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犬種図鑑

2020.03.23

『ジャーマン・ショートヘアード・ポインター』の全て|歴史・特徴・性格・飼い方のコツまで

120頭程度が日本でも暮らしているジャーマン・ショートヘアード・ポインターですが、海外では比較的メジャーな存在です。
鳥猟犬としてもショードッグとしても万能な犬種で、大型犬でありながら、よく引き締まったしなやかな体格が特徴です。そんなジャーマン・ショートヘアード・ポインターについて歴史や特徴、飼い方についても詳しく解説していきたいと思います。

Author :明石則実/動物ライター

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ジャーマン・ショートヘアード・ポインターは優秀なポインター!その歴史とは

ジャーマン・ショートヘアード・ポインター

猟銃が開発される以前には、網を使っての鳥猟や、鷹と共同での猟などに活躍していて、地中海沿岸からスペイン、フランスなどを経由してドイツへ入ってきた犬種だとされています。やがて猟銃が鳥猟の主役になると、ハンターにとってジャーマン・ショートヘアード・ポインターの存在はなくてはならないものになりました。

鳥たちが潜んでいる茂みに突っ込んで飛び立たせ、ハンターが銃で撃ち、狩った獲物の回収もジャーマン・ショートヘアード・ポインターの仕事でした。フセをした状態で片足を上げ、ハンターに獲物のありかを知らせるのです。

また近代に入るとショードッグとしての素質が認められ、世界的にも有名になっていきました。現在では緻密なスタンダードが取り決められ、資質や体躯構成など細かく規定されています。しかしショードッグだけに留まらず、鳥猟犬としての気質も引き継がれ、優秀なポインターとして多くの犬たちが活躍しています。

犬種グループは?

JKC(ジャパンケネルクラブ)で規定されている犬種グループとしては「10G:視覚ハウンド」とされており、優れた視覚と走力で獲物を追跡し捕獲する狩猟犬となっています。
このグループにはサルーキやウィペットといった大型の狩猟犬も含まれていますが、ジャーマン・ショートヘアード・ポインターも鳥類だけでなく、アライグマやシカといった哺乳類の追跡捕獲にも優れた能力を発揮します。

ジャーマン・ショートヘアード・ポインターは陽気で落ち着いた性格

ジャーマン・ショートヘアード・ポインター

基本的には優しい性格で、飼い主さんはじめ家族に対しても深い愛情を示してくれます。また気質は抑制的であるため、収拾がつかなくなるほど興奮することもありません。
また飼い主の気持ちを汲み取ることにも長けていますから、時に陽気に、時に落ち着いて接してくれる良き家族の一員となるでしょう。
その反面、鳥猟犬としての縄張り意識も強く、番犬としての素質も併せ持っています。

しつけの方法とは?

鳥猟犬としてではなく家庭犬として一緒に暮らす場合は、ポインターとしての本能を抑制させ社会性を身に付けさせることです。
子犬の頃から様々な場所へ連れて行ったり、他の犬たちと接することによって徐々に学ばせていきましょう。

元来が飼い主に対して従順で愛情深い性格であるため、しっかりと主従関係を認識させることさえできれば、しつけは難しくはないでしょう。

ジャーマン・ショートヘアード・ポインターの適正体重と平均寿命

ジャーマン・ショートヘアード・ポインター

滑らかなアウトラインをしていながら力強い体躯がジャーマン・ショートヘアード・ポインターの最大の特徴です。
その美しい体型を維持させつつ、健康面にも気を配っていきたいものです。

適正体重

ジャーマン・ショートヘアード・ポインターの場合、オスの体高は62~66cm、メスの場合は58~63cmとなっています。体重に関しては20~32kg程度と幅がありますが、比較的大型の部類に属しますね。
スムースコートで体型がわかりやすいため、肥満かそうでないかの判別はつきやすいと言えるでしょう。

運動量

毎日の運動量は1日2回の散歩が欠かせません。特に運動量を必要とする犬種のため1回につき1時間は散歩させておきたいところ。
またドッグスポーツやアジリティも得意ですから、スポーツドッグとしての適性も良好です。またドッグランなどでも他の犬たちと仲良く走り回れるのではないでしょうか。

平均寿命

ジャーマン・ショートヘアード・ポインターの平均寿命はおおむね10~12歳程度で、他の大型犬と同様だといえるでしょう。
室内飼いの方が寿命は延びる傾向にありますが、やはり健康を維持するための食餌内容や適度な運動が健康寿命を延ばす秘訣かも知れませんね。

ジャーマン・ショートヘアード・ポインターの被毛の特徴

ジャーマン・ショートヘアード・ポインター

被毛はシングルコートで、名前の通り短いスムースコートが特徴です。手触りも良くサラサラとしていますね。
被毛のカラーは様々で、ブラウン、レバー、ホワイト&ブラック、レバー&ホワイトなどがあります。また胸や足にホワイトやブラウンの細かい斑がある子が多いのも大きな特徴です。

お手入れ方法

被毛のお手入れはいたって簡単です。シングルコートのため抜け毛はあまり出ませんし、クシ通りも良好ですから週に1度のブラッシングだけで十分でしょう。
また、ツヤや光沢を出すために豚毛などの獣毛ブラシで仕上げれば良いでしょう。

ジャーマン・ショートヘアード・ポインターは愛嬌いっぱいの良きパートナー

ジャーマン・ショートヘアード・ポインター

優しく愛情深い性格に輪を掛けて、そのルックスも親しみやすいと言えるでしょう。特に大きな垂れ耳は柔和な印象を与えますね。
アメリカの空港では多くのジャーマン・ショートヘアード・ポインターたちが探知犬として活躍しているそうです。なぜなら探知犬としての適性もさることながら、「子供たちを怖がらせない」見た目の愛らしさに親しみが湧くそうなんです。

◎ライタープロフィール
明石則実 動物ライター

明石則実/動物ライター

フリーライターとして動物関連や歴史系記事の執筆を多数おこなう。柴犬と暮らす傍ら、趣味の旅行や城めぐりで愛犬と駆け回る週末。
愛犬家の皆さんにとって、お悩みを解決したり、有益な情報を発信することを心掛けています。

  • 更新日:

    2020.03.23

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