
まずは、ニューファンドランドの活躍の歴史から特徴を見ていきましょう。
ニューファンドランドは、その名の通りカナダにあるニューファンドランド島原産の犬種です。
ニューファンドランド島は、かつては漁業で栄えた街でした。その際このニューファンドランドは、漁師さんたちの漁業の手伝いや水難救助などの仕事をして活躍していました。
漁業の手伝いをしていたという歴史があるほどなので、ニューファンドランドはとにかく泳ぎが得意!
ダブルコートの被毛のアンダーコート部分は、皮脂におおわれており寒い冬の水泳でも平気です。また、ブルブルっと水気を飛ばすだけですぐに乾いてしまう便利な被毛を持っているため、まさに泳ぎに特化した犬種と言えるでしょう。
カナダ最東端の寒冷地出身のニューファンドランドは、暑さが大の苦手。日本の夏は暑すぎて耐えられません。
必ず室内のエアコンの効いた部屋でお留守番をさせてあげてください。熱中症で命を落としてしまう危険もあるので夏場の温度管理には細心の注意が必要です。
とても温厚で優しく友好的なニューファンドランドは、しつけに困ることはほとんどないと言ってもいいでしょう。ただ体が大きい分、人に飛びつくなどすると相手に思わぬ大ケガをさせてしまう事も。悪気はなくても危険な行為はさせないようなしつけは重要です。子犬の頃から徹底しておきましょう。
大きくて威圧感のある外見からは番犬向きかと思われがちですが、人が大好きで人見知りなどもほぼしないため、番犬には向かない犬種です。大きな体で飼い主さんや家族に全力で甘える姿は、大きな赤ちゃんのようでとても微笑ましいですね。
甘えん坊のニューファンドランドは、飼い主さんへの依存性が強くなりすぎてしまうことも。
よく褒めて、自立を促しながら自分に自信が持てるようなしつけ方をするのが望ましいとされています。
泳ぎが得意なニューファンドランドと遊ぶなら、断然水遊びがおすすめ!
ニューファンドランドは、なんと指の間に水かきがあるんです。その水かきを使って、犬かきではなく人間の平泳ぎのように上手に泳ぐとも言われています。現在も水難救助犬として活躍しているコもいるほどで、その泳ぎのうまさには定評があります。
飼い主さんに海や川での趣味があるなら、ぜひ愛犬のニューファンドランドも一緒に連れて遊びに行きましょう!
カヌーやSUP、釣り、キャンプなど水辺で楽しめる趣味を愛犬と共有すれば、趣味の楽しさも倍増するはずです。
ニューファンドランドは性格的にはとても飼いやすいのですが、やはり超大型犬ということもあり、いざ飼うとなると相当の覚悟と準備が必要になります。
ここでは、ニューファンドランドが快適に暮らせる環境づくりの方法をご紹介します。
ニューファンドランドの被毛はダブルコートなので、換毛期には抜け毛との戦いになります。これだけ体の大きいコから出る抜け毛の量はハンパではありません。
また、ニューファンドランドは暑さが苦手で、温度調節をするためにハァハァとパンティングする際にヨダレも出てしまうので、床の掃除と口周りのケアも欠かせません。
ニューファンは成犬になるとそれほど活動的な犬種ではありませんが、超大型犬ということもあり毎日長めのお散歩時間が必要です。
お散歩はゆったりとしたペースでいいのですが、1日2回それぞれ1時間ほどのお散歩時間をとってあげるのが理想的です。
ニューファンドランドは、温厚で誰にでも優しく陽気な性格で理想の家庭犬と言えます。体が大きいことをマイナス要素に感じない家庭には本当におすすめの犬種です。ただし、相当な甘えん坊なので留守がちな家庭や、あまり犬に手間をかけられない環境での飼育には向きません。
毎日たっぷりの愛情をそそいで、ニューファンドランドとの豊かで幸せな生活を送ってくださいね!
Qt/家庭犬トレーナー、ドッグシッター、ペットロスケアアドバイザー
動物愛護の中間支援団体での活動を経て、より多くの人と動物の幸せな生活を支えるお手伝いができればと、家庭犬トレーナー1級やペットロスケアアドバイザーなど複数の資格を取得。
シニア期にさしかかった2匹の愛犬とのゆったりとした幸せな日々に感謝しながら、今日も仕事とライティングのWワークに励みます。