magazine

食べもの

2020.03.03

犬はわかめを食べても大丈夫?4つの注意点を押さえて賢く活用しよう

よくある俗説で「わかめを食べると髪に良い」というものがありますが、犬にわかめを食べさせると被毛にも良い効果が現れるものなのでしょうか?それとも、そもそもわかめは犬にあまり食べてはいけない食材なのでしょうか?そういった気になる点を解明しつつ、今回は「犬はわかめを食べても大丈夫?」を解説していきます。

#Foods

Author :明石 則実/動物ライター

この記事をシェアする

犬にわかめを食べさせても大丈夫?その栄養素とは

犬 わかめ

結論から言えば、犬にわかめを食べさせることによる害はないと言えるでしょう。むしろわかめには豊富な栄養素が含まれており、与え方さえ間違わなければ愛犬に食べさせることに問題はありません。

わかめに含まれる栄養素とは

わかめを食べて、すぐに被毛が健康になるというわけではありませんが、わかめには体や細胞を活性化させる栄養素が多く含まれています。

●免疫力アップ【ビタミン類】

わかめに含まれているβカロテンから、体内でビタミンAを生成できるのが犬の特性です。視細胞を正常に保ったり、皮膚の健康維持に役立つものです。

またビタミンKは体内でも作られますが、不足している分は食物から摂取する他なく、肝臓で貯蔵されて体内のあちこちへ運ばれます。特に血液凝固の作用があるため、脳出血や貧血の予防などに欠かせません。

●甲状腺ホルモン合成に必要な栄養素【ヨウ素】

特にわかめに多く含まれているミネラルがヨウ素です。甲状腺ホルモンの合成や皮膚の健康維持に役立つとされており、体内の新陳代謝を活発にしてくれます。

また被毛の状態を正常に保つという効果もあり、ヨウ素が不足すると皮膚疾患になりやすくなったり、被毛がパサついたりもします。

●腸内環境を整える【食物繊維】

わかめのヌルヌル成分の元となるアルギン酸は水溶性食物繊維と呼ばれ、腸内でコレステロールを吸着し、体外に排出することで血中のコレステロール値をサポートします。また、大腸内の細菌により発酵・分解されて善玉菌の餌になるため善玉菌が増え、腸内環境が改善される作用も担っています。

※必ずしもこれらの効果がわかめの摂取によって現れるというものではありません。

●わかめが“被毛に良い”はホント?

人間の場合、わかめを食べると“毛が強くなって生えてくる”と言われることもありますが、実際のところ、現時点でその効果に関して医学的な根拠はありません。わかめには髪の毛の成長に必要な栄養素が豊富なので、昔から言い伝えられてきたのかもしれません。同様に犬への効果も解明されていません。

出典:日本食品標準成分表2015年版(七訂)<文部科学省>

愛犬にわかめを食べさせる際の注意点とは

犬 わかめ

わかめは、ヌルヌルしていて、犬にとっては食べにくそうな感じがしますが、食べさせる際に注意点はあるのでしょうか?いくつか解説していきたいと思います。

1.食べやすいように細かくしてから与えること

犬は人間のような咀嚼ができないため、飲み込めずに吐き出してしまうこともあります。大きめのわかめの場合は細かく切ったり刻んだりしてから与えるようにしましょう。また犬の消化器の働きは人間と比べてとても早くて活発。しかしその反面、腸は短いためなるべく消化しやすいように刻んでおくことが必要です。

2.乾燥わかめは与えないこと

市販されている乾燥わかめをそのまま与えてしまうと、胃の中で水分を吸収して何倍にも膨らみますし、胃液の濃度が一定しません。消化不良となる恐れもありますから、乾燥わかめをそのまま与えることは避けましょう。

3.加熱して冷ますがベター

生わかめよりも加熱したものの方が食べやすく、消化にも良いため、熱を加えて冷ましたものを与えるようにしましょう。

4.加工されたわかめ食品はNG

お酒のつまみに嬉しい茎わかめ・塩わかめなど、スーパーで市販されている加工されたわかめ食品は、塩分を大量に含んでいる可能性があるため、犬には与えないように注意しましょう。またお味噌汁用などに販売されている塩蔵わかめもしっかりと塩抜きをしてから使うのが鉄則です。できるだけ「生わかめ」や「無塩わかめ」など、塩分の少ないわかめを選ぶようにすると安心です。

愛犬の状態を要チェック!わかめを食べさせたら気にしておきたい症状

犬 わかめ

わかめには犬にとって有益な栄養素が豊富に含まれていますが、毎日食べさせたり過剰に摂取させると体調不良や嘔吐(おうと)下痢(げり)などを引き起こす可能性があるので、適量を与えるようにしましょう。間違った与え方をすることで、具体的にどのようなマイナス効果が発生するのかを見ていきましょう。

甲状腺機能低下症

わかめには多くのヨウ素が含まれていますが、甲状腺ホルモンを作るために必要である一方、過剰摂取するとヨウ素過剰となり、甲状腺ホルモンが作られなくなることがあります。これを甲状腺機能低下症と呼びますが、過剰摂取をやめると機能は正常に回復します。甲状腺にトラブルがあるコの場合には、事前にかかりつけの獣医師に相談するようにしましょう。

尿結石

わかめには豊富なミネラル(カリウム・ナトリウム・カルシウムなど)が含まれているため、長期間摂取をし続けたら尿結石になる恐れも否定できません。持病のあるコは食べる前に動物病院に相談しましょう。

尿結石は、尿の通り道に結石ができてしまって粘膜を刺激して痛みが生じたり、尿が排泄できなくなったりする辛い病気です。外から見るだけでは分かりづらいため、症状が重症化してしまうことが多くあります。

わかめを適量与えて愛犬もハッピーに

犬 わかめ

食べやすいように調理し、適量を与えることで、わかめは栄養豊富な素晴らしい食材となります。また、別の食材と組み合わせることでバランスも良くなりますし、是非とも手作りごはんのレシピに加えて頂きたいところですね。

◎ライタープロフィール
明石則実 動物ライター

明石 則実/動物ライター

フリーライターとして動物関連や歴史系記事の執筆を多数おこなう。柴犬と暮らす傍ら、趣味の旅行や城めぐりで愛犬と駆け回る週末。
愛犬家の皆さんにとって、お悩みを解決したり、有益な情報を発信することを心掛けています。

この記事をシェアする

知りたい情報を検索!