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しつけ

2020.03.26

ラブラドールレトリバーは遊び好きな性格?向いているしつけ方法・環境づくり・遊び方を紐解こう

盲導犬、聴導犬、麻薬探知犬など多くの場で活躍していることで知られるラブラドールレトリバー。家庭犬としても多くの人に愛され、その人気は、ペット大国であるアメリカ・イギリス両国で不動の登録頭数NO.1を誇ります。賢く、飼いやすいと言われているラブラドールレトリバーですが、なぜ、そう言われているのでしょうか?今回は、ラブラドールレトリバーの詳しい性格やそこから向いているしつけ・環境づくり・遊び方などを解説します。

#ラブラドールレトリバー

Author :西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

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ラブラドールレトリバーの性格、その特徴とは?

ラブラドールレトリバー 性格

レトリバー種の中でも圧倒的な人気を誇るラブラドールレトリバー。その人気の秘密は、どこにあるのでしょうか?まずは、ラブラドールレトリバーの特徴を理解しておきましょう。

活躍の歴史

イギリス原産のラブラドールレトリバーは、カナダ・ニューファンドランド島のウォータードッグを基礎犬としてイギリスの狩猟家が求めていた有能な鳥猟犬として作出された犬種です。6種類のレトリバー種の中でも、最も有能なワーキングドッグであると言われている理由はその性格にあるんですね。

ラブラドールレトリバーが盲導犬にピッタリな理由とは?

ラブラドールレトリバーの特徴は、集中力が高く人間の指示をよく理解できるところにあります。また、他のレトリバーとの違いは、作業をしていない時は頭を切り替えることができる能力を持っているところ。働くモードと休めモードの切り替えが自分でできるところがラブラドールレトリバーの大きな特徴です。

1900年前半、訓練性の高さからジャーマンシェパード盲導犬として活躍していましたが、ラブラドールレトリバーだけが持つこの特徴とシェパードより小さい体や従順で人が大好きな性格からイギリスで盲導犬としての第一歩が始まりました。現在ではラブラドールレトリバーが盲導犬の代名詞的存在となっています。

得意なこと

訓練性が高く人に忠実で優しく、そして自分で頭の切り替えができる柔軟性を持っているラブラドールレトリバーは、犬の中でのオールラウンダーとも言える存在です。そんなラブラドールレトリバーが得意なことといえば、人と一緒に何かをすること。フレンドリーで人の話をよく聴き、理解し、飼い主を喜ばせたいと思う気持ちは、ラブラドールレトリバーに備わっている天性の素質とも言えます。そのため、飼い主や家族はもちろん、小さな子供や赤ちゃん、同居のペットとも仲良く暮らすことができます。

苦手なこと

ラブラドールレトリバーが最も苦手とすることは、一人にされること。人のために何かをしたいという意識が強いため、ひとりぼっちにされると寂しさのあまり、吠え続けたり、物を破壊したりする可能性があります。特に、長時間のお留守番はラブラドールレトリバーにとって大きなストレスとなるので注意が必要です。

ラブラドールレトリバーの性格から考える最適なしつけとは

ラブラドールレトリバー 性格

セラピードッグとして最適な性格のラブラドールレトリバーのため、しつけをしなくても大丈夫だと思われがちですが、しっかりとしたしつけをしないと、賢いだけに大きな問題行動を起こす可能性があります。まずは、飼い主がしっかりとしたリーダーシップを発揮することが、ラブラドールレトリバーのしつけには重要となります。

性格を踏まえたしつけのコツ

狩猟犬として有能なラブラドールレトリバーは、飼い主からの指示に忠実に従う性格です。そのため、飼い主がしっかり指示を出せないでいると、ラブラドールレトリバーとしては何をすればいいのか分からず混乱してしまうのです。また、元来、人間に対して攻撃性を持っている犬種ではありませんが、大型犬のため遊びのつもりで飛びついたりじゃれかかったりすると思わぬ事故につながりかねないため、基本のしつけは当然のこと、人間と共存していくためのルールやマナーを子犬期からしっかりと教える必要があります。

しつけのコツとして、トリーツやおもちゃを使用することが有効です。特にトリーツは、食べ物に目がないラブラドールレトリバーにとって、効果の高いアイテムですが、トリーツが欲しいために何かをするようになってしまっては意味がありません。トリーツがなくても指示を聞けるように、トリーツとおもちゃを使い分けることもしつけのコツといえます。

ラブラドールレトリバーの性格を活かした遊び方

ラブラドールレトリバー 性格

ラブラドールレトリバーは、有能な鳥猟犬を求めていたイギリス人によって育種、作出された犬種です。ラブラドールレトリバーの鳥猟犬としての役割は、ハンターの指示を受けて、撃ち落とした鳥を探して回収してくること。ラブラドールレトリバーに限らず、レトリバー種は、鳥を回収する際に鳥を傷つけることなく咥えて持ち帰ってくることができる特異な才能とソフトマウスと呼ばれるマズルの構造を持っています。その身体的特徴と飼い主に忠実で飼い主を喜ばせることが大好きな性格を活かした遊び方がおすすめです。

狩猟本能を活かしたレトリーブ遊び

遊び好きで運動欲求が高く回収作業が得意なラブラドールレトリバーとの遊びは、何と言っても飼い主と一緒に楽しめるボール投げやフリスビーキャッチ。この他にも、もってこい遊びは、ラブラドールレトリバーの本能も刺激できる遊びとしておすすめです。日常のお散歩に、このような遊びを取り入れて、運動不足にならないようにしましょう。

ラブラドールレトリバーの性質を最大限に生かすスポーツ

ラブラドールレトリバー 性格

学習能力が高く運動能力にも優れているラブラドールレトリバーは、どんなスポーツでも万能にこなすことができます。中でもラブラドールレトリバーが大好きなことの一つが水遊び。水を見れば飛び込まないと気が済まないほど水が大好きです。そんなラブラドールレトリバーと楽しむには、水に関するスポーツがおすすめです。また、知能が高いため、知的刺激を受けるスポーツもラブラドールレトリバーに向いていると言えます。

ドッグサーフィンなどのウォータースポーツ

ウォータードッグを祖先に持つラブラドールレトリバーは、水遊びが大好きです。そんなラブラドールレトリバーと一緒に楽しめるスポーツといえば、ドッグサーフィンドッグSUP。ラブラドールレトリバーと暮らしているなら、ぜひ挑戦してみてください。

知的好奇心を刺激するアジリティ

アジリティは、トンネルやシーソー、ハードルなどの障害物を飼い主またはハンドラーの指示通りにクリアしてタイムを競うドッグスポーツです。世界選手権も開催されているドッグスポーツで、日本では、JKC(一般社団法人ジャパンケンネルクラブ)が定期的に競技会を開催し、世界選手権への代表選抜も行われています。飼い主と一緒に何かを楽しみたいラブラドールレトリバーにとって、アジリティは最適なスポーツ。競技会ではなくても、一部のドッグランなどで楽しむこともできます。

狩猟本能を刺激するノーズワーク

狩猟本能が高いラブラドールレトリバーにとって、嗅覚を使うことは本能への大きな刺激になります。ノーズワークは、嗅覚を使って指定された匂いを見つけるというゲーム的要素のあるスポーツです。犬が持つ本能を最大限に生かすことができるノーズワークは、アウトドアだけではなく室内でも楽しむことができます。退屈が苦手なラブラドールレトリバーにとって、本能を刺激するノーズワークは雨の日にも十分楽しめるドッグスポーツと言えます。

ラブラドールレトリバーにとって最適な環境づくりとは

ラブラドールレトリバー 性格

家庭犬として最適なラブラドールレトリバーは、いつも人間のそばにいたい性格のため室内で飼うことがおすすめですが、室内で飼う場合は、自由に動き回れるだけの十分なスペースが必要です。室内だからといって、狭いケージに1日じゅう閉じ込めておくことは絶対にやめましょう。

食べ物は手の届かないところに

ラブラドールレトリバーと暮らす時に特に注意したいのは、盗み食いです。ラブラドールレトリバーはとても食いしん坊で、食べ物を見ると我慢できません。全てのラブラドールレトリバーがそうではありませんが、遺伝的に食べ物に対する執着心を持っている場合があるため、しつけで治すことはできません。そのため、食べかけの食事やスイーツなどはもちろん、買い物袋に入っている食材などの置き場には十分に注意してください。

運動不足は禁物

運動能力が高く運動不足が大きなストレスとなってしまうラブラドールレトリバーが快適に過ごすためには、朝晩1時間程度の散歩に加え、定期的にドッグランなどへ連れて行き思いっきり走らせてあげられる環境を整えることが大切です。遊び好きなラブラドールレトリバーにとって、運動不足は肥満などの健康問題やストレスによる吠え、破壊行動などさまざまな問題を引き起こす可能性があるため注意が必要です。

ラブラドールレトリバーを最良のパートナーに育てよう

ラブラドールレトリバー 性格

最良のコンパニオンドッグとして世界中から認められているラブラドールレトリバー。人を信頼し、人のために働くことを使命だと感じているラブラドールレトリバーは、家庭犬として初心者でも迎えることができる大型犬です。誰にも優しい性格ですが、しつけをしなくても良いわけではありません。飼い主がリーダーであることをラブラドールレトリバーがはっきりと認識できなければ、問題犬となる可能性もあるのです。ラブラドールレトリバーは、訓練性の高い犬種なので、楽しく一緒に暮らしていくためにもしつけはしっかりとしましょう。

◎ライタープロフィール
西村 百合子

西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。
現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。

  • 更新日:

    2020.03.26

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