような丸まった尻尾が特徴の小型犬。パピヨンとはフランス語で蝶の意味で、見た目の可愛さから、特に女性に人気の犬種です。シングルコートですが被毛は柔らかくて細く、特に飾り毛は長いため、マメにブラッシングしましょう。涙やけにも注意。賢く友好的な性質なので、一人暮らしやはじめての人でも飼いやすい犬種です。

3.プードル(トイ・ミニチュア・ミディアム・スタンダード)

体臭が少ない 犬の種類 トイプードル

クルクルした巻き毛が特徴のプードル。そのサイズによってトイ、ミニチュア、ミディアム、スタンダードの4つに分かれています。サイズによる性質の違いは基本的にありません。シングルコートですが巻き毛のお手入れは意外と大変。非常に賢く、しつけや訓練なども吸収しやすい犬種と言われてます。

4.マルチーズ

体臭が少ない 犬の種類 マルチーズ

白い毛の小型犬として昔からコンスタントな人気を集めるマルチーズ。抜け毛も体臭も少ない犬種なので飼いやすく、利口で温厚な性格です。しかし活発な面や、大きな犬にも向かっていくような気が強い面も持っています。たれ耳で顔の毛が伸びやすく、涙やけもしやすいので、耳と顔周りのケアは忘れないようにしてください。

5.シュナウザー(ミニチュア・スタンダード・ジャイアント)

体臭が少ない 犬の種類 ミニチュアシュナウザー

ドイツ語で口ひげを意味する名前が着けられたこの犬種は、その口ひげと眉が印象的で、元々は番犬や害獣の駆除などをしていたとても賢く勇敢なことが特徴です。大きさによってミニチュア、スタンダート、ジャイアントの3種類があり、どれも体臭が少ない犬種ですが、被毛が剛毛の上、ダブルコートのためブラッシングは必須です。

6.ミニチュアピンシャー

体臭が少ない 犬の種類 ミニチュアピンシャー

ドイツ原産のミニチュアピンシャーは「小さなドーベルマン」とも言われ、活発で気性が荒く、自尊心も体質も強い番犬としても最適な犬種です。短毛、シングルコート、立ち耳など、体臭が強くなる要素はほとんどありません。

7.イタリアン グレイハウンド

体臭が少ない 犬の種類 イタリアン グレイハウンド

グレイハウンドを小型化、細身にしたイタリアン・グレイハウンド。「イタグレ」と親しまれる暑い気候の地域が原産です。短毛で寒さに弱く、性格はやや内気で温厚ながら、遊ぶことが大好きな犬種です。耳は基本はたれ耳ですが、立ち耳の子も見られます。

8.ウエストハイランド ホワイトテリア

体臭が少ない 犬の種類 ウエストハイランド ホワイトテリア

ウエストハイランド ホワイトテリアは、テリアらしく社交的で活発な犬種です。飼い主に忠実ですが、独立心が高く十分なしつけが必要です。被毛はダブルコートですが、体臭は少ないことが特徴です。顔の被毛が多く食べかすなどがつきやすいため、におい対策のためにも常に清潔にしておくことが必要です。

中型犬(10~25kg)2犬種

次に、中型犬を2種類です。

9.ボーダーコリー

体臭が少ない 犬の種類 ボーダーコリー

牧羊犬として知られているボーダーコリー。とても頭がよく、運動能力に優れています。その頭の良さは、的確な指示が出せないと見下されることもあるほど。高い運動能力を持つのでストレスを貯めないために充分に運動させることが大切です。被毛はダブルコートですが、比較的、体臭が少ない犬種です。

10.バセンジー

体臭が少ない 犬の種類 バセンジー

数千年もの間、純血が保たれてきたとされるコンゴ原産の狩猟犬バセンジー。立ち耳、シングルコートの被毛、猫のように自分で毛づくろいする習性と、体臭が少なくなる特徴を持っています。また最大の特徴は吠えないこと。うれしいときにはヨーデルに似た声を出しますが、それ以外はほとんど鳴きません。

大型犬(25kg~)4犬種

最後に大型犬4種類をご紹介します。

11.ダルメシアン

体臭が少ない 犬の種類 ダルメシアン

映画「101匹わんちゃん」のモデルとして有名なダルメシアン。白黒のブチ模様が特徴ですが、茶色のブチも存在します。体力・持久力を備え、かつては猟犬・番犬・牧羊犬・軍用犬として活躍しました。性格は明るく陽気ですが、警戒心が強いため気を許さないところがあります。臭いは少ないですが、抜け毛が多いことも特徴の一つです。

12.サモエド

体臭が少ない 犬の種類 サモエド

サモエドはロシアのシベリアを原産とする犬種です。全身を分厚い被毛で覆われたダブルコートで、換毛期には多量の毛が抜けますが、比較的体臭が少ない犬種です。知的で穏やか、社交的な性格で番犬向きではありません。いつも笑っているような口元は「サモエドスマイル」と呼び親しまれています。

13.シベリアンハスキー

体臭が少ない 犬の種類 シベリアンハスキー

シベリア原産の寒さに強い犬種で、古くから犬ぞりなどを牽引する犬として活躍してきました。性格はとても飼い主に忠実で、認めた相手にも温和です。運動不足がストレスに直結するため、充分な散歩や運動が必要です。剛毛でダブルコートのため、体臭対策のためにブラッシングとよだれのケアを怠らないようにしましょう。

14.グレートピレニーズ

体臭が少ない 犬の種類 グレートピレニーズ

白熊のように大きな体のグレートピレニーズ。イギリスなどヨーロッパではピレニアン・マウンテン・ドッグと呼ばれています。家畜を守る使役犬で、飼い主にとても忠実です。散歩と人の視線を好み、子ども好きなことも特徴としてあげられます。ダブルコートの被毛は剛毛で、かつ毛量も多いためブラッシングとよだれのケアは必須です。

正しい知識とケアで体臭と上手に付き合いましょう

体臭が少ない 犬の種類

体臭が少ないと言われていても、メインテナンス・フリーの犬種は存在しません。ましてや体臭がない動物も存在しません。
気になる人はきちんとした知識を備え、それに基づいてケアをしていきましょう。また愛犬との関係性が深まると、ある程度の体臭は逆に魅力の一つと感じてくることがあるかもしれません。
今回ご紹介した犬種以外でも、まめにシャンプーをしたり、正しいケアをすることで体臭が気にならなくなる場合もあります。また、食べているものによっても体臭が変わります。愛犬の体臭が気になり始めたら、食事の見直しもしてみてくださいね。

◎監修者プロフィール
阿片 俊介

阿片 俊介/クロス動物医療センター 主任動物看護師

茨城県出身。日本獣医生命科学大学を卒業し、認定動物看護師の資格を取得。千葉県の動物病院に勤務後、動物用医薬品販売代理店にて動物病院への営業を経験。犬とのより良い暮らしをサポートできるよう、飼い主の方の気持ちに寄り添いながら、安心して正しい情報をお伝えできるよう心がけています。

◎ライタープロフィール
西村 百合子

西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士、犬の東洋医学生活管理士2級

ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。
現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。

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