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犬の生態 / 気持ち

2020.02.02

犬の年齢を見分ける5つの方法|介護ゼロを目指して今から出来ること

誕生日や血統書がない場合、犬の年齢が分からないことがあります。特に保護犬や迷い犬、野良犬などは年齢不詳のことが多く、年齢を推定する必要があります。一緒に暮らす犬の年齢を知ることは、生活のさまざまなシーンで役立ちます。そこでこの記事では、誕生日がわからない犬の年齢を見分ける方法をご紹介します。

Author :西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

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犬の年齢の見分ける5つの方法とは

犬の年齢 見分け方

犬の年齢を見分けるには5通りの方法があります。まずは、歩き方・被毛の状態・歯・目の状態をチェックし、老化のサインが表れていないか確認しましょう。また、血液検査で推定することもできます。若い頃の状態を知らなくても、一般的な犬の老化のサインを知っておくことで、大体の年齢を推定することができます。

1.年齢を感じる歩き方とは

若くて元気な犬は、しっかりとした歩様で活力にあふれた歩き方をします。3~4歳の頃なら、飛んでくる木の葉や小動物などにも機敏に反応し、時にはリードを思いっきり引っ張ることもあるはずです。5歳を過ぎて落ち着きが出てくると、個体差はありますが、歩き方にも落ち着きが出てくるはずです。

シニアになってくると、だんだんゆっくりとした歩調になります。大型犬の場合は、足腰が弱り始めると、なんとなくフラフラ、トボトボ歩いているように見えます。また、階段を嫌がるようになったり、ちょっとした段差でつまづいたりと、おぼつかない足取りになってきます。

2.被毛の状態で見分ける

若い犬の被毛は、ツヤがありふさふさしていますが、年齢とともに、白いものが混じりけツヤもパサついた感じになります。口の周りや目の周りなど顔周りの被毛には5歳ぐらいから白いものが混ざる場合もありますが、シニアになると背中全体が白っぽくなり、パサついて見えるようにまります。ただ、被毛に関しては、個体差がありまたアレルギーや病気によってもパサつきが出るため、確定判断は難しいと言えます。

3.歯の状態で見分ける

年齢がわからない犬を動物病院に連れて行くと、獣医師はまず歯の状態をチェックします。人間と同じように犬の歯も年齢とともに成長し、磨耗や汚れが目立つようになります。最近では、犬の歯磨きや歯垢除去などが推奨されているため、シニアになっても綺麗な歯の犬もたくさんいます。しかし、保護される犬や迷子の犬などは、オーラルケアをされていない場合が多いため、歯の黄ばみ、歯の欠損や歯周病などが見られます。

4.目の状態で見分ける

人間と同じように犬の目も、年齢とともに白目がくすんだり、黒目のツヤがなくなってきます。また、黒目が白濁してくる核硬化症や白内障を発症する場合があります。核硬化症は、加齢に伴って黒目が青白く見える状態です。この核硬化症は6=7歳ぐらいから発症することが多いため、年齢を見分ける時に判断材料の一つとなります。

5.血液検査で分かること

血液検査では犬の健康状態を推定することができます。血液検査では、ストレス・炎症・貧血などの度合いから、内臓の状態を把握することが可能です。また、年齢とともに甲状腺機能低下症を発症することが多いため、血液検査によって数値を確認することで、年齢を推定するときに役立ちます。

愛犬の年齢に惑わされず、老化のサインを見逃さないで

犬の年齢 見分け方

犬にとっての時間は人間の4倍の速さと言われます。7歳だからまだ大丈夫、と外見ではまだ若そうに見えても、実はシニア期を迎えている場合もあるため、犬が見せる老化のサインを見逃さないようにすることも大切です。

老化のサインが出始める年齢とは

犬は、犬種や大きさによって平均寿命が異なります。小型犬は13~15歳、中型犬は12~14歳、大型犬は8~10歳程度と、小型犬の方が長生きです。そのため、老化のサインがではじめる時期も一概に何歳からとは言えませんが、目安として、小型犬・中型犬は10歳前後、大型犬は7~8歳、超大型犬は5~6歳だと言われています。

しかし、これはあくまでも目安で、生活環境や食事内容、犬種によってはこの年齢でも若い頃と変わりなく元気な犬もいます。老化のサインは、年齢を一つの目安としながらも、立ち居振る舞いなどをよく観察して判断してあげることがおすすめです。

老化のサインとは

老化のサインは、犬が示すさまざまな行動から判断することができます。主な老化のサインとして、睡眠時間が増える、歩き方がゆっくりになる、階段や段差を避けるようになる、足もとがふらつく、散歩を嫌がるなどの行動で表されるものと、カラダの変化で表されるものがあります。

カラダの変化として、食欲にムラが出る・食事を喉に詰まらせる・嘔吐する・口臭がきつい・被毛のツヤがなくなる・物にぶつかるなどがあります。このような行動や状態に気がつくためには、日常から細かい観察が必要です。

愛犬の健康寿命を伸ばすため|介護ゼロを目指した習慣を身につけておこう

犬の年齢 見分け方

獣医療が発達し、犬も人間と同じように高度な医療を受けられる時代となり、高齢の犬が増えてきています。高齢犬になると、犬も介護が必要となる場合があり、飼い主にも大きな負担がかかります。そのためにも、介護ゼロでシニア期を過ごせる習慣を身につけておくことが必要です。

犬はプライドが高い生き物

犬が高齢になると、自力で排泄ができなくなったり、今までと同じように立って食事ができなくなったり、歩くことが難しくなったりと、日常生活に支障が出てきます。そうなってしまうとついつい、介助してあげたくなりますが、実は犬はプライドが高く、人に介助されることをあまり好みません。動物としてのプライドを最後まで尊重するためにも、介護ゼロ生活を目指した習慣を日頃からつけておくことがオススメです。

若い頃から筋肉をしっかりとつけておく

犬も人間と同じように、加齢の兆候は足腰の衰えからやってきます。筋肉は動物にとって要となる機能です。実は、筋肉が付いていれば、脱水症状になることも少ないのです。いつまでも元気に過ごしてもらうためには、まずしっかりとした筋肉をつけることを習慣づけそれを維持すること。寝たきりにしてしまうと、犬は足腰の筋肉があっという間に落ちてしまいます。高齢になってから、今まで通りに筋肉をつけることは難しいため、ついている筋肉を落とさないことを目標にしましょう。

消化吸収のよい食事習慣を

食欲がある若い頃は、何を食べても消化吸収し、カラダの一部に変換されますが、加齢とともに消化吸収力が弱まり、今までと同じ食事内容ではしっかりとした栄養を吸収しにくくなってきます。カリカリのドッグフードの場合は、鶏ガラスープなどでふやかしてあげる・野菜スープご飯をトッピングするなど、食事内容の見直しを行うことも大切です。特に、加齢とともに水分摂取量が減ってきてしまうため、若い頃から水分を上手に摂取できる工夫を習慣付けておくことも大切です。

年齢で判断するより、犬の状態をよく見てあげて

犬の年齢 見分け方

若い頃誰よりも元気だった犬でも、加齢という時間には勝てません。犬は、今の自分のカラダがどんな状態にあるのか的確に判断しています。残念ながら、犬は言葉を話せないため飼い主がどんな状態なのか、気がつくのが遅れてしまうこともしばしば。気がついた時には、重篤な状態であったというのはよくある話です。まずは、今の健康状態を把握するために、何よりも目の前にいる犬の状態をよく観察してあげることが最も大切なこと。もちろん、血液検査を含めた定期的な健康診断も欠かさず行ってあげることで、詳しく健康状態が把握できます。年齢を重ねた犬は本当に愛おしく可愛いものです。わずか15年余りの犬の一生、現在の犬の年齢を把握し適切なケアをして、少しでも長生きさせてあげてくださいね。

◎ライタープロフィール
西村 百合子

西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。
現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。

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