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しつけ

2020.03.06

子犬を迎えたらしつけ教室には行くべき?教室の選び方や期待できる効果

子犬に限らず、犬を迎えたら最初にやらなくてはいけないことがしつけです。しつけは、人間社会に犬が適応していくために必要なマナーやルールを教えることです。最近では、動物病院をはじめペットショップや訓練所などでも、「犬の幼稚園」「パピーパーティー」などさまざまな名称で子犬のしつけ教室が開催され、どこを選べばいいのか迷ってしまいませんか?そこで、この記事では子犬のしつけ教室とはどんなところなのか、効果は期待できるのかについて解説します。

Author :西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

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子犬のしつけ教室|まずは「しつけ」「訓練」「トレーニング」の違いを知ろう

子犬 しつけ 教室

子犬にしつけをしてほしい、子犬のしつけについて学びたいと思った時に頼りにしたいのが子犬のしつけ教室。ところ名称があり、どこを選べばいのか戸惑う方も多いのではないでしょうか?まずは、しつけ、訓練、トレーニングの違いについて知っておきましょう。

しつけとは

しつけは、人間の場合だと主に子供に対して使われる言葉で、「社会生活に適応するために望ましい生活習慣を身につけさせること」(ブリタニカ国際大百科事典)と説明されています。
犬の場合は、人間社会に適応するために生活に必要なルールやマナーを教えることがしつけとなります。具体的には、犬が毎日の生活の中で身につけておかなくてはいけないことを教えて、犬に守らせることがしつけの基本です。
例えば、チャイムの音に反応して吠えてはいけない、散歩の時に引っ張ってはいけない、テーブルの上にあるお菓子を盗み食いしてはいけない、外で出会った犬に吠えてはいけないなど、その家庭ごとに決める決まりごとを犬に教えることがしつけなのです。
このしつけの基本を教えるのがしつけ教室で、主にドッグトレーナーの資格を持っている人が指導します。

訓練とは

訓練とは、継続的に一つのことを練習して体得させることを指します。
犬の訓練には、服従訓練、救助訓練、嗅覚訓練などがあり、専門に教える訓練士がいる訓練所などで体得します。もちろん、訓練士の資格をもっていなくても知識があれば犬の訓練を行うことは可能です。
よく知られているところでは、決められた訓練項目の習熟度を競うジャパンケンネルクラブが行っている訓練競技会があり、一般の飼い主も参加することが可能です。競技会を目指すための服従訓練や救助訓練などを教えるのが訓練所です。警察犬訓練所などでもしつけ教室を行っているところがあります。
この場合の教室は、専門の訓練士が担当することが一般的です。

トレーニングとは

トレーニングは、訓練を英語で表したものですが、練習、鍛錬などの意味もあります。主に能力をより強化、発達させるための過程をトレーニングと呼びます。
犬の場合は、訓練と同じ意味でトレーニングという言葉を使用することもあるようです。子犬が覚えなくてはいけない代表的なトレーニングとして、トイレトレーニングがあります。また、パピートレーニングなどの名称でしつけ教室を開催している施設や動物病院もあります。

子犬のしつけ教室の種類には4タイプある

子犬 しつけ 教室

全国的に急増している子犬のしつけ教室ですが、そのタイプは大きく分けると4種類あります。まずは、種類別に子犬のしつけ教室の特徴を知っておきましょう。

預かりスタイルの犬の幼稚園・犬の保育園

犬の幼稚園や保育園には、定期的に通うプランと一定期間預けるプランの2タイプがあります。
施設によって異なりますが、基本的には送迎付きでその犬の個性に合わせてしつけを行います。また、犬の幼稚園や保育園の特徴は、飼い主が一緒に通うのではなく犬を預けるところです。共働きなどで、お留守番が長時間になってしまう家庭には適していると言えますが、一緒に通ってしつけ方を学びたいと考えている飼い主には不向きと言えるでしょう。

動物病院が主催するしつけ教室は飼い主参加型

動物病院が主催しているパピークラスと呼ばれることもある子犬のしつけ教室は、飼い主が一緒に参加する形式がほとんどです。
社会化期の子犬をターゲットに、獣医師やドッグトレーナーによるしつけ教室が開催されています。また、しつけ方法のほかに、食事の管理や健康管理についてのレクチャー、歯磨き、爪切りの練習なども同時に行えることが大きな特徴です。

トレーナーが出張する子犬のしつけ教室

自宅まで出張してしつけ教室を行う個人ドッグトレーナーも多くいます。この場合、マンツーマンでしつけやしつけ相談に乗ってもらえることが大きな特徴です。
子犬を連れて出かけることが難しい事情がある家庭に適している方法です。個人のドッグトレーナーに依頼する場合は、トレーナーのしつけ方針と飼い主家庭の方針が同じ方向性を持っているのかを確認することが必要です。また、個人との付き合いになるために相性もよく見るようにしましょう。

ペットショップで開催されるしつけ教室

最近では、多くのペットショップでも定期的にしつけ教室が開催されています。
ペットショップのしつけ教室には、出張ドッグトレーナーによる飼い主参加型のグループレッスンやプライベートレッスンがあります。また、そのペットショップから子犬を迎えた場合は、割引特典が得られることもあります。

子犬のしつけ教室で学べること

子犬 しつけ 教室

子犬のしつけ教室は名称によって指導方法が異なります。
代表的な指導方法として、英国式、カナダ式などの外国方式を採用している施設、ドッグトレーナー独自のメソッドを採用している施設、介助犬や警察犬を育成する訓練士が担当する施設までさまざまなスタイルがあります。そこで気になるのは各教室で教えている内容です。具体的にどのようなことを教えているのかご紹介します。

基本的なコマンド

子犬のしつけ教室では、犬が人間社会で生活していくために最低限覚えていなくてはいけないマテ、オスワリ、フセ、ツイテ、オイデといった基本のコマンドを覚えます。
この時に注意したいのは、しつけ教室で覚えたコマンドと家庭で使用するコマンドを統一することです。たとえば、しつけ教室では英語で「シット」と教えられたものが、家庭では「オスワリ」と日本でコマンドを出してしまっては犬が混乱してしまいます。どんなコマンドをしつけ教室で使用しているのか、飼い主が確認をすることが犬のしつけには大切です。

社会化

本来は母犬や兄弟犬から学ぶ噛む力の強さや抑制のしかた、犬同士の遊び方、犬同士の会話であるボディランゲージなどを覚える子犬の社会化を図る場として、子犬のしつけ教室を位置付けている施設もあります。
また、子犬の社会化にターゲットを絞ったパピーパーティーを開催しているしつけ教室もあります。

子犬のしつけ教室に期待できる効果

子犬 しつけ 教室

しつけ教室では、基本のコマンドを教えてくれますが、しつけ教室に入れたからといって完璧な犬になるわけではありません。早く効果が出る犬もいれば、時間がかかる犬もいます。
また、しつけ教室ではコマンドをこなせる犬でも家庭内ではダメ犬になってしまうこともあります。しつけは人間社会で家庭犬として、楽しく共存していくために必要なものです。
そして、しつけは犬と飼い主の信頼関係を築く上でも大切なものです。そのためには、しつけ教室に預けたことで安心するのではなく、飼い主も一緒に勉強し、根気強く犬に教えていくことが重要です。

しつけ教室任せにしないで

よくあるトラブルの一つが、しつけ教室ではいい子だと言われているのに、家に帰ってくると全く言うことを聞かないダメ犬になるというケースです。これは、飼い主との信頼関係が成立していない証拠です。
例えば、しつけ教室でダメと教えられたことを家庭では良しとしてしまったり、犬の好きなようにさせてしまう時に起こります。また、基本のコマンドを出すタイミングや使う言葉が違うことで犬が混乱してしまうこともあります。
まずは、子犬のしつけの基本として、飼い主の言葉をよく聞く犬に育てることが大切です。そのためには、飼い主参加型のしつけ教室に通うことをおすすめします。

子犬の社会化にはパピーパーティーを利用しよう

4~5ヶ月齢までの子犬に最も必要なのが、人間社会に慣れるための社会化です。子犬のしつけ教室では、子犬の社会化のために、近い月齢の子犬同士を遊ばせるパピーパーティーを開催しているところもあります。
まずは、しつけ教室に通う前にパピーパーティーに参加し、社会化をすることがおすすめです。

しつけは飼い主がするものという自覚を持ちましょう

子犬 しつけ 教室

人間の子供もしつけを他人任せにしないように、家族の一員として迎えた子犬をしつけ教室に任せてしまうことはおすすめできません。しつけ教室は一つの手段として考えることが大切です。
子犬のしつけで必要なことは、まずその家庭で暮らすためのルールやマナーを教えることです。そのためには、飼い主がしつけに関する知識を持つことが必要です。
また、子犬の頃のしつけがきちんとできていないことで、成犬になってから手に負えなくなるケースも多くあります。子犬のしつけはとても手がかかりますが、それも犬と暮らす楽しみの一つと考えましょう。
10年以上一緒に暮らすことになるのですから、飼い主が責任を持ってしつけをすることが必要です。

◎ライタープロフィール
西村 百合子

西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。
現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。

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