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犬種図鑑

2020.03.20

セラピードッグはどんな仕事をしているの?育成方法や犬種についての紹介

セラピードッグという言葉、どこかで耳にしたことはありませんか?「セラピー」には治療、療法という意味がありますが、実際どのように活躍しているのか、ここではセラピードッグに向いている犬種やその育て方についてご紹介します。

Author :江野 友紀/認定動物看護士

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セラピードッグとは?

セラピードッグ

セラピードッグは、アニマルセラピーの一つであるドッグセラピーで活躍する犬です。人とのコミュニケーションを通じて、障害をもつ人や病気の治療を必要とする患者さん、精神的に痛手を受けた人の、身体と精神の回復を補助する活動をしています。

どんな犬が適しているのか

セラピードッグとして活躍する犬には、人と接することが大好きで人見知りせず、忍耐力があり、初めて訪れる場所や聞き慣れない音を怖がらないことのどが求められます。また、健康面に問題がなく、基本的なしつけができていることも大切です。
一般家庭で生活する犬から保護犬まで、どのような子でも目指すことができます。

向いている犬種は?

セラピードッグには、特に犬種の条件はありません。人が好きで忍耐力がある犬が適していると考えると、大型犬ではゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバー、ジャーマンシェパード、ボーダーコリーなどが挙げられ、小型犬ではトイプードルやダックスフントも向いているようです。
また、ミックス犬であったとしても適性がある子はセラピードッグとして活躍しています。

セラピードッグが活躍する現場

セラピードッグは次のような場所で活躍しています。

高齢者施設

高齢者が犬と一緒にレクリエーションを楽しみ、セラピードッグとの触れ合いを楽しむことでリラックス効果やストレスの解消の効果が期待できます。特に、ご家族がいない高齢者には大きな癒し効果があります。

病院

医療現場で、病気やケガ、精神的な病を患う人の心や身体などを目的に活動します。身体的機能や情緒的安定を目的として取り組むため、セラピードッグもハンドラーも2年以上の訓練を受けている必要があります。

小学校や幼稚園

子供たちが犬と接することで、動物との接し方や命について学ぶことを目的として活動します。動物福祉や動物愛護について考える機会にもなります。

セラピードッグになるまで

セラピードッグ

セラピードッグになるには、必要なしつけや訓練をし、民間の団体が実施しているセラピー犬認定のための試験に合格し、資格を取得する必要があります。

セラピードッグになるために必要な訓練

セラピー犬を目指す犬は、基本的なしつけ訓練やセラピードッグ専門の訓練を受ける必要があります。

基本的な訓練

まずは基本的な号令を覚えさせます。オスワリやマテ、フセ、アイコンタクトなどのほか、散歩中にリードを引っ張らない、日常生活で起こる刺激(バイクの音、ほかの動物との遭遇など)に対して冷静でいられる、飼い主以外の人に触れられても冷静でいられる、といった訓練を受けます。

セラピードッグ専門の訓練

病院や施設を中心に活躍するセラピードッグには、専門的な訓練を行います。スムーズに歩行できない人や車椅子との同速歩行や、患者さんが寝ているベッドでのマナーについての訓練を受けます。

セラピードッグの協会

セラピードッグ

日本には、セラピードッグの普及・育成している団体がいくつかあります。その中から、代表的な団体を4つご紹介します。

日本動物病院福祉協会(JAHA)

日本におけるアニマルセラピーの普及の中心になっている団体です。動物病院と中心として1978年に創立され、人と動物双方の福祉とQOL(生活の質)の向上などを目的として活動しています。

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国際セラピードッグ協会

「一般財団法人国際セラピードッグ協会」は、保護者を何らかの理由で失ってしまった犬たちを保護し、セラピードッグとして育成して社会貢献することにより、殺処分をゼロにするために活動しています。

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日本アニマルセラピー協会

「NPO法人日本アニマルセラピー協会」は、神奈川県の認証を受けて2007年1月12日に設立された団体です。もともとは「NPO法人神奈川県アニマルセラピー協会」でしたが、2009年11月に改名されました。高齢者施設や病院などへの訪問など、人の心の癒しに関連する活動を行っています。

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日本レスキュー協会

「認定NPO法人日本レスキュー協会」は、災害救助犬(レスキュードッグ)の育成や派遣を中心として世界規模で活動する団体です。災害救助活動以外にも、セラピードッグの育成や派遣、捨て犬や捨て猫の保護など動物福祉・愛護活動も行っており、国から認定NPO法人としての認定を受けています。

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どの犬も、セラピードッグを目指すことができる

セラピードッグ

高齢者施設や医療現場などで活躍するセラピードッグ。今では社会に無くてはならない大切な存在です。セラピードッグは、きちんと訓練されている犬であればどんな子でも目指すことができるので、もし興味があれば、セラピードッグを育成や派遣活動をしている団体に問い合わせてみましょう。

◎ライタープロフィール
江野友紀 認定動物看護士

江野友紀/認定動物看護士

地域密着型の動物病院にて、動物看護士として14年ほど勤務。看護業務の合間にトリミングもしています。
ドッググルーミングスペシャリスト、コンパニオンドッグトレーナーの資格を保有。
普段の仕事では、飼い主様の様々な疑問や悩みを解消できるよう、親身な対応を心掛けています。
ライターの仕事を通して、犬と人が幸せでより良い生活を送るためのお手伝いさせていただきたいです。

  • 更新日:

    2020.03.20

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