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しつけ

2020.03.22

犬のチャイム吠え対策にはこれを試して!人が来たら吠える子の対策とは

玄関チャイムのピンポーンに反応してワンワンワンワン!多くの犬の飼い主のお悩みの一つが、この玄関チャイムに反応して過剰に愛犬が吠えること。近所迷惑になるだけではなく、興奮が収まらなくなるというお悩みもあります。なぜ犬はチャイムで吠えるのか、そこには犬なりの理由もあるのです。
そこで、まずは理解しておきたい犬種特性とチャイム吠えの対処法をご紹介します。

Author :西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

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なぜ犬たちは玄関チャイムで吠えるの?

犬 チャイム吠え

いつもは、ワンとも吠えないのに玄関チャイムにだけは過剰に反応する、そんな犬が多くいます。なぜ、犬は玄関チャイムに吠えるのでしょうか?その「なぜ」を知るためには、犬種特性や犬の性格を理解する必要があります。

犬が持っている本能で吠える

現在は家庭犬として人間と暮らしている犬でも、過去には農場の番犬や狩猟犬として活躍していた犬種があります。特に、吠えて獲物の居場所を教える使役をしていた狩猟犬や吠えて動物を追い込む牧羊犬などは、吠えることを仕事としていたため、吠えることが悪いことだとは思っていません。また、自分のテリトリーを守ろうとする意識の強い犬種や警戒心の強い犬種も、外部からの侵入者に対して吠えることがあります。

番犬として活躍していた犬種

古来より人間と共に暮らしていた犬種の多くは、人間の仕事を助ける役目を担っていました。中でも、ガードドッグ、ウォッチドッグと呼ばれている犬種は、よく吠えることで知られています。代表的な犬種には、ミニチュアピンシャーで知られるピンシャー種、ミニチュアシュナウザーが人気のシュナウザー種、シェパード、マスティフ、ロットワイラーなどがいます。

狩猟犬の本能として吠える犬種

古来より人間の狩猟パートナーとして活躍していた犬種の中には、相手を威嚇するために吠える犬種と獲物の居場所を人間に教えるために吠える犬種があります。中でも吠える犬種として知られているのが、ジャックラッセルテリアを代表とするテリア種、スパニエル種、ミニチュアダックスフンド、ビーグルなどです。

吠えることが仕事の牧羊犬

シェットランドシープドッグやボーダーコリーに代表される牧羊犬は、吠えながら羊を一ヶ所に追い込むことを仕事としていた犬種です。そのため、吠えることが悪いことだとは思っていません。また、牛追い犬として知られているウエルッシュコーギーも吠えることを仕事としていた犬種です。

怖がり、神経質な犬種

恐怖や不安、警戒心を強く持つ犬は、玄関のチャイムに反応して吠えることがあります。特に、愛玩犬として作出されたチワワやポメラニアンなどが吠えやすい犬種と言われています。

性格や飼育環境から吠える犬もいる

犬種関係なく怖がりや興奮しやすいなどの性格によって、玄関のチャイムで吠えることもあります。特に、人が大好きなレトリバー種の中には、興奮しやすい子も多く、玄関チャイムに過剰に反応する場合があります。また、子犬期に社会化を十分にされず音に対しての恐怖心がある場合は、過剰に玄関のチャイムに吠えることがあります。

試してほしい犬のチャイム吠え対策

犬 チャイム吠え

犬種によっては、本能で吠えている場合があり、やめさせることが難しいチャイム吠えですが、吠え続けさせない為には、対策をとりたいもの。そこで、効果が期待できる3つのチャイム吠え対策をご紹介します。

対策その1:静かにおいでと犬を呼ぶ

犬 チャイム吠え

玄関のチャイムが鳴ると、「わーい、誰か来た??!遊んでもらえるかも」そんな興奮から、吠えながらダッシュ!そんな犬の場合は、まず落ち着かせることが大切です。友人など知り合いが訪問してきた場合には、少し待ってもらい、犬を部屋の中に呼びもどし、耳たぶを優しくマッサージしたり、抱っこするなどして落ち着かせましょう。落ち着いてきたら、褒めてあげることも大切です。

対策その2:無視する

犬 チャイム吠え

チャイムの音に反応して「誰か来た?!」と嬉しそうに吠える犬も多くいます。また、吠えている時に家族の誰かが、吠えちゃダメ!などと大きい声で怒ると、犬は嬉しくなってしまいさらに吠え続けることもあります。犬にとって、必要以上の大きな声は怒られているのではなく、遊んでくれている楽しい声に聞こえるのです。特に、高めの大きな声は、犬が嬉しくなってしまう音。どんなに怒っているつもりでも、犬にとっては一緒に吠えて遊んでいるように聞こえてしまうのです。そのため、チャイム吠えが始まったら、大きな声を出さずに、まずは無視してみましょう。吠えても誰からも反応されないとわかれば、吠えるのをやめる可能性があります。

対策その3:ハウスに入れる

犬 チャイム吠え

この方法はハウスに入れることが前提となるため、ハウスを教えていない場合は、まずハウストレーニングをしておきましょう。犬は、巣穴に入ることで本能的に安心する動物です。恐怖心や不安から吠えている犬の場合、自分のハウスがもっと安心できる場所。玄関でチャイムがなったら、「ハウス」のコマンドを出しましょう。もし、ハウスに入っても吠え続ける場合は、ハウスの上から布をかぶせて暗くする、好きなおもちゃをハウスに入れるなどして、気を紛らわせるようにしてあげましょう。

犬にチャイム吠えをさせないためには根気強くトレーニング

犬 チャイム吠え

玄関のチャイムがなって吠えることが癖になってしまっている場合は、やめさせるのに少し時間がかかります。特に、吠えやすい犬種や吠えることを使役としていた犬種の場合は、完全に吠えないようにさせるのは難しいかもしれません。吠え続けるよりは、2~3回吠える程度で良いという気持ちで、まずは根気よく指示を出すことが大切です。

チャイムの音に慣れる練習をしよう

チャイム吠えをやめさせるためには、まず、チャイムの音に慣れることが必要です。家族や友人に、チャイムを鳴らしてもらい、チャイムがなっても吠える必要がない、怖くはないということを教え、ご紹介した対策を試してみてください。1回や2回の練習で吠えるのをやめないからといって、やめてしまうのではなく、根気よく続けることが大切です。

ハウストレーニングをしましょう

ハウストレーニングをしていない犬の場合は、まずハウスが安心な場所だと教えておくことが必要です。ハウスは安心な場所だと教えることで、チャイムだけではなく来客中もおとなしくしていることができるようになります。

社会化を身につけさせよう

大きな音が嫌い、知らない人が怖い、お散歩中に他の犬に向かって吠えるなど、恐怖心を強く持っている犬の場合、社会化ができていない可能性があります。まずは、人間社会で共存していくために環境に慣れさせるトレーニングをしましょう。大きな音の出る場所、車の騒音、人の往来が多い所などさまざまなところに連れて行き、社会性を身につけさせることが大切です。

犬のチャイム吠え防止におやつは使わないで

犬 チャイム吠え

インターネット上で見かけるチャイム吠え防止対策の一つに、チャイムに反応して犬が吠えたら「おやつを床にばら撒きましょう!」というものがあります。

実は、昨今問題となっているのが、しつけ=おやつと教えるドッグトレーナーが多いことです。しかしおやつを使うしつけは「物で釣る」ことです。チャイム吠えをするとおやつがもらえるとわかった犬は、吠えるのを止めるどころか、必ず吠えるようになります。また、吠えればおやつがもらえると学習してしまい、要求吠えが悪化する可能性もあるのです。

もし、おやつを使うのであれば、吠えるのをやめたら「いい子ね」などと声をかけてから、ご褒美としておやつをあげるようにしましょう。おやつを使うしつけは有効な場合と逆効果の場合があります。犬はとても賢い動物です。吠える=おやつと学習しないように気をつけてくださいね。

◎ライタープロフィール
西村 百合子

西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。
現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。

  • 更新日:

    2020.03.22

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