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食べもの

2020.04.26

手づくりごはん|パートナーに優しいレシピ|vol.1

パートナーに優しいレシピ|犬が本当に求める栄養素はどんなもの?

私の犬は、まもなく5歳になる小型犬ミッスクの男の子です。1歳半で里子として我が家に来ました。 当時の彼は、重度の歯肉炎と外耳炎、そして膿皮症を患っていました。 その後、去勢手術や大腸炎なども経験し、迎えて半年ほどは通院ばかりの日々でした。 様々な不調と治療を通して、「この子の体をきれいに保つにはどうしたら良いのだろう」と考えたのが、犬の食べ物と栄養素の関係を学ぶきっかけでした。

「犬と食を楽しむこと」を一番の目標に、犬の心と体の健康を考えてみようと思います。

#パートナーに優しいレシピ

Author :さの さえこ/ドッグライター

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犬の歴史から見る体と消化能力の変化とは

犬の祖先はオオカミです。そのため犬が本来肉食動物であることは、ほとんどの方がご存知でしょう。

しかし私が子供の頃の飼い犬は、白米に味噌汁を掛けただけの「残飯」が当たり前でした。北海道の山の中でも外の犬小屋で過ごし、残飯で生きていたのですから、当時の犬はとてもタフだったと思います。恐らく犬たちは、目の前を横切る昆虫などを食べて、たんぱく源を確保していたのでしょう。

このような食生活を通して犬の腸は次第に長くなり、植物もわずかながらに消化できるように進化してきました。 現代の犬は、肉食動物から雑食動物に変化しつつあると言えます。

犬の体が求めるものは草食動物の全て

犬の腸が果物や野菜、穀物を消化できるようになってきたとはいえ、完全な形で栄養素として摂り込めるような消化酵素は、犬にはわずかしか存在しません。そのため、果物や野菜を消化できる草食動物の体にその栄養素を求めることになります。

草食動物の体には、動物性の栄養素と共に、食べた植物を消化する消化酵素があります。 そんな考えのもと、ドッグフードは「草食動物から得られる栄養素を満たしたもの」が理想的なのではないかと思いました。

草食動物を丸ごといただけるおやつ

本当はフードだけで育てた方が綺麗な体を維持できるけれど、愛犬が食べる楽しみもほしい。そんな時に見つけたのがトライプでした。

トライプとは、草食動物の胃を内容物ごと取り込んでおやつに加工したものです。草食動物の消化酵素を含み、まさに消化中の植物が丸ごといただけます。

さらに最近では、草食動物の筋肉だけでなく、トライプを含めた内臓全体をおやつとして加工しているものがたくさん出ています。

絵になるような可愛らしい色や形のおやつとは程遠い、匂いもキツく無骨に見えるものばかりですが、フードに匹敵するほどの栄養素を含んでいることもあるのですね。

水道水を飲ませる生活が自然な形だから

我が家で愛犬に飲ませている水は、水道水のみです。万が一の災害時を考えて、普通の水が飲める子にしようと思いました。

犬にとって必要な栄養素は、草食動物の体、そして水分としての水。これで良いのではないかと思います。 私はおやつや犬用のカレー、スープなどにも興味があるので色々なものを買いますが、基本は自然から得られるもので犬の体を満たしたいと思います。

清潔にし過ぎない自然界の不潔さ、そして外で犬友達と思いきり遊んで、体に良い食べ物を少しでも品数を増やして与える。

そんな自然を意識した食生活が、嘔吐も下痢もしない、元気な私の犬を守ってくれているような気がします。

◎ライタープロフィール
ドッグライター さのさえこ

さの さえこ/ドッグライター

子供の頃はアレルギーで飼えなかった犬を、大人になって初めて迎えることができました。しかし里子で迎えた初めての愛犬は、外耳炎、歯肉炎、膿皮症、膝蓋骨脱臼を持っていました。
この子をきれいな体にするにはどうしたら良いか。そんな気持ちから得た経験を、「犬の食」を通してお伝えできればと思っています。

  • 更新日:

    2020.04.26

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