
まずは、アメリカンコッカースパニエルの歴史を簡単におさらいし、その性格を紐解いてみましょう。また、性格から導かれるアメリカンコッカースパニエルの得意なこと・苦手なことを見ていきます。
アメリカンコッカースパニエルの先祖は、14世紀頃のスペインで生まれ、狩猟犬としてヨーロッパ全土に広がりました。その後、イギリスからメイフラワー号に乗って、アメリカへ渡った犬種が改良され、アメリカンコッカースパニエルが生まれたと言われています。当時から、アメリカンコッカースパニエルは愛玩犬として可愛がられていて、狩猟をすることはありませんでした。その結果、誰からも愛される陽気で可愛らしい性格の犬種になったのかもしれませんね。
アメリカンコッカースパニエルは、運動や遊ぶことが大好きです。フレンドリーな性格をしているので、他の犬とも、仲良く遊ぶことができ、多頭飼いにも向いています。穏やかで優しい性格でもあるので、小さい子供のいるお家でも安心して飼える犬種です。
フレンドリーな性格の反面、独りぼっちにされることが苦手です。長時間の留守番は、ストレスとなってしまいます。できるだけ、留守番の時間を短くしたり、預かってくれる人を探しておくなど、寂しくならない対策をしてあげましょう。
物覚えのいいアメリカンコッカースパニエルは、比較的しつけのしやすい犬種と言われています。
しつけるときは、叱るよりも、褒めてしつけてあげましょう。ただし、飼い主にかまってもらえるのがうれしくて、遊んでいると勘違いをしてしまうことがあります。学習能力の高いアメリカンコッカースパニエルは、しつけ方次第でわがままな性格になってしまいますので、しつけと遊びを分け、しつけるときにはしっかりとしつけを行いましょう。
陽気な性格のアメリカンコッカースパニエルは、遊ぶことが大好きです。ボール遊びなど室内での遊びだけではなく、他の犬とも仲良くできる性格ですので、ドッグランなどで他の犬と触れ合いながら、遊ばせるのもおすすめです。ただし、遊びに夢中になり、興奮しすぎてしまうところもありますので、飼い主が主導権を握りながらコントロールしてあげましょう。
活発なアメリカンコッカースパニエルですが、食欲旺盛なので肥満になりやすい犬種です。1日2回30~60分程度の散歩を毎日行いましょう。体力もありますので早歩きや小走りを取り入れ、運動不足によるストレスを溜めなようにしてあげてくださいね。また、外で思いっきり走らせたり、アジリティやフリスビーなどのドッグスポーツに挑戦してみたりするのもおすすめです。
寂しがり屋なアメリカンコッカースパニエルは、家族から見える範囲にサークルを設置し、安心できる環境を作りましょう。留守番な長時間になりそうなときには、寂しくならないよう、テレビやラジオをつけてあげることで、人がいるように感じることができます。ただし、甘やかしてばかりいると、無駄吠えやわがままで自分勝手な性格になってしまいますので注意しましょう。
また、被毛が密に生えているため、夏の暑さには弱いところがあります。熱中症にならないよう、室温を調節し、涼しくなる時間帯に散歩をしてあげるなどの配慮をしてあげてくださいね。
今回は、アメリカンコッカースパニエルに性格についてご紹介しました。見た目の愛らしさと陽気な性格をもつアメリカンコッカースパニエルは、家庭犬としても人気の犬種です。しつけもしやすく、友好的な性格ですので、しっかりとしつけることで良きパートナーとなってくれるはずです。きっと、アメリカンコッカースパニエルの魅力的な性格は、家族みんなを笑顔にしてくれることでしょう。
KANAKO/トリマー
ミニチュアダックスフンド8頭と暮らし、犬にまみれた幸せいっぱいの生活を送っています。
普段は犬の服をハンドメイドで作ったり、トリマーとしての経験を活かしカットを楽しんだりしています。