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しつけ

2020.03.23

子犬期のしつけが重要なのは何故?起こり得る問題行動や上手なしつけ方とは

犬のしつけは子犬の時にするべきで、成犬になると覚えにくいとされています。ではなぜ子犬の頃にしつけを始めるのが望ましいのか?その理由を解説していきましょう。
また、もしきちんとしつけが出来ていなかったら?起こりうる問題行動の具体例も含めて、しつけの仕方もご紹介していきますね。

Author :明石則実/動物ライター

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子犬にしつけが必要な理由とは?

子犬 しつけ

犬のしつけとは、どのようなことを思い浮かべますか?人間の子供のようにダメなことはダメと教えること?ちゃんとお行儀よく振舞えること?
確かにそれもしつけの一端ですが、犬のしつけの場合はいささか根本的な理由が違います。子犬にしつけが必要な理由を解説してみたいと思います。

社会性を身に付ける時期

家に子犬をお迎えすると、かわいいのでついつい遊んでばかりになりがちですよね。しかし子犬の時期こそ色々なことを学び吸収するべき時期なのです。これを犬の「社会化期」と呼びます。
犬のライフステージで言えば生後12週齢くらいまでの幼犬期にあたり、適切な行動や経験を通して社会経験を習得します。

「動物の愛護及び管理に関する法律」によって、おおむね生後8週齢以内のお迎えはできませんので、このわずかな期間になるべく多くのことを学ばせてあげると良いでしょう。

頼るべきリーダーになること

犬は元々、オオカミと同じように群れで生活する動物です。それは家庭犬や愛玩犬にとっても同じことで、社会性を学んでいくと同時に群れというものを意識し始めるのです
オオカミと遺伝子的に近い日本犬などは特に顕著で、群れの中で明確に序列を意識するのです。ここで言う群れとは「家の中」のことを指します。

ですから社会性を学ぶべき子犬の頃に、飼い主さんがリーダーだとはっきり意識付けすることが重要です。そうすることで「この人に頼っていいんだ」という従属関係が生まれるのです。犬が人間に対して従順になるのは、こういった信頼関係から来ています。

しかし犬が飼い主をリーダーと認めなければ、わがままになったり、問題行動を起こす要因となりますから、子犬の頃のしつけが大事になるのです。

子犬期にしつけをせず過ごすとこんな問題行動も

子犬 しつけ

より良いしつけのためには、まず飼い主さんと犬との従属・信頼関係が重要になってくるわけですが、もしそういった関係が構築できなければ犬はどのような問題行動を起こすのでしょうか。シチュエーション別に見ていきましょう。

家の中での問題行動

犬と信頼関係を築けないと、犬は飼い主さんをリーダーとして認めません。従順のように思えても事あるごとに問題行動を起こすことが多いのです。

家の中での問題行動の具体例です。

・撫でようとしても触れさせない。唸る。
・オヤツや散歩などの要求吠えをする。
・オモチャなど咥えたものを離そうとしない。無理に取り上げようとすると噛みつく。
・ごはんを食べ終わっても威嚇して食器を下げさせない。
・家族に対して飛びつく。
・家の中でマーキングをする。

こういった事例が代表例と言えるでしょう。家族に対して自分の優位性を見せつける行為ですので、早急に矯正しなければなりません。

家の外での問題行動

問題行動がある場合、家の外においても自分本位の立ち居振る舞いをすることが多いようです。その事例のいくつかを見ていきましょう。

・散歩の際の引っ張り癖、歩くことを拒否する。
・拾い食いをする。
・走っている人間、猫などの小動物、ボールなどを追いかける。
・ドッグランなどで他の犬を威嚇する。

まるで飼い主さんがあって無きが如くのように、自儘な振る舞いが多くなります。これは飼い主さんをリーダーとして認めず、独立心が芽生えてしまった結果起きた事例と言えます。

上手な子犬のしつけ方

子犬 しつけ

子犬の社会化期は、まるで水を含んだスポンジのように知識や経験を吸収していくものです。この時期にしっかりとしたしつけが必要になりますから、根気強く向き合っていきましょう。

飼い主さんが頼れるリーダーになるために

極端な表現をすれば、あまり構い過ぎない方が良いということかも知れません。かわいいからといっていつも最優先の対応をしたり、簡単にオヤツをあげたりすれば、子犬は飼い主さんを下に見始めます。行き着くところは問題行動になってしまうため、距離感は程々が良いということになります。

子犬をかわいがっても甘やかしてはいけませんし、ごはんなどは家族が先に済ませます。また要求吠えには絶対に従わないことが大切です。
しつけの一環であるコマンドでの指示も、うまくできたら褒めてあげること。その場合はオヤツを使っても良いでしょう。すべての行動を飼い主さん本位で進め、子犬を従わせることが重要なのです。

ごはんやトイレ、散歩のしつけ

毎日のルーティンとも言えるごはん、トイレ、散歩について説明します。

ごはんは毎日決まった時間に与えるようにしましょう。食べる前にきちんとオスワリをさせるなどコマンドを用います。ちゃんとできたら褒めた上で与えて下さい。

トイレは最初に教えるしつけですが、運動やごはんの後など犬が排泄したくなるタイミングを見計らってトイレに誘導しましょう。ちゃんとできたら褒めたりご褒美を与えるようにして下さい。

散歩については、まず室内で首輪やリードに慣れさせ、飼い主さんがリーダーシップを取って付いてこさせるようにしましょう。外へ出てからも同様です。リードを引っ張るようなら立ち止まったり、飼い主さん主導で方向転換するなど、勝手に歩かないようにさせます。

子犬のしつけは根気が大事

子犬 しつけ

犬は賢い動物とはいえ、一朝一夕でしつけがうまくいくとは限りません。時間も掛かりますし根気も必要です。
しかし犬とより良い信頼関係を築くために、なくてはならない大切な時間なのです。

▼以下の資料を元に執筆しました。
※犬の生態と本能・習性(富山動物愛護センター)
※犬の問題行動への対処方法(東京都動物愛護相談センター)

◎ライタープロフィール
明石則実 動物ライター

明石則実/動物ライター

フリーライターとして動物関連や歴史系記事の執筆を多数おこなう。柴犬と暮らす傍ら、趣味の旅行や城めぐりで愛犬と駆け回る週末。
愛犬家の皆さんにとって、お悩みを解決したり、有益な情報を発信することを心掛けています。

  • 更新日:

    2020.03.23

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