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しつけ

2020.03.16

子犬の食糞問題はいつまで続く?原因と対策すべきポイントを看護士が解説

おうちに迎えた子犬が食ふん(食糞・自分のウンチを食べてしまうこと)する様子を見て、驚いてしまった経験がある飼い主さんも多いのではと思いますが、食糞は衛生的な問題だけでなく、健康面も心配になってしまいますよね。ここでは、子犬の食糞の原因と対策、食糞をやめさせるときの注意点についてご紹介していきます。

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Author :江野 友紀/認定動物看護士

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子犬が食糞するのはなぜ?

子犬 食フン

子犬の食糞の原因は様々で、はっきりとした原因が特定できないことも少なくありません。主に次のような理由が考えられます。

1.飼い主さんとの関係

子犬は飼い主さんに注目してもらうために便を食べてしまうことがあります。このときに飼い主さんが騒いだり、犬に声をかけていると、食糞することで飼い主さんの気を引けると認識し、更に食べるようになってしまいます。また、食糞したときや適切な場所で排泄できなかったときに叱っていると、子犬は「排便するのは悪いこと」と認識してしまい、証拠隠滅のために便を食べてしまう場合もあります。

2.食餌の量やフードの切り替え

食餌の量が少ないと、空腹感から食糞することがあります。そして反対に、食餌の量が多いことが原因で食糞する場合もあります。食餌量が多いと消化不良を起こし、消化されずに排泄されます。すると犬は再吸収するために食糞します。フードの種類の急変や食物アレルギーによる消化不良も同様に、食糞の原因となります。

3.寄生虫

子犬の消化管に寄生虫が感染していた場合、消化しようとしていた栄養を寄生虫に取られてしまい、十分な栄養を摂取できないことがあります。その結果、子犬は食糞により不足した栄養を補おうとします。

4.その他

長時間ゲージ内に放置されていたり、飼い主さんに構ってもらえる時間が少ない子犬は、暇つぶしに自分が排泄した便で遊んだり、食糞してしまうことがあります。また、母犬や一緒に暮らす犬の食糞を真似することもあります。

子犬の食糞問題|対策すべきポイントは?

子犬 食フン

上記のように原因は区々であるため、子犬の食糞がいつまで続くのかは定かではありません。しかし出来るだけやめせあせるように対策を講じることは可能です。それでは、子犬の食糞対策を原因別にご紹介します。

飼い主さんとの関係が原因のとき|反応しないが吉

子犬が食糞したときに、飼い主さんは大きな声で騒いだり、怒ったりしていませんか?飼い主さんが反応することは、犬にとってのご褒美になってしまいます。また、急いで便を片付けようとすると子犬は「飼い主さんと競争だ!」と思い、慌てて食べてしまうことがあります。子犬が排泄したら、無反応を貫き無言で片付けましょう。おもちゃなど興味を引き、その隙に処理するのも一つの方法です。

食餌が原因のとき|食事を小分けにしてみて

まずは食餌の量を見直しましょう。基本的にはフードのパッケージに記載された給与量を目安に与えますが、与える子の運動量や飼育環境により多少増減します。また、量が適切であっても食餌と食餌の間隔が長いと空腹から食糞してしまうので、回数を増やして与えてみましょう。

寄生虫が原因のとき|病院に相談

子犬は母犬から寄生虫をもらっていることがあります。検便により寄生する虫の種類を特定し、内服薬や首の後ろに滴下するスポット剤などの薬で駆虫できるので、早目に対策しましょう。

子犬の食糞をやめさせるときの注意点

子犬 食フン

最後に、子犬が食糞をしないようにしつける際の注意点についてご紹介します。

叱らないであげて

食糞をやめさせるときにやりがちな「叱る」という行為は、前述したように排便=悪いこと、と認識させてしまう可能性があります。また、声をかけられることで、構ってもらえた、飼い主さんの興味を引けたと、感じる子もいます。どのような原因であっても、叱らないことが大切です。

食糞防止剤の使用には注意

食糞防止のためのアイテムには、香辛料が含まれるものがあります。唐辛子成分やわさび成分をふりかけることで食糞を防止するものですが、犬にとって香辛料は胃腸を刺激するもので、下痢や嘔吐の症状を引き起こしてしまう可能性があります。なぜ子犬が食糞するのかを考え、獣医師やトレーナーに相談してみましょう。

子犬の食糞はおおらかにしつけを

子犬 食フン

飼い主さんを悩ませる食糞。やめさせるには、原因に合った対処をする必要があります。子犬の頃の食糞行動はあまり珍しいものではありません。成長するにつれ食糞しなくなるケースも多いので、しつけは焦らずおおらかな気持ちで取り組みましょう。

◎ライタープロフィール
江野友紀 認定動物看護士

江野 友紀/認定動物看護士

地域密着型の動物病院にて、動物看護士として14年ほど勤務。看護業務の合間にトリミングもしています。
ドッググルーミングスペシャリスト、コンパニオンドッグトレーナーの資格を保有。
普段の仕事では、飼い主様の様々な疑問や悩みを解消できるよう、親身な対応を心掛けています。
ライターの仕事を通して、犬と人が幸せでより良い生活を送るためのお手伝いさせていただきたいです。

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