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お知らせ / 特集

2020.04.10

特集|動物予防医療普及協会 協力企画

獣医師が解説|新型コロナウイルス感染症対策~愛犬のために飼い主が今すべきこと~

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界中に広がり、猛威をふるっています。日本でも4月7日に、まん延阻止のために緊急事態宣言が発令されました。

いま、わたしたちが日常生活を取り戻すためには、一人ひとりが『愛犬を含めた家族全員を守るために』新型コロナウイルス感染症に対し、いま一度しっかりと向き合う必要があります。

この記事では、動物予防医療普及協会の獣医師として『愛犬のために今すべき新型コロナウイルス感染症対策』をお伝えいたします。わたしたち、動物たちの未来のために、希望をもって行動していきましょう!

Author :安 亮磨/獣医師、動物予防医療普及協会 理事

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※本記事は2020年4月8日に書かれたものです。各機関・メディアからの情報は日々更新されておりますので、常に新しい情報を手に入れましょう。信用性の高い最新情報のリンクも記事内でご紹介しております。

新型コロナウイルス感染症の拡大|犬や猫への感染は?

まずはじめに、新型コロナウイルス感染症の現在の状況とあわせて、犬や猫への感染に対する世界の専門家による見解を見ていきましょう。そのうえで、愛犬と暮らす飼い主の皆さまがチェックしておくべき信頼できる情報源をご紹介いたします。

新型コロナウイルス感染症|現在の状況

2019年11月に発生した新型コロナウイルス感染症は、またたく間に世界中に広がり、4月8日には世界全体の累計感染者数が130万人を超え、8万人を上回る死者がでています。日本においても、4月8日には感染者は4千人を超え、100人近くの死者が報告されています。(退院数は622人)

犬や猫も新型コロナウイルスに感染する?

犬や猫においては、これまで犬2例(香港)、猫2例(ベルギー、香港)の感染が報告されています。しかし、この感染の報告を裏付けるための科学的な根拠や、犬や猫という動物種で感染が成立するかどうかは、世界中の専門家の中でも『現在はさらなる追加調査と研究が必要。』という段階です。
また現時点では、新型コロナウイルスは『犬・猫を含む動物から人にはうつらない』と世界中の専門家は考えています。

信頼できる情報源をこまめにチェック

現在さまざまな機関で、新型コロナウイルスの動物への影響に関する調査・研究が行われています。
これからも頻繁に情報が更新されていくことが考えられるので、『愛犬を含め家族全員を守るために』飼い主さまご自身が常に信用性の高い情報にアクセスすることが重要です。

信頼できる情報源って?

さまざまな情報源がありますが、「東京都獣医師会」がホームページで発信する情報は信用性が高く内容も分かりやすいので、こまめにチェックされることをおすすめいたします。
ここで発信されている情報は、国際獣疫事務局(OIE)やアメリカ獣医医師会(AVMA)から発表されている内容を情報源・参考とされています。

新型コロナウイルスから愛犬を守るために

愛犬と暮らす全ての飼い主さまにお願いしたいことは、まずご自身が新型コロナウイルス感染症に対する予防をしっかりと行い、感染とその拡大を防ぐことです。私たちが感染しないことは『愛犬を守ること』につながります。感染予防のアクションを『自分はすでに感染しているかも』という自覚のもと徹底することが大切です。
すでに予防の方法はご確認されているとは思いますが、改めて厚生労働省および首相官邸から発信されている以下の情報をチェックしておきましょう。

厚生労働省のページで情報のアップデートを

そのほかにも、厚生労働省では新型コロナウイルス感染症への基本的な対処方針や状況分析、ご高齢の方や妊婦の方に向けた情報などが発信されています。

もし自分が新型コロナウイルスに感染したら|そうなる前に

感染予防に向けた取り組みを実施していても、社会と隔離した生活を徹底していない限りどなたにでも感染リスクはあります。

犬や猫と暮らす飼い主の皆さまに考えておいていただきたいのは、『もしご自身が新型コロナウイルスに感染してしまった場合、ご自宅の愛犬や愛猫のお世話をしてくれる人がいるかどうか』です。

感染が流行した一部の地域では、新型コロナウイルスに感染した方のペットが自宅に取り残され命に関わる状況になるといった事例や、場合によってはそのまま亡くなってしまうといった報告があり問題となっています。

『自宅にこの子がいますカード』で緊急事態に備えよう

『自宅にこの子がいますカード』とは、愛犬と暮らす全ての方が外出先で持ち歩ける「緊急情報カード」です。獣医師である筆者が、監修をおこないました。

ご自宅でお留守番している愛犬の情報や、緊急連絡先を『自宅にこの子がいますカード』に記載して常に持ち歩くことをおすすめいたします。緊急時に遭遇した人がカードを見つけて緊急連絡先に知らせてくれることで、愛犬が自宅で取り残されることなく、その安全を確保することができます。

地震などの大きな災害時に備える意味でも、『愛犬の命を守る行動』として愛犬家のみなさまはカードを作成しておきましょう!

無料ダウンロードはこちらから

愛犬との日常を取り戻すために

少しでも早く日常生活を取り戻すためには、一人ひとりが『愛犬を含めた家族全員を守るために』新型コロナウイルス感染症にいま一度しっかりと向き合う必要があります。

この記事でご紹介させていただいた内容を参考にしていただき、わたしたち、動物たちの未来のために希望をもって行動していきましょう!

(参考文献)
首相官邸ホームページ
厚生労働省ホームページ

一般社団法人動物予防医療普及協会

『飼い主様が知ることで、行動することで防ぐことができるペットの病気や怪我があります』というメッセージをさまざまな予防の情報とともに発信している、獣医師が中心となって設立された協会です。

協会の公式サイトは、こちら
協会の公式Facebookページは、こちら

◎筆者プロフィール
安 亮磨

安 亮磨/獣医師、動物予防医療普及協会 理事

神奈川県の動物病院勤務(総合診療科・歯科担当)。多くの救急症例と対峙する診療経験を経て、予防医療・予防ケアを普及させるため『飼い主さまが知ることで、行動することで防ぐことができるペットの病気や怪我があります』というメッセージとともに情報発信を開始。2018年に一般社団法人 動物予防医療普及協会を設立し、現在は全国各地で予防医療の啓発活動を行う。

  • 更新日:

    2020.04.10

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