
ミックス犬の場合、どちらの犬種の特徴がどれだけ受け継がれるかで被毛の特徴も変わってくるので、個体差が大きい傾向にあります。それを踏まえて、マルプーの被毛のタイプについてご紹介していきます。
マルプーの被毛は、マルチーズの特徴が強い場合は直毛ぎみに、トイプードル寄りの場合は巻き毛ぎみになりますが、大抵はややウェーブがかったふんわりとした印象の被毛であることが多く見られます。
マルチーズもトイプードルもシングルコートなので、マルプーもオーバーコートのみのシングルコートです。
保温や保湿の役割をするアンダーコートも生えているダブルコートの犬種は、毛が生え変わる時期があります。しかし、アンダーコートが生えていないシングルコートにおいては換毛期がないため、抜け毛が少ないのがメリットです。ただし、寒さに弱いといったデメリットがあります。
よく見られる代表的なカラーとしては、以下が挙げられます。
・ホワイト ・クリーム ・レッド ・アプリコット ・ブラウン ・シルバー ・グレー また、単色だけでなく2色のパーティーカラーもあり、実にバリエーションが豊富です。ここでは、マルプーの抜け毛や毛玉の対策についてご紹介します。毎日ちょっとずつケアしてあげることで、愛犬の皮膚・被毛を健康に保ちましょう!
抜け毛が少ないマルプーですが、愛犬と一緒にドッグカフェや犬も同伴できる商業施設などにお出かけする際、抜け毛が飛び散らないかが心配な場合は、犬用の服を着せるという手もあります。中でも、体にフィットし足の部分がキュッとしまっているタイプの服は、抜け毛が落ちにくいので安心と言えますよ。
毛玉ができる原因は、ブラッシング不足により毛がもつれたままになっている、被毛が半乾きになっているなどが挙げられます。
毛玉ができやすい箇所は、耳裏周辺や脇の下、足の内側、お腹など、動いたときによく擦れるところです。こまめにブラッシングをして毛玉を防ぎましょう。また、毛が湿っている状態も毛が絡まりやすくなるので、シャンプーをした後は完全に乾かすようにしましょう。
続いて、家庭でのマルプーの上手なお手入れ方法をご紹介します。シャンプー・ブラッシングの習慣は、愛犬との楽しいコミュニケーションタイムにしちゃいましょう。
月に1回シャンプーをして、被毛や皮膚に付いた汚れを洗い落としてあげましょう。特にホワイトやクリームの毛色は汚れや涙やけが目立ちやすいので、定期的にシャンプーをしてきれいな状態を保ちましょう。
皮膚疾患などがある場合を除き、ひと月に何度もシャンプーをするのはNGです。人間のように頻繁にシャンプーをすると、必要な皮膚の油分までもが取り除かれてしまい、皮膚が乾燥しやすくなってしまいます。軽い汚れ程度であれば、わざわざシャンプーをしなくても濡れたタオルで拭くだけでもきれいになります。
マルプーの被毛はもつれやすい毛質なので、毎日ブラッシングをするようにしましょう。ブラッシングを怠ると毛玉ができやすくなるので注意が必要です。スリッカーブラシで毛並みに沿って優しく梳かしてあげてください。
マルプーの被毛は伸び続ける性質をしているため、定期的なトリミングが欠かせません。トリミングは家庭で行うことも可能ですが、やはりトリマーさんが仕上げるようにはなかなかできないほか、カットスタイルもワンパターンになりがちです。そのため、トリミングサロンにお願いして、さまざまなカットスタイルを楽しむのもおすすめです。
マルプーには、シャンプーとカットがセットになったメニューがおすすめです。丸くて柔らかい雰囲気のテディベアカットや、インパクト抜群のアフロカット、優雅な雰囲気のエレガントカットなど、さまざまなスタイルにできます。
シャンプーもカットも、月1回のペースでお願いすればきれいな状態に保てます。毛が長くなるほど絡まりやすくなるほか、毛が目の中に入ってしまい眼病を招くこともあるので、定期的にお手入れをするようにしましょう。
シャンプーとセットになったマルプーのトリミング料金は、マルチーズとトイプードルの場合の料金を目安にするとよいでしょう。おおよその料金は、6,000~7,000円ぐらいです。
マルプーは、抜け毛に悩まされる心配はあまりないものの、定期的なトリミングが必要な犬種です。カットスタイルによってマルチーズよりにしたり、トイプードルっぽく仕上げたりと、いろんな雰囲気を楽しめるのがメリットです。ブラッシングやシャンプーもして、ふんわりとした柔らかな被毛をきれいに保ってあげてくださいね!
新井 絵美子/動物ライター
2017年よりフリーランスライターとして、犬や動物関連の記事を中心に執筆活動をおこなう。
過去に、マルチーズと一緒に暮らしていた経験をもとに、犬との生活の魅力や育て方のコツなどを、わかりやすくお伝えします。