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しつけ

2020.01.22

犬のトイレのしつけ方法|いざという時のために知っておきたい基礎知識

犬を迎える上で最初に直面し、かつ、大きなしつけ項目となるのが「トイレ」です。特に都市部では、小型犬の室内飼育が常識となった現代だけに、トイレのしつけは多くの飼い主のあいだで避けることができない必須項目です。重要性が高いだけに、未経験者にはハードルが高いと感じられることも多いでしょう。
今回は、そんな犬のトイレのしつけについて、どのような場合にも当てはまる大切な基礎知識を中心に解説します。

#Lifestyle

Author :西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

犬のトイレのしつけ|現代生活では最重要課題

犬 トイレ しつけ

犬の三大基本行動は、食べる、寝る、身体を動かす(散歩する・遊ぶ)ことです。しかし、排泄という生理現象があること見逃してはいけません。これは食べることと表裏一体・分離不可能な行為です。都市化された現代生活では都市化された現代生活では 排泄がスムーズにストレスなく行われることは、飼い主と愛犬のどちらにとっても、健康で充実した生活を過ごしていく上で大切なポイントです。そのためには、トイレの場所を決めることが大変重要。トイレのしつけとは、トイレの場所を決め、それを犬に理解させることなのです。

室内飼育ではトイレのしつけは避けられない

トイレのしつけは、集合住宅で暮らす、共稼ぎの家庭が多い、室内飼育という生活環境では、衛生面も含めて避けることができないしつけ項目です。最初に認識すべきことは、教えないかぎり犬はトイレの場所を理解しないということです。自然と覚えることはまずありません。愛犬との信頼関係を深めるためにも、トイレのしつけを実践しましょう。

犬にトイレをしつける前に|犬の習性と行動を知っておこう

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トイレのしつけを効率的に行うためにも、まずは犬の習性や行動を知っておきましょう。これを踏まえておくことで、よりスムーズにトイレのしつけが行えます。

犬はきれい好き

犬は、非常にきれい好きな動物です。自分自身の身体や生活環境をきれいに維持するために、生活する場所から離れて排泄をしようとする傾向があります。食事コーナーとトイレが近いのは、犬にとって大きなストレスです。また、汚れていたり臭いが残っていると、トイレに入らなくなってしまいます。トイレシートはこまめに交換し、匂い消しスプレーなども利用して常に清潔に保つことが大切です。

犬もトイレでは落ち着きたい

人と同様に、犬もトイレは落ち着ける場所の方がストレスなく排泄できます。排泄は、動物にとって隙が生まれる行為で無防備な状態です。また、恥ずかしがっているようにも受け取れる仕草をすることもあります。落ち着くことができないトイレ環境は、犬も好きでありません。

犬はもともと穴倉を好む動物

犬はもともと、穴を掘ってそこで休むという習性を持つため、穴倉を好む動物です。ペット化してもその本能は残っているため、狭いところが好きで、落ち着くことができます。犬のハウスとして、ケージやクレートが最適だとされているのもそんな犬の習性を利用したものなのです。

犬にはトイレサインがある

犬はトイレに行きたくなると、ある仕草を見せはじめます。代表的な仕草として、「頻繁に床の匂いを嗅ぎながらウロウロ歩き回る」「一定の場所でクルクル回る」が挙げられます。その他にもストレスが溜まっていたり、気持ちを落ち着かせるために「あくびをする」などの行動・仕草(カーミングシグナル)を見せることもあります。

おしっこには排泄以外にも意味がある

犬のおしっこには、水分や老廃物の排泄以外にも大きな意味があります。それが、その犬のパーソナル情報の開示。犬は、他の犬のおしっこの匂いから、性別や年齢などさまざまな情報を取得します。また、縄張りを主張するためのマーキングもその一つです。さらに、親愛の情を示すときや、緊張を和らげようとしている時にもおしっこをするのです。

犬にトイレをしつける際の基礎知識・コツ

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犬の習性・行動を知ると、設置場所など、トイレのしつけのためのポイントが分かってきます。ここでは、仔犬を迎え入れた場合に限定して、具体的なトイレのしつけの基礎知識を紹介します。

トイレのしつけはいつから、どのぐらいの期間が必要?

トイレのしつけは、仔犬を迎え入れた日から始めます。犬種や性格にもよりますが2~3週間で、長くても1ヶ月ぐらいで覚えるのが普通です。中でも、最初の1週間がとても重要です。また、失敗しないようになっても10ヶ月ぐらいまでは褒めてあげるのがポイントです。

トイレのしつけに必要なもの

トイレのしつけにはケージまたはサークル、トイレシートが必需品です。トイレトレーや匂い消しの消臭スプレーも用意しておくと便利です。

トイレの場所を決めるときのポイント

トイレは、音がするところや、人などが頻繁に通る場所を避け、部屋の真ん中ではなく、犬が落ち着ける壁際に設置することがおすすめです。また、食事コーナーとは離すこと、トイレサインを見せたら対応の準備をすること、そして濡れたり汚れたりしたトイレシートは、できるだけ素早く処理して清潔にしておくことが大切です。

声がけしてあげよう

犬が排泄体勢に入ったら、“ワンツー”などのかけ声をかけるようにすると、その声に反応して排泄ができるようになります。これは、犬の条件反射行動を利用したもので、盲導犬などは仔犬期から掛け声とともに排泄するトレーニングを行います。

排泄のタイミングを知っておく

犬が排泄しやすいタイミングは、「目が覚めたとき」「遊んだあと」「食事のあと」「水を飲んだあと」です。たとえトイレサインを見せていなくても、生活パターンの中で排泄しやすいタイミングにトイレに連れて行くようにするとスムーズにしつけが行えます。

匂いを残すこともトイレのしつけのコツ

犬が排泄をしてすぐに片付けることも大切ですが、初めのうちは自分の排泄した匂いを残してあげておくこともトイレのしつけの近道です。トイレの場所やトイレシートをトイレだと覚えるまでは、おしっこの臭いがついたトイレシートの上に新しいトイレシートを置き、匂いで誘導するように工夫してみてください。

常に観察して決して怒らないのがコツ

トイレのしつけには2つの大きなコツがあります。それは常に観察することと成功したら褒め、失敗しても怒らないことです。どんなしつけでも、常に観察することは大前提です。最初の頃は注意深く観察し、トイレサインを見逃さず、トイレへ誘導するなど失敗させないようにすることが重要です。

ただしトイレに失敗は付きもの。そのときに声を出して怒らないようにしましょう。特に仔犬は、排泄そのものがいけないと誤解する可能性があるため注意が必要です。また、片付けるときにじゃれついてきても、声を出したり振り払ったりすると、飼い主がかまってくれると勘違いする可能性もあるため、無視して淡々と片付けましょう。

トイレのしつけの最大のポイントは、出来たら大げさに褒めること。成功体験の積み重ねが大切なのです。

トイレのしつけは辛抱強く気長に続けることがポイント

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犬と暮らすにあたって必要不可欠なトイレのしつけですが、残念ながら1日2日でできるものではなく、近道もありません。焦る気持ちを抑え、辛抱強く気長に続ける心構えを持って取り組みましょう。

トイレのしつけを身につければ、飼い主にとっても愛犬にとっても快適な生活が送れます。そのためにも、仔犬期からしっかりとトイレトレーニングを行うことが大切です。

◎ライタープロフィール
西村 百合子

西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。
現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。

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