
まず、なぜペット保険に加入しておいた方が良いのか?そのメリットをいくつかご紹介していきます。
人間の生命保険や傷害保険などと同じく、ペット保険も基本的に掛け捨てです。一生涯のうちほとんどケガや病気をしない犬もいますから、その場合は毎月の保険料は無駄になるということが言えます。
しかし、愛犬が重い病気になった場合はどうでしょうか。医療費は全額負担となるので当然高額な医療費がかさみます。そうなった時に安心して獣医師に任せられるようペット保険は存在していると言えるでしょう。いわば「安心」を買うのと同じことなのです。
ペット保険に参入している保険会社はその数も多いため、差別化や優位性を保つために独自で保障内容を充実させたり、特典を付けたり、割引制度を拡充したりしています。
また加入者の選択肢も、医療費の50%保障や70%保障を選べるなどニーズに合った保障内容を提示してくれるので選びやすいと言えるでしょう。
ペット保険にはメリットもあれば金銭的なデメリットもあります。高齢犬であればなおさらで、もしペット保険に加入するのであれば気を付けなければならないポイントがあります。注意点を踏まえた上でより良いものを選択するようにしたいものです。
犬がシニアになり、老齢に差し掛かってくると病気のリスクも徐々に高まっていきます。ですから保険会社各社では、新規加入の際にはある一定の年齢制限を設けている場合がほとんどです。
おおむね7~12歳程度までが年齢制限の壁になっているようです。いったん加入すれば亡くなるまで継続できるものと、そうでないものがあるので注意が必要です。また一般的に小型犬より寿命が短いとされている大型犬の場合でも12歳までなら加入できる保険もあるようですね。
これも当たり前のことですが、犬の年齢が高くなるにしたがって保険料もアップしていきます。
この場合、少しでも保険料を抑えるためにウェブ割引や、特典で「継続割引」が設定されている保険商品を選びたいところです。
また、月々の保険料が比較的安い割に保障内容がしっかりしているシンプルなものを選ぶようにしましょう。月々4千円程度の保険料で済む保険商品もありますから、各社比較してみるのも良いかもしれません。
特定疾病と言われる先天性疾患や既往歴がある場合には、保障の対象外となるどころか契約すらできませんので気を付けるようにしましょう。
例えば悪性腫瘍、慢性腎不全、免疫介在性疾患、糖尿病、ホルモン系疾患などですね。これらは完治するのに時間が掛かりますし、寛解してもまた再発する恐れがあるからです。
日本でも様々なペット保険が存在していますが、高齢犬でも加入でき、安心できる保障内容が付いた優良保険商品をご紹介していきましょう。
独自の特典こそ付いていないのですが、月々の保険料がとにかく安くて負担になりにくいです。 小型犬が11歳の場合、50%保障プランで月々2,430円ですし、大型犬が11歳で同じ条件の場合3,960円です。 さらにウェブ契約で10%オフとなりますから、出費をなるべく抑えたい方にぴったりです。
この保険商品は、2019年9月からスタートしたペット業界初のシニア専用保険です。ペットの長寿化に対応したともいえるもので、加入の年齢制限はありません。通院保障のみが付いていないため、月々の保険料も1,000円程度~と安く抑えられていますし、入院や手術に特化したペット保険と言えるでしょう。
またアニコム独自の「腸内細菌を測定して病気になりやすいかどうかを判定する」腸内フローラ測定も受けられますし、LINEで専属の獣医師と相談できる窓口もあるため、内容はかなり充実しています。
ペットの長寿化に伴って、年齢を重ねるごとに医療費は右肩上がりで上がっていくものです。また高齢だからこそ病気のリスクも高まっていくもの。犬だけでなく家族も安心して暮らしていくために、高齢犬でも加入できる保険がもっと注目され広まっていけば良いですね。
明石 則実/動物ライター
フリーライターとして動物関連や歴史系記事の執筆を多数おこなう。柴犬と暮らす傍ら、趣味の旅行や城めぐりで愛犬と駆け回る週末。
愛犬家の皆さんにとって、お悩みを解決したり、有益な情報を発信することを心掛けています。