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犬種図鑑

2020.01.22

甲斐犬のしつけ方を知っておこう。注意しておきたい問題行動は?

国の天然記念物に指定されている甲斐犬は、勇敢で頼もしい性格の持ち主です。一方で、しつけを間違えると問題行動を起こしやすい要素も持っている犬種です。
今回は、注意しておきたい甲斐犬の問題行動や、しつけの仕方について解説していきます。

#甲斐犬

Author :新井 絵美子/動物ライター

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甲斐犬のしつけに入る前に|性格や特徴を知ろう

甲斐犬 しつけ

甲斐犬は、品種改良がされることなく、現在まで血筋を受け継いできた犬種です。もともとイノシシ猟やシカ猟で活躍してきたため、猟犬ならではの性格や特徴を持っています。
そのため、しつけをする前に、まず甲斐犬の特質を知っておきましょう。それらを理解しておくと起こりやすい問題行動が把握しやすくなり、トラブルを未然に防ぐのに役立ちます。

飼い主には忠誠心が強く、他の人や動物に警戒心を抱きやすい

甲斐犬は、生涯にわたり1人の飼い主に忠誠を尽くすと言われるほど、飼い主への忠誠心が強い犬種です。そのため信頼関係を築き「頼れる飼い主」と認識するようになれば、飼い主の言うことをしっかりと聞いて行動します。

ただし、知らない人や他の動物に対しては警戒心が強いため、なかなか心を開きません。仲良くなろうと安易に近づくと攻撃的な態度を取ることもあります。

臆さずに立ち向かう勇敢な性格

甲斐犬は自分の体よりも大きな動物の狩りをしていたことから、臆さずに立ち向かって行く勇敢さを持っています。番犬として頼もしい存在になってくれますが、普段の散歩時などには、知らない人にむやみに飛びついたりしないよう注意が必要です。

多くの運動量が必要

もともと猟犬である甲斐犬は身体能力が高く、動き回るのを好む犬種です。毎日の散歩はもちろんのこと、時々ドッグランで遊ばせるなどして運動欲求を満たしてあげる必要があります。

甲斐犬にはしつけが必要|注意しておきたい問題行動

甲斐犬 しつけ

ここでは、注意しておきたい甲斐犬の問題行動について解説していきます。

見知らぬ人や物事に対して吠える

お客さんが家に訪ねてきたときや他の動物を見かけたとき、家の外から聞こえる物音などに対し、強い警戒心から吠えたてるこも少なくありません。犬が苦手な人や子どもなどは、自分に向かって吠えてきたら恐怖心を抱いてしまうでしょう。

また、家の外の物音に過敏に反応して吠えていては近所迷惑にもなります。特に犬の吠え声は近隣の人とのトラブルになりやすいので、十分に注意する必要があります。

噛み癖がある

猟犬として活躍していた甲斐犬は「噛むこと」が仕事だったため、噛む動作が出やすい傾向にあります。そのため甘噛みであっても、子犬のうちからさせないようにしましょう。甘噛みは本気噛みに発展しやすいからです。

遊びの延長で興奮して噛んでくるようなこともありますが、洋服が破けるほどの強い力を持っているので、噛んできたらやめさせないと大きな怪我に発展することもあり危険です。

甲斐犬のしつけに役立つ、悩み別の解決方法

甲斐犬 しつけ

先述のような吠え癖や噛み癖に悩まされないようにするには、どうすればよいのか解説していきます。

社会性を育てむやみに吠えるのを防ぐ

むやみに吠えるのを防ぐには、生後3週齢~13週齢の社会化期の過ごし方がカギとなります。社会化期の頃はまだあまり警戒心が芽生えていないため、その時期に家族以外の人や他の動物、生活音などに慣らして社会性を育てると、成犬になったときに過度に警戒しなくなるため吠えにくくなります。

噛んでよいものを用意してあげる

「噛む」という動作は犬の本能なので、おもちゃや犬用のガムなど噛んでもよいものを用意してあげるようにしましょう。そして噛んでほしくないものは見えない場所にしまい、「噛めない環境」を作ることが大切です。

もし遊びの延長で興奮して噛んできた際はおもちゃを取り上げて、いったんクールダウンさせましょう。そしてその場から黙って立ち去ります。このようにして、「噛むと無視されていいことがない」「楽しい遊びが終わってしまう」ということを学ばせていきます。

たくさん運動をさせるようにする

運動不足でストレスが溜まったときも、噛み癖や無駄吠えが出やすくなります。多くの運動量を必要とする甲斐犬の場合は、1回30分以上の散歩を1日2回必要です。また、ジョギングを取り入れながら散歩をするのもよいでしょう。

甲斐犬に限りませんが、運動を好む犬種は運動不足になると問題行動を起こしやすくなるので、十分に運動をさせてエネルギーを発散させてあげましょう。

甲斐犬にしつけをして問題行動を防ごう

甲斐犬 しつけ

猟犬の気質を持っている甲斐犬は、強い警戒心から吠えたりすることがあるほか、「噛む」という動作も出やすい傾向にあります。しかしこれらは、子犬の頃からしつけをしっかりと行っておけば防ぐことができます。甲斐犬の性格や特徴を理解し、よい関係を築いてくださいね。

◎ライタープロフィール
新井 絵美子 動物ライター

新井 絵美子/動物ライター

2017年よりフリーランスライターとして、犬や動物関連の記事を中心に執筆活動をおこなう。
過去に、マルチーズと一緒に暮らしていた経験をもとに、犬との生活の魅力や育て方のコツなどを、わかりやすくお伝えします。

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