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犬にまつわる雑学

2020.03.11

話題の「柴距離」って知ってる?飼い主との程良い距離感がちょうどいい。

柴犬あるあるで「柴ドリル」などと同様によく聞くのが「柴距離」というワードです。いわば柴犬が一定の距離を保ちたがるという意味なのですが、なぜ大好きな飼い主さんの側に寄り添わずに距離を置いているのか?不思議に思う方もいらっしゃるかも知れませんね。
実は柴犬ならではの習性が隠されていて、そこには日本犬らしい奥ゆかしさもあるのです。今回は、SNSなどで話題の柴距離についてお話しします。

#柴犬

Author :明石則実/動物ライター

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柴距離|柴犬に見る日本犬らしい奥ゆかしさとは?

柴距離

柴犬をはじめ日本犬は、洋犬にはあまりない素朴さや我慢強さを持っています。それがいわゆる奥ゆかしいということになろうかと思いますが、まずは柴犬の性格からひも解いていきましょう。

信頼する飼い主にはトコトン従順

柴犬は飼い主が信頼に足る存在だと認識すると非常に忠実で従順となります。指示もよく聞き分けますし、いつまでも我慢ができます。
そういった素朴な性格のため、古来から狩猟犬として人間と暮らしてきたのです。

常に冷静で警戒心が強い

柴犬の性格上の特徴として、飼い主の指示がない時にも自分で考えて行動できるという冷静さがあります。
また縄文犬を祖先とし狩猟犬や番犬として飼われてきたため、知らない人や動物に対して警戒心が強いという点があります。
外敵から家族を守る作業犬としての役目を担っていましたから、基本的にあまり媚びませんし馴れ合いが好きではないのです。

柴犬はなぜ「柴距離」を保とうとする?

柴距離

一定の距離を保ちながらも何かを訴えかけるように見つめてくる柴犬は何だか可愛いもの。しかし、なぜ柴犬が一定の距離を取ろうとするのか?そこには理由があります。柴犬の習性に裏打ちされた理由の数々を解説していきましょう。

触られるのを好まない

柴犬は忠実で従順だといっても、自分の気が向かないことはやりたくない性分です。ドッグスポーツやアジリティなどで柴犬をほとんど見かけないのもそのためです。

また気分でもないのにベタベタと触られることが好きではありません。だからこそ一定の距離を置いて寛いでいるのです。かといって寂しがりの気性もあるため、かまってほしい時だけ寄ってくるのも柴犬の気質なのかも知れませんね。

縄張り意識が強い

柴犬は警戒心が強いがゆえに縄張り意識もまた強いとされています。自分のテリトリーに他の者を入れたくないという意識ですね。
また柴犬は番犬として生きてきた歴史が長かっただけに、そのテリトリーが他の犬よりも広いと言えるでしょう。

そういった縄張り意識は飼い主さんに対しても少なからず発揮されます。いくら信頼している飼い主さんでも自分の領域に近づくと警戒しますし、ケージやハウスなどにむやみに踏み込むと本気で怒ることもあります。
そういった意味では柴距離とは、自分のテリトリーを守るための行動だと表現しても良いでしょう。

気まぐれでマイペース

警戒心が強くて頑固、自立心も旺盛という性格の対極として、実はマイペースで飽きやすいという面も持ち合わせています。
少し離れた場所にいて名前を呼んでも振り向かないくせに「おやつ!」と言えばパッと振り向くなど正直なところもありますし、さっきまで喜んでボールで遊んでいたくせに、次の瞬間には放り出してしまうなど非常に飽きやすいところも目に付きます。

柴犬のそういった気まぐれな面は飼い主さんとのコミュニケーションの中にも表れていて、自分がかまってほしい時だけすり寄ってくるというところが微妙な距離感を感じてしまう一因なのかも知れません。

柴距離は付かず離れずがちょうど良い

柴距離

そんなツンデレ感がある柴犬ですが、そっと背中を擦り付けて寄り添ってくれる姿や、口角が上がった笑顔にメロメロになる飼い主さんもきっと多いことでしょう。
慣れれば微妙な距離感が何とも言えない程ちょうど良いですし、柴犬が大人気な理由はそこにあるのかも知れません。

▼以下の資料を参考に執筆しました。
※日本の在来犬 縄文柴犬の歴史(縄文柴犬研究センター)

◎ライタープロフィール
明石則実 動物ライター

明石則実/動物ライター

フリーライターとして動物関連や歴史系記事の執筆を多数おこなう。柴犬と暮らす傍ら、趣味の旅行や城めぐりで愛犬と駆け回る週末。
愛犬家の皆さんにとって、お悩みを解決したり、有益な情報を発信することを心掛けています。

  • 公開日:

    2020.02.18

  • 更新日:

    2020.03.11

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