犬用のシャンプーには、美容用シャンプーと薬用シャンプーの2種類があります。ここでは、美容用シャンプーとの違いから薬用シャンプーの目的について紹介していきます。
まず、美容用シャンプーは汚れを落とす洗浄に加えて、被毛のツヤやボリュームを出したりする効果があるものや、いい香りにさせる効果などが期待できます。香りが強く長い時間持続するものは、それだけ皮膚に刺激が強いため皮膚トラブルのない犬が使用できます。
一方、薬用シャンプーは体と被毛の汚れを落とすだけでなく、皮膚の保湿とバリア機能を助ける目的で使われ、皮膚トラブルを起こしている犬に使用されます。薬用シャンプーは、皮膚病の治療薬のひとつとして使われるため、獣医師の診断を受けてしっかりとした説明を聞いてから使うことが求められます。
また、皮膚病の原因によって治療法が異なるため、症状に適した薬用シャンプーを選ぶことが大切で、体の部位や季節によっても使うシャンプーが異なるため自己判断で使うのは避けた方がいいでしょう。
犬の薬用シャンプーは、一般的に大きく分けて4つの種類に分類されます。ひとつずつ説明していきます。
抗菌性シャンプーは、細菌やマラセチアの増殖を抑える役割があるため、膿皮症やマラセチア皮膚炎の犬などに使われます。皮膚トラブルを頻繁に起こす犬には、予防として定期的に使用することもあります。
角質溶解性シャンプーは、過剰に発生するフケや皮脂を減らす効果があり、脂性脂漏症、脂漏性皮膚炎、外部寄生虫症などの犬に使われます。角質層への刺激が強く、皮膚が乾燥しやすくなるので、連続しての使用には注意が必要です。
止痒性は名前の通り、かゆみを抑える効果があり、アレルギー性皮膚炎などの犬に使われます。
保湿性シャンプーは、文字通り保湿する効果があり、乾性脂漏症、アレルギー性疾患、脱毛症などなどの犬に使われます。他の薬用シャンプーよりも刺激が少ないため、長期間使用でき、再発防止として日常的な仕様が可能です。
動物病院でも取り扱われている皮膚トラブルのある犬におすすめの薬用シャンプーを紹介していきます。ネットで買えるアイテムではありますが、自己判断で使用するのは危険なため、獣医師に相談してから購入するようにしましょう。
『ノルバサン シャンプー 0.5 (236ml)』
日本の高温多湿の気候は、細菌や真菌(カビ)類を繁殖しやすい環境にあり、皮膚トラブルが起きやすいのです。細菌感染が疑われる場合に推奨されるノルバサンシャンプーには、洗浄効果と抗菌効果があり、相乗効果によって皮膚の有害な細菌や真菌などを殺菌してくれます。また、コンディショナー成分が配合されているため、被毛にツヤとハリを与えて、ふんわりとした仕上がりにしてくれます。
『キリカン洋行 マラセブ 250ml』
マラセブシャンプーは、マラセチア皮膚炎の犬におすすめの薬用シャンプーです。汚れや皮膚脱脂して、カビ(真菌)の一種である酵母菌のマラセチアを抗菌します。洗浄成分を配合しているため、余分な皮脂分や汚れを洗い流しますが、肌が乾燥することなく自然な角質溶解をしてくれます。使用には様々な注意が必要なため獣医師からの説明をしっかりと聞きましょう。
薬用シャンプーは、皮膚炎がある犬の治療法として自宅でも行える有効な方法です。しかし、愛犬の皮膚炎に対して間違った薬用シャンプーを使うとかえって悪化させてしまう危険性もあるため、必ず獣医師に相談してから使用するようにしましょう。