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飼い主と手をつなぐ賢そうな犬
犬の生態 / 気持ち

2021.03.17

犬の知能指数(IQ)は人間で言うと何歳?賢い犬種ランキング・知能を育むオモチャまで

飼い主が教えたことを覚えて指示に従って行動する犬は、一体どのぐらいの知能を持っているのでしょうか?もともと知能指数(IQ)が高いと言われている犬種もいますが、犬の知能はゲームや犬用のおもちゃを通じて育むこともできます。この記事では、犬の知能レベルに関する研究から、犬が人間で言うと何歳レベルの知能を有しているのか?を探っていきます。また賢い犬種ランキング、犬が頭を使って楽しめるゲームや知育おもちゃをご紹介します。

新井 絵美子/動物ライター

犬の知能レベルはどれくらい?

トレーナーの指示を聞く知能の高い犬と犬に対して指を立てる人

人間の言葉を理解したり、飼い主の気持ちを察したりできる犬。警察犬や盲導犬、災害救助犬などにおいては、緊迫した場面であっても訓練したことをしっかりとやり遂げる能力の高さも持ち合わせています。そんな犬たちは、はたしてどのぐらいの知能レベルを持っているのか、さっそく見ていきましょう。

犬は2~3歳児ぐらいの知能がある

カナダの心理学者が行った犬の知能指数に関する研究によると、犬は2~3歳児ぐらいの知能を持っているとのことです。

165個の人間の言葉を理解でき、4~5の数字まで数えられるとされています。また、驚くべきことに、全犬種の中でも特に頭がよいことで知られているボーダーコリーやプードルなどの犬種は、250個の言葉を理解できるうえ、簡単な計算までもができるという研究結果が出ています。

簡単な言葉で大人が話すことは、2~3歳児にもなると理解できるので、犬の知能もそれと同じぐらいというのは、頷ける部分がありますよね。

犬はみんな知能が高い?賢い犬種ランキング・トップ5

犬のIQを研究しているカナダの心理学教授のスタンレー・コリー博士が、ある3つの基準をもとに犬の知能をテストしたところ、犬種による差としては、人と関わり仕事を担う犬たちはIQテストの点数が高く、人の指示ではなく自ら獲物を追う本能を持つ犬など、独立心がみられる傾向の犬たちは、IQが低い点数結果となったそうです。

あくまで人間の考えるIQテストなので、どこまで信じていいかは定かではありませんが、少し納得できる気もしますよね。

研究結果に基づく知能の高い犬種とは?

同研究により、知能の高い犬種の順位も出ています。研究結果によって分かった知能が高い1位から5位までの犬種と、その犬種の特徴について見ていきましょう。

1位.ボーダーコリー

ボーダーコリーは、牧羊犬として活躍していた犬種で、その作業能力は牧羊犬の中でもずば抜けて優れていると言われています。洞察力や判断力が高く、周囲の状況に応じて自分で考えて行動できます。

また、従順で訓練能力が優れているのも特徴です。そのため訓練はしやすいですが、その能力の高さゆえに簡単すぎる訓練では退屈でストレスが溜まってしまうことがあります。ボーダーコリーの場合は、やや難しめの訓練も取り入れたほうが、犬のモチベーションがアップします。

2位.プードル

水鳥の回収犬として活躍していたプードルは、知的好奇心が旺盛で物覚えがよいのが特徴です。しつけがしやすく、芸を覚えたりすることも得意です。

プードルも自己判断能力が高いですが、それがデメリットとして働くこともあるので、気をつけなければなりません。例えば、飼い主が曖昧な態度でしつけをすると、「頼りないリーダー」と判断して、自分勝手に行動してしまうこともあります。しつけの際は、毅然とした態度で接することが大切です。

聡明で賢いその性格を活かして、海外では、災害救助犬や警察犬として活躍しているスタンダードプードルもいます。また、知能の高さに加えて友好的な性格であることから、トイプードルにおいては、医療や福祉の現場でセラピードッグとして働いているコもいます。

3位.ジャーマンシェパード

ジャーマンシェパードは、警察犬や災害救助犬、麻薬探知犬などの使役犬として現在も世界各国で活躍しています。服従心がとても高いうえに責任感も強いことから、与えられた任務を最後までやり遂げる能力に優れています。また、見た目は怖そうですが、穏やかで我慢強い性格です。

身体能力が高くて活発ですが、落ち着きがあり堂々としています。海外では、盲導犬として活躍している個体もいます。

4位.ゴールデンレトリーバー

ゴールデンレトリーバーは、家庭犬として根強い人気を誇る犬種ですが、訓練能力が高く友好的で、人と一緒に作業をすることに喜びを感じる性格なので、介助犬や盲導犬、セラピー犬としても活躍しているコもいます。

飼い主の指示を理解しようとする素直な性格で、その場の状況を察知する能力に優れていることから、トレーニングのしがいがあるでしょう。

5位.ドーベルマン

ドーベルマンは、護衛犬や番犬として用いられていた犬種です。警戒心が強く洞察力に優れ、飼い主や家族に危険が迫っていることを察知すると、必死に守ろうとする物怖じしない勇敢な性格をしています。

警察犬として活躍できるほど知能が高く、人間の言葉もよく理解してくれるので、トレーニングのしがいがあります。怖そうな見た目で近寄りがたい印象を受けますが、見た目とは裏腹に穏やかで落ち着いており、心を許した相手には愛情深く接してくれます。

愛犬と一緒に知能を育むゲームを楽しむ!

アジリティを猛スピードでクリアするボーダーコリー

愛犬の知能は、ゲームをして楽しみながら育むことができます。室内でできるものもたくさんあるので、雨の日などにはぜひ一緒にトライしてみましょう。

1.宝探しゲーム

おやつや愛犬のお気に入りのおもちゃを部屋のどこかに隠して、その場所を愛犬が探す宝探しゲームは、嗅覚と頭を使う遊びので、知能を育むのにぴったりです。

最初は、愛犬が簡単に見つけられそうな場所に宝物を隠すようにしましょう。犬が成功体験を得られるようにしてあげると飽きずに遊べます。愛犬がゲームに慣れて要領を掴んできたら、宝物を隠す場所を少し遠くにするなどして、難易度を上げていくとよいでしょう。

2.ドッグスポーツに挑戦

ドッグスポーツを通じて、愛犬の知能を育むのもよいでしょう。ドッグスポーツは単に身体を動かすだけ出なく、決められたルールのもとで制限時間内にクリアしなければならないので、身体も頭もフルに活用しながら楽しめます。

アジリティ

アジリティは愛犬と飼い主がペアとなり、制限時間内にコースに設置された障害物を決められた順番通りにクリアする競技です。障害物はハードルやタイヤ、チューブトンネルなどバラエティに富んでいます。速さだけでなく確実性も求められるので、飼い主の指示への理解力や判断力などが養われます。

フリスビードッグ

フリスビードッグは愛犬と飼い主がペアとなり、ルールに則って飼い主が投げたフリスビーを愛犬がキャッチする競技です。 フリスドッグには3つのカテゴリーがあるのですが、そのなかでも犬と人との演技の美しさを競う「フリーフライト」は、技の難易度や成功率、美しさ、ジャンプの優劣などが審査対象で、運動能力と共に演技の表現力も必要になってくるので、愛犬の知能を高めるのに大いに役立つでしょう。

愛犬と遊びながら知能を育む|おすすめ知育おもちゃ3選

知育おもちゃで遊ぶ犬

犬が頭を使って遊べるものといえば知育おもちゃです。ここでは、おすすめの知育おもちゃをご紹介します。

1.珍しい形状でちょっと難しい?

ビジーバディは、円盤状のパーツの中に入っているおやつをどうやったら取り出せるのか、頭を使いながら遊べる知育おもちゃです。フードが出る量を調節できるようになっているので、難易度を変えて遊べます。

2.骨を食べようとする愛犬が可愛い

骨の形をしたカバーの下に隠れているおやつを探す、宝探しゲームのような知育おもちゃです。カバーには小さな穴が開いており、おやつの匂いを嗅げるようになっています。ランダムに隠して遊べるようにカバーは9箇所あるので、マンネリ化せずに楽しめるでしょう。

3.難易度高め?愛犬の知能を育む

ドイツのTRIXIE社のこちらの知育おもちゃは、穴の大きさや位置、数がそれぞれ違う筒が3個あり、それらの筒を回転させることでおやつが出るようになっています。おやつは回転の具合でランダムに出るので、飽きずにトライしてくれるでしょう。難易度はやや高いので、回転させるとご褒美が出てくるという遊び方を、しっかりと教えてから遊びましょう。

  • 商品名:TRIXIE/ドッグアクティビティ ターンアラウンド
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愛犬が持っている知能を引き出そう!

飼い主に頭をなでられている賢そうな犬

2~3歳児ぐらいの知能レベルで、人間の言葉を理解して飼い主とコミュニケーションをとることができる犬は、動物の中でも知能的と言えるでしょう。宝探しゲームやドッグスポーツ、知育おもちゃなどにより、愛犬の持っている知能を引き出してあげてくださいね。

  • 公開日:

    2020.03.11

  • 更新日:

    2021.03.17

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ライター・専門家プロフィール
  • 新井 絵美子
  • 動物ライター
  • 2017年よりフリーランスライターとして、犬や動物関連の記事を中心に執筆活動をおこなう。 過去に、マルチーズと一緒に暮らしていた経験をもとに、犬との生活の魅力や育て方のコツなどを、わかりやすくお伝えします。