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犬にまつわる雑学

2020.02.22

忠犬ハチ公の犬種って?渋谷のシンボル「ハチ公」の感動ストーリー

ハチ公と言えば、渋谷駅前の待ち合わせ場所として有名ですが、どうしてあの場所にハチ公の銅像が建っているかご存知でしょうか?日本ではもちろん、今では海外でも有名なハチ公は、その健気さとご主人との深い絆が感動的だと世界中から愛されています。
今回はそんな忠犬ハチ公にまつわる感動ストーリーを解説します。

Author :Qt/家庭犬トレーナー、ドッグシッター、ペットロスケアアドバイザー

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ハチ公とはどんな犬?

ハチ公 犬種

「ハチ公」といえば、必ずその頭に「忠犬」という言葉がつけられますよね。忠犬というのは、飼い主さんに忠実な犬という意味です。
では、ハチ公はどのように飼い主さんに忠実だったのでしょうか?

ハチ公の「公」ってなに?

もうひとつ気になるのが、ハチ公の「公」が何を意味するのかです。
昔の日本では「公」を名前のうしろに付けることで偉い人への敬意を表していたとされています。そこから、敬意を込めた愛称としてハチ公を「公」を付けて呼ぶようになったと考えられています。

ハチ公物語のストーリー

ハチ公 犬種

ハチ公との出会い

ハチ公は、子犬の頃に秋田県から東京大学の教授である上野教授の家へ贈られます。もともとは上野教授の娘さんが飼う予定だったのですが、娘の千鶴子の急な結婚と妊娠によって、上野教授本人が育てることになってしまいます。
以前にも犬を飼った経験があり、その別れの辛さから再び犬を飼うことに消極的だった上野教授ですが、ハチと心を通わすうちにお互いがかけがえのない存在になっていきます。
いつしかハチは渋谷駅まで上野教授の送り迎えをするのが日課になり、町の人々もその毎日の風景を温かい目で見守っていました。
上野教授もそんな健気なハチがかわいくてしかたありません。孫が遊びに来てもそっちのけで、ハチのノミ取りに精を出すほどの溺愛ぶりです。

上野教授との別れ

そんなある日、教授を駅まで送り届けたハチが家に戻ると、急に悲しげな声で鳴き始めました。その同時刻、教授は脳溢血で倒れ帰らぬ人となってしまうのです。
その後、上野家は売りに出され、ハチはいろいろな人の元へ転々ともらわれていきますが、どこの家も抜け出してしまい、最後には渋谷の元の家へと帰るのでした。ですが帰ってももうハチの家はありません。
野良犬のような生活をしながらも、ハチは毎日夕方5時半になると渋谷駅で上野教授の帰りを待ちます。ある時、そんな健気な姿が新聞記事に取り上げられました。
実家の和歌山で暮らしていた上野教授の妻は、その記事を見てハチの元へ訪れますが、ハチは彼女の前から姿を消してしまいます。
そして、昭和10年3月8日、ハチは教授を待ちながら雪の中で13年の生涯を閉じたのでした。

実在したハチ公

ハチ公 犬種

ハチ公にまつわる物語は、映画「ハチ公物語」で描かれています。この物語は実話を基に制作されていて、その基となったのが昭和7年10月4日の朝日新聞の記事「いとしや老犬物語」です。
朝日新聞にこの記事が載ったことで、一気にハチ公の忠犬としてのエピソードが日本中に広まりました。その後、基金が設立され、渋谷駅の有名な銅像も建てられました。
その銅像の除幕式にはなんと、ハチ公本人も出席したというのは驚きですよね。

ハリウッドでも映画化されたハチ公

ハチ公の感動的なストーリーは日本だけでなく海外にも受け入れられ、ハリウッドでも映画化されるほどの一大ムーブメントになりました。
リチャード・ギアが「HACHI~!」と名前を呼んでいるCMが記憶に残っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「HACHI/約束の犬」は、ただのハリウッドリメイク作品だと思ったら大間違いです。映像も美しく、すでにハチ公のストーリーを知っている方でも新たな視点で楽しめる作品になっています。ぜひご覧ください。

忠犬ハチ公の犬種って?

ハチ公 犬種

渋谷駅前のハチ公の銅像を見ただけでは犬種はわかりにくいと思いますが、ハチ公の犬種は「秋田犬」です。
大正時代であった当時、秋田犬の純血種は大変珍しく秋田犬の子犬を入手するのは難しい時代でした。そんな中、秋田県で生まれたハチが東京の上野教授のもとへ引き取られたのも大きな縁を感じますよね。

秋田犬は飼い主に忠実

秋田犬の性格は、賢くて飼い主さんに忠実。まさに忠犬ハチ公そのままです。
ですが、運動不足やストレスなどから攻撃性をあらわしてしまうこともあるので、日々のコミュニケーションや運動量の確保などが大切です。
上野教授に大切にされ、お互いに心を通わせていたハチは、穏やかないいコに育ったのですね。

ハチ公と教授の絆の深さに感動

ハチ公 犬種

ハチ公と上野教授が一緒に生活していたのは、実はたったの1年ほどでした。ですが、その1年間に一生分の心の絆を築いたのでしょう。
飼い主と愛犬の絆は、年月ではかるものではなく、心の繋がりの深さではかるということを私たちに教えてくれたハチ公。
次に渋谷駅でハチ公の銅像を見る時には、実在のハチに想いを馳せてみてはいかがでしょうか。

◎ライタープロフィール
Qt 家庭犬トレーナー

Qt/家庭犬トレーナー、ドッグシッター、ペットロスケアアドバイザー

動物愛護の中間支援団体での活動を経て、より多くの人と動物の幸せな生活を支えるお手伝いができればと、家庭犬トレーナー1級やペットロスケアアドバイザーなど複数の資格を取得。
シニア期にさしかかった2匹の愛犬とのゆったりとした幸せな日々に感謝しながら、今日も仕事とライティングのWワークに励みます。

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