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犬種図鑑

2020.03.03

キャリアチェンジ犬とは?ボランティアなどについてご紹介

キャリアチェンジ犬、という言葉を聞いたことはありますか?ここでは、犬を迎えたいと考えている方にキャリアチェンジ犬をその選択肢の一つとして考えていただけるよう、キャリアチェンジ犬のすべてをご紹介していきます。

Author :江野 友紀/認定動物看護士

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キャリアチェンジ犬とは?

キャリアチェンジ犬

盲導犬や介助犬になるように育成されていた犬に身体的問題があったり、訓練を受けたものの適性がないと考えられた犬は「キャリアチェンジ犬」として育てられます。盲導犬や介助犬を目指すための訓練を受け、実際に盲導犬や介助犬になるのは2~3割程度で、大部分の犬は役目をチェンジしたキャリアチェンジ犬として一般家庭に引き取られていきます。主に次のような協会などから引き取ることができます。

日本盲導犬協会

目の見えない人や目の見えにくい人が、自分で行きたい場所へ行きたいときに行くことができるよう、安全で快適な盲導犬との歩行を提供する協会です。

日本聴導犬協会

耳が聞こえない人や耳の聞こえにくい人に必要な情報を伝えてくれる、聴導犬との生活を提供する協会です。

日本介助犬協会

手や足に障害がある人の日常生活動作を手助けする介助犬との生活を提供する協会です。

日本アニマルセラピー協会

高齢者施設や病院、障害者施設、幼稚園・小学校への訪問、犬の躾・訓練、各種資格認定など、犬と共に心の癒しに関連する活動を行っている協会です。

キャリアチェンジ犬を迎え入れるための条件とは

キャリアチェンジ犬

キャリアチェンジ犬を家庭に迎え、生涯責任をもって大切に飼育する人を「キャリアチェンジ犬飼育ボランティア」と言います。飼育ボランティアと認定される条件は協会により異なりますが、主に次のような基本条件があります。

室内飼育

子犬の頃から室内飼育で管理されている子ばかりなので、室外飼育になると疎外感から問題行動を起こしてしまう可能性があります。

健康管理できる

日常的な食餌や運動の管理、ワクチンやフィラリア症予防、グルーミングなど、適切に犬の健康管理ができる家庭が条件です。

留守が少ない

キャリアチェンジ犬は人間のそばにいることが大好きです。安心して過ごせるよう、家族が留守にすることが少ない家庭がボランティアに向いています。

その他

犬が15才くらいまで生きることを考え、飼育者の年齢が65才以下であることが条件になります。また、飼い主さんが事情により飼育できなくなった場合を考え、単身世帯でないことも条件です。そのほか、家族全員が飼育ボランティアに賛同していることや、愛情をもって生涯を共にできることなどが条件になります。

キャリアチェンジ犬を迎え入れるときの譲渡の流れ

キャリアチェンジ犬

キャリアチェンジ犬の譲渡の流れは各協会により異なるので、譲渡を受けたい協会に問い合わせてみると良いでしょう。ここでは、日本盲導犬協会の譲渡の流れをご紹介します。

待機者登録とその登録申込書

キャリアチェンジ犬飼育ボランティア登録申込書を作成して、訓練センターに郵送することによって仮登録します。協会が詳細確認をした後、問題がなければ待機者として本登録となります。

犬の紹介

待機者に本登録の後、犬の紹介まで数ヶ所~数年の待機期間があります。犬とのマッチングは、迎え入れる側の家庭の希望と、犬と家族との相性が考慮されます。キャリアチェンジ犬の紹介を受けてから、訓練センターにおいて実際にキャリアチェンジ犬との面会となります。そして飼育に関するアドバイスを受け、そのまま犬を連れて帰るか、後日迎えに行きます。

トライアル、譲渡

約2週間程度、犬との実際の生活をトライアルします。そこで問題がなければ、引き渡し(譲渡契約)になります。譲渡後も年一回程度、状況確認などのアンケートがあります。

キャリアチェンジ犬として生活する犬をご紹介

キャリアチェンジ犬

キャリアチェンジ犬として一般家庭で育てられているわんちゃんをご紹介します。

ラブラドールのさくらちゃん

IKEAの大きなぬいぐるみを枕に、気持ち良さそうに眠るラブラドールのさくらちゃんです。夢でも見ているのでしょうか。

ゴールデンレトリバーのチョビちゃん

北海道盲導犬協会出身、ゴールデンレトリバーのチョビちゃんです。クリスマスプレゼントにもらった刺繍は、チョビちゃんにそっくりですね。

キャリアチェンジ犬と豊かな生活を

キャリアチェンジ犬

キャリアチェンジ犬は、盲導犬や介助犬には向いていない、と判断された犬です。その理由は活発すぎたり、警戒吠えしてしまうといったものなので、家庭犬として迎えるには何ら問題ありません。犬の入手先に迷っている人は、キャリアチェンジ犬を家族に迎え入れることも検討してみてはいかがでしょうか。

◎ライタープロフィール
江野友紀 認定動物看護士

江野友紀/認定動物看護士

地域密着型の動物病院にて、動物看護士として14年ほど勤務。看護業務の合間にトリミングもしています。
ドッググルーミングスペシャリスト、コンパニオンドッグトレーナーの資格を保有。
普段の仕事では、飼い主様の様々な疑問や悩みを解消できるよう、親身な対応を心掛けています。
ライターの仕事を通して、犬と人が幸せでより良い生活を送るためのお手伝いさせていただきたいです。

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