体重計で正確な犬の体重を知る必要性についてご紹介します。
体重を測定し、適正体重よりも増えたり、逆に減ってしまう場合には主に次のような理由が考えられます。
犬が必要とするカロリー以上のドッグフードやおやつを摂取していたり、体重に見合った食餌量を与えていても運動量が少ない場合には、摂取カロリー量が多くなり太ってしまいます。反対に、食餌量が少なかったり、活動的で運動量の多い子では消費カロリーが多くなり、痩せてしまいます。
消化器の病気や心臓病、腎臓病、糖尿病などにかかっていたり、悪性腫瘍などの病気が原因で犬の体重が減少することがあります。また逆に、クッシング症候群やインスリノーマ、甲状腺機能低下症など、内分泌系の病気では体重が増加することがあります。
体重はできれば1~2週間ごとに、少なくとも1ヶ月に1回は測ることが推奨されます。また、排泄の前と後、食餌の前と後では体重が変わってくるので、可能であれば朝お散歩で排泄を済ませた後、食餌の前に計測します。それが難しくければ、夜寝る前など毎回同じ条件下で測定しましょう。
犬の体重の測り方には、人が抱っこする方法、動物病院で測る方法、犬を体重計に乗せる方法があります。
人用の体重計を用意し、まずは飼い主さんが犬を抱っこした状態で体重計に乗って測定します。次に、犬を下ろして飼い主さんだけの体重を測り、最初に出た数字から差し引いて犬の体重を導き出します。小型犬~中型犬であれば抱えることもできるので、自宅に犬用体重計がなくても出来ちゃいますね。逆に抱きかかえられるのが苦手なコの場合には数値が安定せずにブレてしまうことがあるので、ご注意ください。
大型犬や抱っこが難しいコの場合には、動物病院にある動物用体重計で測定してもらいましょう。体重測定だけで動物病院に行くのは気が引けると感じてしまうかもしれませんが、獣医さんや看護師さんに顔を見てもらい測定してもらうことは愛犬の健康チェックにも繋がります。気軽に相談してみましょう。
犬用の体重計に乗るサイズで「マテ」が上手にできる子であれば、体重計に乗せてマテをするだけで計測することができます。
続いて、犬のためにぜひ使いたいオススメ体重計をご紹介します。
より細かい単位で犬の体重を測定したい飼い主さんには5g単位で計測できる「ペットくん」がおすすめです。表示固定を設定すれば計量完了後の数値で止まるため、記録しやすく便利です。最大計量可能重量は20kgであるため、小型犬や中型犬におすすめの体重計です。
犬を抱っこして測りたい方におすすめの体重計はこちら、50g単位で測定できるタニタの「CA-100」です。「ペットモード」を選び、飼い主さんが犬を抱っこした状態で一度測定し、続いて飼い主さんだけで測定することでその差を自動で計算してくれる優れものです。もちろん、通常の体重計としても使用できるので、家族もペットも一緒に健康づくりに取り組むことができます。
犬の体重の変動は、健康のバロメーターになります。毎日見ているだけでは気付かない変化も、体重計で数値化することで明確になります。愛犬に健康で長生きしてもらうためにも、定期的に体重測定しましょう。
関 ゆりな/ドッグライター
ビションフリーゼのココメロ(1歳)とのんびり暮らすフリーランスライター。ココメロの健康のため栄養満点の手作り食を作るべく、栄養学について勉強中。
長年犬を飼ってきた経験を元に、愛犬との生活がより充実できるような、愛犬家の皆様のためになる情報発信を目指します。