
ウルフセーブルとは、その名の通りオオカミ(ウルフ)の色に似ていることと、黒色の差し色(セーブル)が入っていることから名づけられています。
ですが実際のポメラニアンのウルフセーブルを見てみると、薄茶をベースに、シルバーや黒や白などが混ざった色のコが多く、オオカミというよりはタヌキ寄りに見えるコが多いという印象です。
さらに、毛色には個体差があるので、ウルフセーブルと呼ばれる色でも見た目はそれぞれ違いがあり、個性派の方に好まれる毛色となっています。
ウルフセーブルは、人工的に作られた色ではなく、ポメラニアンがもともと持っている色があらわれたものです。大変希少なカラーということもあり、ブリーダーさんなどから入手する場合には他のカラーのコよりも購入価格が高い傾向にあります。
ポメラニアンの毛色は、どの色のコでも成長とともに変化しやすいと言われています。その中でも特にウルフセーブルのコは、その色の変化が顕著にあらわれるのが特徴で、子犬の頃に迎えた時の色と成長後ではまったく別の犬のように変わってしまうこともあるので、愛犬の将来を想像するのが楽しみになりますよね。
ポメラニアンのウルフセーブルの特徴を分かりやすく表現すると、先述したとおり「タヌキっぽい」という一言がピッタリ。 特に子犬の頃は、茶色と黒のグラデーションの被毛に加え、口の周りの黒さが際立っているコが多いため、子ダヌキ感が強く感じられます。丸っこくてコロコロしていて本当にかわいいですよね。
ポメラニアンのウルフセーブルカラーのコを迎える最大の楽しみは、成長した時にどんな毛色に落ち着くか想像がつかないというところではないでしょうか?
子犬の頃はシルバーや黒が多めなコでも、成犬になったら茶色っぽく仕上がるコや、いつのまにかオレンジセーブルっぽくなるコなど、本当にいろいろです。
毎日見ているとなかなか色の変化に気づかないので、定期的に愛犬を写真に残して「あー、この頃はこんな色だったんだねー」などと振り返って愛犬の成長や色の変化を楽しみましょう!
ポメラニアンはダブルコートの犬種なので、抜け毛対策が必須です。できれば毎日ブラッシングをしてあげるのが理想的ですが、難しい場合には週に2回など曜日を決めてお手入れをするのがおすすめ。
ブラッシングは愛犬とのスキンシップにもなり、体の変化にもいち早く気づけるというメリットもあるので、できるだけこまめにしてあげましょう。
ポメラニアンの被毛は、ある一定の長さになるとそれ以上伸びなくなるので、必ずしもトリミングが必要な犬種ではありません。
ですが、まんまるにカットしているコや柴犬カットをしているコなど、トリミングをすることで見た目の印象をガラリと変えることもできるので、季節によってスタイルを変えるという楽しみもあります。
ただ、1点注意しなければいけないのは、一度被毛を刈り取ってしまうと次の毛がなかなか生えてこなかったり、元の毛質と変わってしまうこともあるので、現在の被毛を守るという意味では安易なトリミングは避けた方が無難です。
希少なカラーであるポメラニアンのウルフセーブル。その最大の楽しみは、成長とともに変化していくカラーです。珍しいカラーなので、なかなか出会う機会は少ないかもしれませんが、愛犬の日々の成長と変化を楽しめるという意味では他の色のコよりもワクワク感が多いかもしれません。他とはちょっと違ったカラーのポメラニアンを見てみたいという方は、ぜひウルフセーブルで検索してみてくださいね。
Qt/家庭犬トレーナー、ドッグシッター、ペットロスケアアドバイザー
動物愛護の中間支援団体での活動を経て、より多くの人と動物の幸せな生活を支えるお手伝いができればと、家庭犬トレーナー1級やペットロスケアアドバイザーなど複数の資格を取得。
シニア期にさしかかった2匹の愛犬とのゆったりとした幸せな日々に感謝しながら、今日も仕事とライティングのWワークに励みます。