magazine

連載 / ブログ

2020.03.13

連載|シニアの愛チワワ|vol.17

君がそこにいる幸せ。心臓病を患った君

大きな病気をしたことがなかった愛犬が、心臓病になりました。愛犬が心臓病と診断されてからの様子や、今の愛犬、心臓病と診断されてから生活がどのように変わったかなどのお話です。同じ病気を持った愛犬と暮らしている方や、病気と闘っている愛犬と暮らしている方とも、この気持ちを共有できたらと思っています。

#シニアの愛チワワ

Author :只野 アキ/ドッグライター

この記事をシェアする

心臓病と診断されたとき

今から3年ほど前、喉になにかつまっているような咳を頻繁にするようになりました。その咳は、少しずつ始まったというより、突然始まりました。

自宅近くの病院に連れて行き、そこで診断された病名が「僧房弁閉鎖不全症」でした。 心臓には4つの部屋があり、そこを血液が行くべき場所へ流れて行くのですが「僧房弁閉鎖不全症」は、何らかの原因で、その部屋の扉である僧房弁が働かず、血液が逆流をしたり、停滞したりします。
それが原因で、心臓へ負担がかかり、さらに血液が肺に留まってしまい、肺に水がたまる「肺水腫」が起きるというのが、この「僧房弁閉鎖不全症」という病気の概要です。

愛犬は、かなり悪化した状態で病気が見つかりました。そのとき獣医師さんに言われた余命は半年でした。そして「僧房弁閉鎖不全症」は、「肺水腫」になることが多く、最後は呼吸困難で亡くなることが多いと知りました。

毎日の生活

自宅近くの獣医師さんはとても信頼のできる方でしたが、念のためセカンドオピニオンとして、循環器専門の動物病院でも診断をしていただきました。結果はどちらの病院も同じでした。

薬により咳はおさまったのですが、生活は今までと一転しました。
食欲がなくなり、食べられるものが数少なくなりました。他にも、車に乗る時間は5分程度まで、愛犬をひとりで留守番させないこと、ストレスをかけないこと、過渡な運動はさせないこと、室内の温度は常に23~25度くらいに調整をすることなど、生活の制限がかなりされました。

私は、ご依頼いただいていたトレーニングの仕事を終わらせ、外出が必要な仕事をやめ、毎日愛犬のそばにいるようになりました。
その理由は、愛犬が助けて欲しいと思うときにそばにいたいということ、そして何かあったとき愛犬をひとりで旅立たせたくなかったからです。

突然の発作

ある日の夜、愛犬は「キューキュー」と聞いたことがない声を出し、部屋の中を走り始めました。心臓の発作です。苦しくて、どうにかしたいと走っていたのだと思います。

慌てて、自宅でレンタルをしている酸素室に入れましたが、酸素室の中でも愛犬の呼吸は浅く早く、そして舌はチアノーゼと呼ばれる状態の色、紫色になっていました。

病院に電話をし、獣医師さんの指示を仰ぎました。今の状態だと、病院に連れて行くことで愛犬の命を奪う可能性があると判断された先生は、いただいていた薬の中から、追加で飲ませるものを指示してくださりました。薬を飲ませ、少し時間が経つと愛犬の呼吸は少しずつ落ち着いてきました。舌の色も赤みがさしてきたので、命を繋ぐことができたのだとそのとき思いました。

ネガティブな考えをしてはいけないと思っているのですが、酸素室に入っている愛犬を見て、もうここから出られなくなるのかもしれないと、なんとも言い表せない気持ちになったことを覚えています。

心臓病を患った君

愛犬が心臓病とわかったとき、なんで愛犬が苦しんで最後を迎えなくてはならないのだろう?と思いました。
私が愛犬とずっと一緒にいたいと願ったから、こうなってしまったのかもしれないとも思いました。
そのように考え、落ち込むこともあります。ですが、愛犬が生きることをあきらめていないのに、私が落ち込んでいても仕方ありません。

余命の半年が過ぎ、診断をされてから3年が経ちました。今はあの時の発作がうそのように、今まで通り、愛犬は部屋の中で生活をしています。ただ愛犬の老化も進んできた今、何がおきるかわかりません。

今は穏やかな日々が続いています。この穏やかな時間も、いつか終わりが来ることは知っています。ですが、前を見てこれからも愛犬とともに、笑顔でその日その日を大切に過ごしていきたいと思っています。
朝目覚めて、愛犬に「おはよう」と言える日々がこれからも続きますように・・・そう願っています。

◎ライタープロフィール
只野 アキ ドッグライター

只野 アキ/ドッグライター

犬の素晴らしさを皆様にお伝えし、犬を手放さない社会の実現を目指すドッグライターです。
家庭犬ドッグトレーナーとして、トレーニングやイベント運営を経験。愛犬の病気をきっかけにトレーナー業は休止し、現在はドッグライターとして活躍中。
趣味は犬とたわむれること。愛犬との生活が豊かになる情報や、皆様のこころがほんのりと温かくなるような記事をお届けします。

この記事をシェアする

知りたい情報を検索!