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住まい / 生活

2020.03.15

老犬の介護について真面目に考える。最期まで笑って過ごすために愛犬にしてあげられること

元気いっぱいに走りまわる愛犬もいつかは、老犬となり介護が必要となるかもしれません。愛犬が若いうちは、介護についてなかなか考えることはないですが、どんな犬たちも必ず歳を取ります。介護がない状態が理想的でもありますが、人より短い寿命の愛犬が介護が必要となったとき、どのようなことをしてあげられるでしょうか?今回は、老犬の介護について真面目に考えていきます。

#Healthcare

Author :KANAKO/トリマー

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老犬の介護を考える|老化に伴う愛犬の変化とは

外で撫でられている老犬

犬は年を取ると身体や性格に少しずつ変化が出てきます。そのため飼い主さんやその家族は、これまでの生活リズムや愛犬との接し方なども変えてあげなくてはいけません。

身体の変化

年を取ると、犬の体にはさまざまな変化が出てきます。

・目が白っぽくなり、見えにくくなる
・耳が遠くなり、名前を呼んでも反応しにくくなる
・口先や目の周りに白い毛が増えてくる

など、徐々に老化現象があらわれてきます。この他にも、筋力や新陳代謝の低下により体温調節が難しくなったり、消化機能の低下や歯が弱ることで、これまでの食事が食べにくくなるので、食べやすいよう工夫してあげることが必要です。

行動・心情の変化

老犬になると、これまで出来ていたことが少しずつ出来なくなってきます。

・トイレを我慢することができず、失敗してしまうことが増える
・ものにぶつかる
・寝ていることが多くなる

などの老化現象や関節などの痛み、不安感から神経質になったり、噛んでしまうこともあります。体力的にも若い頃のように散歩や運動をすることが難しくなりますが、室内にこもっていてはストレスが溜まり、体にもよくありません。体調を見ながら、外をゆっくりと歩かせたり、抱っこをして外の匂いを嗅がせ、気分転換させてあげましょう。

飼い主や家族の生活の変化

愛犬の身体や性格の変化から、生活リズムが変わったり、介助が必要となることが増えてきます。飼い主ひとりでは体力的にも精神的にも、負担が大きくなりますので、家族のサポートも必要です。愛犬に穏やかに過ごしてもらうためにも、一人で抱え込まずに、家族みんなで話し合うことが大切です。

老犬の介護に向けて|飼い主さんができる準備とは

カートに載せられた2頭の犬たち

犬を介護するときには、飼い主や家族の心構えが必要です。介護をするうえで準備しておけるものは、準備しておきたいですね。

生活環境|安心できるように

生活環境はできるだけ変えないようにすることが大切です。飼い主さんから様子が見れる場所にケージやベッドなどを置き、安心できる場所を作りましょう。また、目が見えなくなると家具にぶつかりやすくなりますので、家具の配置を変えたり、犬の行動範囲に障害物となるものを置かないように配慮しましょう。ケガ予防のためにぶつかりそうなところにはクッションなどでガードしてあげるものいいですね。

栄養管理|シニア向けのものを

老化により消化機能も低下していきますので、年齢に合わせた良質なドッグフードを選びましょう。必要な栄養がしっかりと摂れるように与え方や回数を変えたり、消化吸収のいいフードに切り替えるなどの工夫が必要です。病気がある場合は、獣医師と相談してみましょう。

生活リズム|これまでと同じように

基本的に寝ていることが多くなりますが、できるだけこれまでの生活リズムを変えないようにしてあげましょう。寝てばかりいると、昼夜逆転の生活になってしまう可能性があります。昼間はできるだけ起こしておき、窓から日光を浴びたり、無理のない範囲で運動をさせてあげましょう。

愛犬のためにしてあげたい老犬介護の6つのポイント

ぼーっと外を見る老犬

大切な家族の一員でもある愛犬が介護が必要となったときに、どのようなことに注意をしてあげたらいいでしょうか?暮らしの中のそれぞれの観点でご説明します。

1.食事|ふやかして食べやすく

特別に食事制限をしていないときは、年齢に合わせた老犬用のフードに切り替えます。歯が弱くなりカリカリのドッグフードが食べにくそうであれば、ふやかしたり、缶詰を混ぜてあげたり、犬が食べやすいように与え方を変えてあげましょう。自力で食べるのが難しいときは、シリンジやスポイト・注入器などで少量ずつ流動食を与えます。

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2.トイレ|失敗しても叱らないで

トイレの失敗が増えてきますが、絶対に叱ってはいけません。時間を見てトイレに連れて行ってあげたり、頻度が多くなるようであれば、ペット用の紙おむつを利用して、失敗をさせない工夫をしてあげましょう。

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3.後ろ足|自力で歩くサポートを

後ろ足の筋肉が衰え、体を支えることが難しくなってきます。引きずるようになってきたら、犬の靴で足元を保護、倒れるようになってきたら後肢を支えるための歩行補助ハーネスを利用する等、自力で歩くサポートをしてあげましょう。犬にとって自分の足で歩き、世界を感じることは生き甲斐です。ぜひ外にも連れて行ってあげてください。

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4.視力の低下|ぶつかりやすいところを点検

目が見えなくなると室内や屋外のモノにぶつかりやすくなります。いまいちど室内を点検し、ケガ予防のためにぶつかりそうなところがあれば、ぶつかっても痛くないモノなどでガードしましょう。

5.夜泣き|できるだけ起きている時間を長く

不安な気持ちや認知症などから突然、夜に吠えてしまうことがあります。昼に寝て、夜に起きている昼夜逆転の生活とならないよう、昼間は日光浴や散歩に連れて行き、起きている時間を長くし、夜にしっかりと眠れるよう生活リズムを作ってあげましょう。また、寝たきりの状態のときに姿勢が楽なベッドもありますので、チェックしてみてください。

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6.徘徊|生活リズムを整えて

老犬になると、同じところをグルグルと歩き回る“徘徊”をすることがあります。夜泣き同様、生活リズムを整え、家具や壁などにぶつかりケガをしないようガードをしてあげましょう。

大切な家族のために飼い主さんがしてあげられることはたくさん

こちらを見ている老犬

今回は、老犬の介護の方法についてご紹介しました。大切な家族の一員の愛犬には、いつまでも健康で元気いっぱいでいて欲しいですよね。人よりも短い寿命の犬が年を取ったときに、より愛情をもってお世話するためにも、飼い主だけではなく家族全員のサポートが必要になります。ぜひ日頃から愛犬のこと・将来のことを話し合ってみてくださいね。また既に老犬を介護しているという方はぜひ全てを完璧にやろうとはせずに、たまには息抜きしてください。飼い主さんの幸せを愛犬もきっと願ってくれています。

◎ライタープロフィール
KANAKO トリマー

KANAKO/トリマー

ミニチュアダックスフンド8頭と暮らし、犬にまみれた幸せいっぱいの生活を送っています。
普段は犬の服をハンドメイドで作ったり、トリマーとしての経験を活かしカットを楽しんだりしています。

  • 更新日:

    2020.03.15

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