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連載 / ブログ

2020.02.21

連載|シニアの愛チワワ|vol.14

君がそこにいる幸せ。かわいいシニアの愛犬

人も犬も必ず歳をとります。子犬だった愛犬はいつしか私の年齢を超え、シニア犬になりました。ただそれは悲しいことだけではありません。
シニア犬には、シニア犬にしかないかわいらしさがあります。愛犬との生活を通じて、シニア犬のかわいらしさを皆様にお伝えできたらと思います。

#シニアの愛チワワ

Author :只野 アキ/ドッグライター

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ゆっくりと流れる時間

もともとのんびりとした性格の愛犬ですが、シニア期を迎え、今まで以上に流れる時間が穏やかになりました。

水を飲み終わった後、そこに何があったのか、考えごとをしている愛犬。少し時間がたつとまた動き出し、ゆっくりと部屋の中を歩いて、いつもいる場所へ戻っていきます。
誰も来ない玄関の方をぼんやり眺めていることもあります。 最近少しだけ、思考の衰えを感じるため、それも原因のひとつなのかもしれません。

老化で思考が鈍くなることに、私はふたつの考え方があると思います。ひとつ目は、今までと同じように生活ができなくなり、悲しいということです。ふたつ目は、今まで愛犬が見えていなかった、穏やかな世界が見えるようになったのではないかなということです。

私はもちろん後者の考え方をしています。こののんびりとした時間は、シニア犬と一緒に生活をして、はじめてわかる特別なものだと思っています。

背後からの熱い視線と「ふぉっふぉ」

夢中になってパソコンを使っていると、背後に熱い視線を感じ、振り向くと愛犬がこちらを見ています。こちらを見ている愛犬が、パソコンのモニター越しに見えることもあり「ハッ」とします。
パソコンを使う手を止め、愛犬に近づいていくと嬉しそうにしっぽをふります。とくに用事はないけれど、ずっと構ってくれないから見ているのでしょう。

また「立ち上がれない」「お腹が空いた」など、何かをして欲しいときは小さな声で「ふぉっふぉ」と鳴き、私を呼びます。
若い頃、愛犬に無駄吠えを抑制するトレーニングをしました。それがあるからだと思うのですが、何か困ったときに愛犬が呼ぶ声は「ワン」でなく「ふぉっ」なのです。
若い頃は私を呼ぶことや、こちらを見てアピールをすることはありませんでした。これもシニア期を迎え、愛犬がするようになったことです。

トレーナーとして考えるならば、愛犬がアプローチをしたことに、私が反応をするとその行動が強化され、同じことを繰り返すようになります。そのため愛犬の要求はできるだけ聞かないということがセオリーです。
ですが、シニア期を迎えた愛犬にそこまでする必要はなく、私ができることは何でもしてあげたいと思っています。

あまえんぼうの君

最近夜になると、愛犬は私の膝の上にのりたがります。
いつも通り「ふぉっふぉ」と私を呼ぶ愛犬。
抱っこの時間かな?と愛犬を抱き上げ、ひざの上にのせると満足そうにします。

若い頃は、このようにあまえることもありませんでした。シニア期を迎え、からだが自由に動かしにくくなり、毎日一緒にいる私との信頼関係がより深くなったのもあると思います。また、痛みや不安などがあり、自分以外の体温に触れ、安心したいのかもしれません。

少しの時間でも抱っこをしたり、ひざの上にのせたりしていると安心するようで、そのうち「降りたい」ともぞもぞしはじめます。
愛犬を抱き上げると、やわらかくて温かく、愛犬特有のとてもいい匂いがします。愛犬があまえるようになって、私もたくさんの癒しを愛犬からもらうようになりました。

かわいいシニアの君

愛犬がシニア期を迎えると、大変になることも増えます。夜中に起こされたり、排泄がうまくできなかったり、外出ができなくなったりなど、今までと全く違う生活を今はしています。ですが、その大変さ以上に、愛犬への愛おしさは増すばかりです。

私は愛犬ができなくなったことを助け、愛犬は私のすべてを癒し支えてくれています。 互いがたがいを必要とすることで、シニア犬との生活はより素敵なものになると思っています。

今でも愛犬は私にたくさんの気づきをくれます。すきなだけあまえていいし、すきなだけ私を困らせていい。愛犬には返しきれないほど、たくさんの幸せをもらってきました。

ただ私から愛犬にひとつだけお願いをするなら「これから先も、ずっとそばにいてほしい」それだけです。

◎ライタープロフィール
只野 アキ ドッグライター

只野 アキ/ドッグライター

犬の素晴らしさを皆様にお伝えし、犬を手放さない社会の実現を目指すドッグライターです。
家庭犬ドッグトレーナーとして、トレーニングやイベント運営を経験。愛犬の病気をきっかけにトレーナー業は休止し、現在はドッグライターとして活躍中。
趣味は犬とたわむれること。愛犬との生活が豊かになる情報や、皆様のこころがほんのりと温かくなるような記事をお届けします。

  • 更新日:

    2020.02.21

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