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2020.04.25

特集|動物予防医療普及協会 協力企画

愛犬の散歩で気をつけるべきポイント5つとは?動物予防医療の専門家が解説!

今月、新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた緊急事態宣言が発令され、不要不急の外出自粛要請を受けて私たちの生活スタイルや行動範囲は大きく変化しました。そんな中、そろそろ愛犬たちのあいだでも環境の変化に気付いているコがいるかもしれません。
今回は、「愛犬との散歩」にまつわる新型コロナウイルス感染症対策をテーマに、動物予防医療普及協会理事で獣医師の安先生にわたしたちが取るべき具体的な行動についてお聞きしました。

Author :安 亮磨/獣医師、動物予防医療普及協会 理事(編集:docdog編集部)

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※本記事は2020年4月20日時点の情報をもとに執筆しました。

緊急事態宣言の発令!「犬の散歩」は行ってもいいの?

新型コロナウイルス感染症 犬 散歩

新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け、4月7日には主要都市における緊急事態宣言が発令され16日にはその範囲が全都道府県に拡大されました。緊急事態宣言の主な内容は、不要不急の外出自粛を要請するものです。

これを受けて、愛犬と暮らす飼い主の皆さまの中には「犬との散歩は行ってもいいの?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

「犬の散歩」は外出自粛の対象外

緊急事態宣言によると、以下の場合は外出自粛の対象とはなりません。(※1)

・医療機関への通院、食料・医薬品・生活必需品の買い出し
・必要な職場への出勤
・屋外での運動や散歩など生活の維持のために必要な外出

愛犬との毎日の散歩は、愛犬と飼い主の皆さまの健康を維持するために必要な運動ですので、上記の3点目が該当し外出自粛の対象にはなりません

愛犬の健康維持と感染症対策、どちらも大切

大切なことは、以下の2つのことをどちらも念頭に置いて、飼い主さまご自身が考えて行動することです。

1.愛犬が必要な運動量を確保して健康維持に努める
2.新型コロナウイルスの感染防止のための対策をしっかりと取る

愛犬との散歩で気を付けたい5つのポイント

新型コロナウイルス感染症 犬 散歩

健康維持のために必要な愛犬との散歩ですが、緊急事態宣言が発令されている状況では気を付けたいポイントが5つあります。

1.体調がすぐれない場合は外出を控える

まず何より、ご自身の体調の変化に敏感になることが大切です。以下の症状がある場合は愛犬の散歩に限らず外出自体を控え、まずは医療機関等に電話で相談しましょう。

・風邪の症状(咳やたん、のどの痛み)
・発熱(37.5℃以上)
・強いだるさ(けんたい感)や息苦しさ(胸の不快感)

2.散歩中、飼い主はマスクを着用する

新型コロナウイルスは、飛沫感染と接触感染によりうつるとされています。先に示した症状がなくても、すでに感染している可能性、人にうつしてしまう可能性は十分にあります。飛沫感染を少しでも防ぐために、マスクの着用は非常に重要です。
「自分はすでに感染しているかも」という意識を持って、感染拡大の防止に向けたアクションを徹底することが大切です。

3.散歩は短時間で、人が密集しない時間帯とコースを選ぶ

NHKが実施した調査によると、緊急事態宣言の発令以降、主に都内の繁華街において人出が大きく減少している一方で、一部の公園や観光地では一時的に人出が増加傾向にあることが分かりました。(※2)
屋外とはいえ人が密集した場所では、新型コロナウイルスへの感染および感染拡大のリスクがあるため、愛犬との散歩は人が密集しない時間帯を考えて場所・コースを選びましょう。

4.散歩中に会った人や犬とは接触を避け、2メートルの距離を保つ

外出自粛が求められる状況において、愛犬との散歩は日常生活を思い出させてくれる大切な時間です。そんな時にお知り合いがワンちゃんと散歩中で久しぶりに顔を見られたとなると、ついつい近寄ってさまざまな話をしてしまいがちです。筆者も愛犬家のため、気持ちはとてもよく分かります。しかし、今はその気持ちをぐっとこらえて、ソーシャルディスタンスをとりましょう。
ソーシャルディスタンスとは、人と人との物理的な距離を2メートルに保ち濃厚接触を避けるという、新型コロナウイルス感染拡大防止に向けて世界中で実施されている取り組みです。

5.帰宅したら、愛犬に触れる前に手を洗う

散歩から帰宅したら、愛犬に触れる前にまず飼い主は手を洗い接触感染を予防することが大切です。
また、帰宅時に愛犬の体や足を拭く場合は、先に水で濡らしたタオルなどで体や足を優しく拭きましょう。さらに追加の抗菌・抗ウイルスのケアをしたい方は、人間用のアルコール消毒液は犬によっては刺激が強すぎることがあるので使用せず、ペット専用のノンアルコール製品を使うのがおすすめです。
※ペット用の抗菌・抗ウイルス製品が手に入りにくくなっている地域があります。代替品のことや、愛犬が皮膚病などの問題を抱えている場合は、かかりつけの動物病院に相談しましょう。

愛犬との日常をとりもどすために

新型コロナウイルス感染症 犬 散歩

1日でも早く日常生活を取り戻すためには、一人ひとりが『愛犬を含めた家族全員を守るために』新型コロナウイルス感染症にいま一度しっかりと向き合う必要があります。 愛犬との散歩時には、今回ご紹介した5つのことを実施して、わたしたち、動物たちの未来のために一人ひとりがしっかりと考え、希望をもって行動していきましょう!

(※1)参考文献:新型コロナウイルス感染症対策推進室(内閣官房)
(※2)参考文献:都内の公園 緊急事態宣言後 人出増加の所もビッグデータ分析(NHK)

一般社団法人動物予防医療普及協会

『飼い主様が知ることで、行動することで防ぐことができるペットの病気や怪我があります』というメッセージをさまざまな予防の情報とともに発信している、獣医師が中心となって設立された協会です。

協会の公式サイトは、こちら
協会の公式Facebookページは、こちら

◎筆者プロフィール
安 亮磨

安 亮磨/獣医師、動物予防医療普及協会 理事

神奈川県の動物病院勤務(総合診療科・歯科担当)。多くの救急症例と対峙する診療経験を経て、予防医療・予防ケアを普及させるため『飼い主さまが知ることで、行動することで防ぐことができるペットの病気や怪我があります』というメッセージとともに情報発信を開始。2018年に一般社団法人 動物予防医療普及協会を設立し、現在は全国各地で予防医療の啓発活動を行う。

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