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連載 / ブログ

2020.02.14

連載|シニアの愛チワワ|vol.13

君がそこにいる幸せ。今でもできるよ。

ドッグトレーナーのパートナー犬として、教えられたことをこなしてきた愛犬。
その愛犬がシニア期を迎えた今、今まで教えてきたことをやらせることは、からだへの負担が大きくなってしまいました。シニアな愛犬と楽しみながらできる遊び、私が愛犬に毎日言っている「大切な言葉」などのお話です。

#シニアの愛チワワ

Author :只野 アキ/ドッグライター

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トレーナーをしていた頃に教えたこと

ドッグトレーナーをしていた頃、愛犬に基礎的な指示「おすわり」「ふせ」「まて」「呼び戻し」などを教えました。
ドッグトレーナーがよしとする指示は、基本的に「一回の指示で犬が指示通りに動く」ことが前提となります。

愛犬は7歳くらいからトレーニングを始めたのですが、きちんと理解し、私の指示を聞いてくれるようになりました。

一度アジリティにも挑戦してみました。愛犬はハードルの前で立ち止まり「飛ばなきゃだめですか?」と言いたげな顔でこちらを見て動きません。
ハードルの棒だけを地面に置いて、またぐ練習から始めてみたのですが、「またがなきゃだめですか?」と・・・。

分かっていたことなのですが、愛犬は活発なタイプではないので、ドッグスポーツなど、ハードに動くものはできませんでした。ですが、家庭犬に教えたいしつけは、ほぼできるようになりました。

今の楽しみ

シニア犬になった今、愛犬が若い頃やっていたような指示は出さなくなりました。愛犬のからだにかかる負担もありますし、今は愛犬が楽しめることをさせたいと思っています。

愛犬と今、一緒に楽しんでいるのが「どっちに入っている?」ゲームです。
おやつを片手にだけ入れて握り、愛犬の前におやつを握っている手と握っていない手、
両方を出します。愛犬がどっちの手の中におやつが入っているかを当てるゲームです。

愛犬は夢中になり、においをかいでおやつを探します。
ときどき、昔教えた「おやつが入っている方の手に前足を乗せる」ことをしようとし、不器用に前足を浮かせ、おやつが入っている手の上に乗せようとします。

シニア犬になっても、考えることは適度な疲労感を得るために大切なことだと思っています。
「どっちに入っている?」ゲームをした後、おやつを食べた満足感と考えた疲れで、きもちよさそうに眠る愛犬の姿は、私の心を癒してくれるのです。

褒めること

以前は、愛犬が私の指示を聞いてくれたら褒めていました。
ですが、今はひとりで立ちあがれたら褒めます。水をじょうずに飲めたときも褒めます。排泄がうまくできたときも褒めています。このように愛犬を褒めない日はありません。
愛犬は私がつかう褒め言葉を今でも覚えています。

ささいなことも、シニア期を迎えた愛犬にとっては大変なことです。
あきらめずに立ち上がろうとする愛犬。今でもきちんと排泄の場所を守ろうとする愛犬。おいしくない薬を1日3回も飲む愛犬。

褒め言葉は「それでいいんだよ、じょうずにできているよ」ということを愛犬に伝えてくれます。もちろん「どっちに入っている?」ゲームをしているときも、愛犬をたくさん褒めます。

褒め言葉は愛犬と私をつなぐ大切な言葉だと思っています。

今でもできるよ

シニア犬になったからといって、ただ毎日を同じように過ごさせるのはどうなのか?といつも考えています。今でもできることはたくさんあります。愛犬ができることを無理なく、一緒に楽しんでいけたらいいなと思っています。

「どっちに入っている?」ゲームをしているときに、愛犬の鼻先が思った以上に強くグイグイと手にあたる瞬間。一瞬だけでも前足をおやつが入っている手の上に乗せようとする愛犬。どれも愛おしくて仕方がありません。

「今でもできるんだよ、だからいつものあれを言ってくれるかな?」そう愛犬に言われている気がします。もちろん私が愛犬に言う言葉はひとつ。

「そう、じょうずだね」。

◎ライタープロフィール
只野 アキ ドッグライター

只野 アキ/ドッグライター

犬の素晴らしさを皆様にお伝えし、犬を手放さない社会の実現を目指すドッグライターです。
家庭犬ドッグトレーナーとして、トレーニングやイベント運営を経験。愛犬の病気をきっかけにトレーナー業は休止し、現在はドッグライターとして活躍中。
趣味は犬とたわむれること。愛犬との生活が豊かになる情報や、皆様のこころがほんのりと温かくなるような記事をお届けします。

  • 更新日:

    2020.02.14

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