愛犬をしつけ教室に通わせようと考えても、何を基準に選べば分からないこともあると思います。そこで、まずは犬のしつけ教室を選ぶ上でのポイントをお教えします。
一概に犬のしつけ教室と言っても様々です。家庭犬専門で行っているところもあれば、警察犬の訓練も併せて行っていたりと、犬のしつけ教室によって得意・不得意としているものがあります。例えば、家庭犬専門のしつけ教室であれば、トイレトレーニングや散歩時の歩き方などの日常生活でのしつけを基本としている教室が多く、警察犬の訓練を併設しているしつけ教室であれば、ニオイの嗅ぎ分けなどの専門的なしつけを得意としています。
そのため、まずは「愛犬のここを治したい!」「こういう特技を身に着けたい!」ということを明確にしておきましょう。人によっては治すしつけよりも、ドッグスポーツにトライしてみたいと考える人もいるでしょう。何を学びたいかを考えることにより、犬のしつけ教室も選びやすくなると思いますので、まずはそこから考えてみてください。
しつけ教室によっては、犬をなるべく叱らずに褒めてしつけをするところもあれば、厳しく徹底的にしつけをする方法を採ることがあります。そのため、犬のしつけ教室に通う前に、可能であれば、しつけ教室の様子を見学させてもらうと良いでしょう。どちらの方が愛犬に向いているのか?また、しつけ教室以外で自分自身がしつけを行なうことを考えて、出来ると思える方法を選ぶようにしましょう。
犬のしつけ教室は、様々なシステムがあります。飼い主が付き添って一緒にしつけを行ったり、まるまる1ヵ月もの間、愛犬を訓練所に預けたりする場合もあります。また、それにより料金も異なりますので、簡単にしつけ教室の種類・システムをご説明します。
同時に10人程度の飼い主と犬で学ぶ、合同しつけ教室が価格的には一番安いと言えます。1回2,000~3,000円程度であることが多く、そのメリットは、同じ悩みを抱えている人と一緒にしつけを学ぶことができることです。
逆にデメリットは、愛犬だけに時間をとることができないので、大きな成果を得ることが難しいということです。
一番スタンダードなしつけ教室は、飼い主と愛犬、訓練士の3人による個人レッスンです。 大体1回で1時間程度で、料金は1回5,000円前後のしつけ教室をよく見かけます。
メリットは訓練士が直々にしつけを教えてくれるため、飼い主のしつけの技術も向上することができる点。 逆に、デメリットは、しつけ教室には何度も通う必要が出てくるため、料金が割高になってしまうこととなります。
最後に愛犬を訓練所に1か月間ほど預ける「預かり訓練」をご紹介します。1か月間で約50,000円程でしょうか。 預かり訓練のメリットは、訓練士による本格的なしつけが継続的に行われるため、問題行動の改善が見込める点です。
デメリットは、犬種によっては訓練士の言うことは聞きますが、飼い主の言うことは聞かない可能性があるという点です。
しつけ教室によっては、設備が整っている場所もあります。特にドッグスポーツをやりたい人がチェックしておきたい設備についてご紹介します。
フリスビーやアジリティーなどのドッグスポーツにチャレンジしたい人は、しつけ教室に広々とした芝生が完備されているかを確認しておきましょう。足場が悪かったり、芝生を敷いていない場合は、犬の足腰に負担がかかる可能性があります。
犬との障害物競争で、世界大会も行われているアジリティーに挑戦してみたい人は、アジリティー道具が完備されているかを見ておきましょう。初級で良いのであれば、ハードルとトンネルがあればアジリティーの練習をすることができます。
犬の問題行動は、1日や2日で改善するものではありません。そもそもしつけの教え方に不安を感じているのであれば、犬のしつけ教室へ行き、しつけの基本を学ぶことが必要です。自分が愛犬に何を求めているかを考え、自分と愛犬に合ったしつけ教室を考え、見つけてくださいね。