
川端康成は有名な日本人作家です。文学を通して自分の独特な視点を他の人々に伝え、たくさんのファンを魅力してきました。川端康成の文学で表現された感受性と繊細さは世界的に評価が高く、日本人らしい美しさを表現しています。1968年には日本人で初めてのノーベル文学賞を受賞し、さらに注目を集めました。有名な著書には「雪国」「古都」「山の音」があります。
川端康成は純血種に興味をもち、様々な犬種の飼育をしていました。最近では、日本でも様々な犬種を見かけることが多くなりましたが、当時はブリーダーも少なく、川端康成が好きな犬種を自分で輸入することも少なくありませんでした。ここでは、川端康成が飼育していた犬種をいくつか紹介していきます。
川端康成は昭和のはじめにボストンテリアを飼育していました。ボストンテリアはアメリカ原産の愛玩犬で、1927年にアメリカがフランスやイギリスに紹介したことで世界的に知名度が高くなりました。これは昭和元年の翌年で、川端康成がボストンテリアを迎えた頃と同じです。アメリカがイギリスやフランスにボストンテリアを紹介したことをきっかけに、川端康成もボストンテリアを迎えたのかもしれませんね。
川端康成が飼っていた犬種で最もよく知られているのはワイアーへアードフォックステリアです。川端康成はイギリスからワイアーへアードフォックステリアを輸入し、エリと名付けました。ワイアーへアードフォックステリアは怖いもの知らずで注意深い性格をしており、20世期の初期には世界的に人気になりました。
グレーハウンドは世界で最も走るスピードが速い犬種として知られています。しかし、現在でも日本で見かけることはほとんどなく、珍しい犬種です。グレーハウンドは美しく引き締まった体のラインが魅力です。また、愛情深くて豊かな性格をしているため、川端康成は興味を持ったのかもしれませんね。
川端康成は様々な行動を通して、犬への愛を感じることができます。ここでは、川端康成の犬好きエピソードを紹介していきます。
川端康成は犬に関する著書をたくさん残しています。その中でも知名度が高い「愛犬家心得」には、川端康成の犬へ対する考え方がしっかりとこもっています。愛犬家心得には「犬を飼うのではなく、犬を育てる」「犬も家族の一員のつもりで、犬の心の微妙な鋭敏さに親しむ」という言葉が綴られており、いかに犬を大切に思っていたかが伝わってきます。現在では犬を大切にするのは当たり前ですが、当時は犬の扱いが酷く、川端康成のように犬を家族のように大切に思うのは珍しかったのです。
川端康成は愛犬家心得で「雌犬を飼って、その子どもを育ててみる」ことを勧めています。川端康成はこれを実践しており、ワイアーフォックステリアのエリをブリーディングしました。エリはたくさんの子犬を産み、川端康成その子犬を小説家である坂口安吾や宇野千代へ贈りました。犬のブリーディングに取り組み、子犬を育てた川端康成の愛と貢献が伝わってきますよね。
この川端康成、犬持ちすぎで良い pic.twitter.com/sSJ1UdPy2C
— なしみず (@nashi_mizushi) June 14, 2017
ここでは川端康成の犬に対する愛について紹介していきました。川端康成はたくさんの犬種を飼育していたのがとても興味深いですよね。また、様々な犬種とたくさんの時間を過ごしたことでユニークで的確な愛犬家心得にたどり着くことができたのかもしれません。あなたも、川端康成の愛犬家心得を犬の飼育に取り入れてみてくださいね。
ルエス 杏鈴/犬訓練士、ドッグライター、ドッグフォトグラファー
大好きなジャーマンシェパードとドタバタな日々。いろいろなことに愛犬と挑戦するのが大好きで、ディスクドッグ、アジリティ、警察犬の訓練など様々なトレーニングに携わった経験がある。
愛犬を迎えたことを機に犬の美しさや犬との生活の魅力を伝えるべく、ドッグフォトグラファーとしての活動開始。また、ドッグトレーニングや犬との生活を活かし、2019年4月頃より愛犬家のために記事の執筆を開始。
写真や記事の執筆を通して犬が犬として幸せに過ごせる世界づくりに携わるのが目標。