ペコが我が家に来たのは今から4年前でした。
先輩の店で看板犬をしていたピットブルに一目惚れをし、「僕もいつかは...」なんて考えながらも気づけば半年、ある日ピットブルの子犬を引き取ってくれる人を探していると連絡をもらって即答 でそのピットブルと生活を共にすることを決めました。
それがいま僕の隣りにいる《ペコ》。
元々ディスクドッグの団体を運営していたことや僕自身が山の中を走るスポーツ《トレイルランニング》をしていたこともあり、ペコが 1 歳になる頃からディスクドッグやペコを連れて一緒に山へいくようになりました。
よく”なんで犬と一緒に走るの?”とか、”犬を一緒に山に連れて行くの?”と聞かれるのですが、自分の好きな場所や好きな遊びを大好きなペコと共有したかったからなんだと思います。
いつのタイミングだったか「ジャングルの極限レースを走った犬アーサー」という 1 冊の本を読みました。(ぜひともみなさまにも読んでいただきたい)
エクアドルで行われた険しいジャングルの中を何百キロにも渡って人力で移動するアドベンチャーレースの世界選手権。
満身創痍の中、食事のために休憩を取っていたチームのもとに 1 匹の泥まみれの野良犬がやってきました。
自分たちがもっていたミートボールをその野良犬に分け、その場から立ち去ろうとしたチームをその野良犬は追いかけてきます。
険しい山やぬかるんだ道、厳しい川下りにもその野良犬は追いかけてきて休憩を取るときも一緒です。
やがてその野良犬には《アーサー》という名がつきました。
メンバーの 1 人がアーサーを自分の国に連れて帰り一緒に生活をすると決意しますが、連れて帰るまでにも様々な障害が待ち受けています。
そしてその障害を乗り越えるまでの本当にあった話です。
きっとこれは厳しい環境・難題を一緒に乗り越えていく中で築かれていった犬と人間の話と勝手に解釈した僕。アドベンチャーレースとトレイルランニングには共通点も多く、共感する点が多かったこともありアウトドアを通してペコとの絆を深めていこうと決めました。そして今ではトレイルランニングやディスクドッグはもちろん SUP・カヤック・トレッキング・CAMPなどなど...様々なアクティビティに一緒にチャレンジしています。
犬の犬生は人間の人生より遥かに短く、
あと 20 年経って僕が走っていたとしても隣りで一緒に走っているのはきっとペコじゃないだろう。 ペコが歳を取ったら一緒にやりたいことはきっと変わっているだろう。
アーサーが今の飼主とあのレースの最中で出会った奇跡のように、ペコとこのタイミングで出会えたことにはきっと理由があって、そう思うと 1 つでも多くの思い出をペコと残したいと思っています。
我が家にはもう 1 頭《リリー》というピットブルがいます。
この子はベースから引き取られた 2 歳になる保護犬です。 ピットブルというとマイナスなイメージも多い犬種ですが、プラスな一面も多く持っている犬種でもあります。 このブログでピットブルのいろんな一面もみなさんに紹介していきたいと思っています。
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