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住まい / 生活

2020.01.15

犬を預けるときに注意したいこと|愛犬の不安・ストレスを減らすために

みなさんは、犬を同伴できない仕事場や旅行・冠婚葬祭の時など、どこへ愛犬を預けていますか?実はいざという時に安心できる犬の預け先がない、とお悩みの方も多いのではないでしょうか?犬にとっても知らない場所へいきなり連れて行かれ、他人に預けられることは大きなストレスになります。極力、犬を預けることは避けたいと思っていても、いざという時に預け先がないのも困ってしまいます。そこで今回は、犬を預ける場合に注意したいこと・海外の事情などをご紹介します。

Author :西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

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世界共通の悩みは犬をお留守番させること

犬 預ける

昔は、番犬として犬を飼う人が大半を占めていましたが、「犬も家族の一員」として認識されるようになった現在では、番犬として犬を飼う人は少なくなってきています。犬は我が子同然と考えている飼い主さんにとって「愛犬には極力お留守番をさせたくない」と、そう思うのが世界共通のスタンダードになりつつあります。

犬の先進国スウェーデンでは、犬のお留守番は6時間までと法律で定められているため、犬を預かるデイケアセンターが充実し、また友達同士がネットワークを作り犬の預かり合いをしています。

犬は環境が変わるとストレスがたまる

環境の変化が苦手な犬は、生活環境が変わることでストレスが溜まりやすい一面を持っています。特に、日常お留守番をあまりしていない犬の場合、ある日突然ペットホテルに預けられることは、大きなストレスとなる可能性があります。ストレスが溜まった犬は、手を舐め続ける・ご飯を食べない・トイレを失敗するなどのストレスサインの他に、下痢・軟便・嘔吐などの体調の変化が現れます。

また、飼い主に見捨てられたのではないかという不安から、ペットホテルのスタッフに噛み付く・吠え続けるなどの行動をしてしまう場合もあります。

犬を預ける時代は終わり?愛犬を連れていける会社も!

犬 預ける

犬を飼うことの先進国である欧米では、犬同伴出勤できる会社が多くあります。また、イギリスやアメリカには、「Take your dog to work day」と名付けられた日があり、その日は社員が犬を職場に連れて行く日と定められています。

犬と一緒に会社に行かれれば、飼い主はお留守番している犬のことを気にせずに仕事に打ち込むことができる、また他の社員も犬に癒されることで仕事への活力につながるといいことづくめです。

アメリカのAmazon本社には6000頭もの犬が出社?

犬を同伴して出社できる企業としてはGoogleやAmazonが有名です。犬や猫が社内にいることで、コミュニケーションが活発になり仕事へのストレスが軽減されるという調査報告もあるそうです。犬同伴出社の背景には、日本の犬に比べしつけが行き届いていることも、大きな理由の一つと言えます。また、動物好きではない人のための配慮や細かいルール作りがされているところも大きな特徴です。

日本でも犬同伴可能な企業が!

最近では、一人暮らしの方や共働きの方でも犬を飼う方が増えてきました。しかし、朝から夜まで犬をお留守番させなくてはならないことは、愛犬のストレスを考え、飼い主としても心苦しいところです。

日本では、週4日以上4時間以上のお留守番をさせている飼い主がお留守番をさせている飼い主の半数を占めるそうです。そして、多くの飼い主がお留守番をさせることに後ろめたい気持ちを持っているとの調査結果も出ています。

そんな飼い主さんたちにとって朗報とも言えるのが、日本でも犬同伴可能な会社が増えてきていること。現在は、海外企業やペット関連の会社が大半を占めていますが、今後欧米並みに増えてくれることを願ってやみません。

愛犬を預ける時に注意したいこと

犬 預ける

長期の旅行に出る場合、ペットホテルなどの施設を選ぶ方も多いと思いますが、不安になった犬が預け先のペットホテルから脱走したという話もたまに耳にします。そこで、大切な家族の一員である犬を預けるには、次の点に注意して預け先を決めましょう。

動物取扱責任者の資格を持っているか?

犬を預かるペットホテルやトリミングサロンなどは、動物取扱責任者の届け出をすることが法律で定められています。まずは、この届け出がきちんとなされているかどうかの確認をすることが大切です。

預け先が「施設」の場合に確認したいこと

犬を預かるサービスは、ペットホテルだけではなく、動物病院、トリミングサロン、ペットショップなどさまざまな施設で行われています。

どの施設でも、第一の条件として、犬がその場所に慣れていること・慣れやすいことが挙げられます。最低限の確認事項としては、ケージや部屋の広さ、お散歩の回数、食事が持ち込み可能か、スタッフが24時間常駐しているか、空調は適温に設定されているか、清潔であるかなどの他に、他の預かり犬との接触があるか、ベッドなどの持ち込みができるかなど、犬が極力ストレスなく生活できるかどうかを細かく聞き取りすることが大切です。

また、病気や怪我の治療中の場合は、すぐに対応できる動物病院に預かってもらうことがおすすめです。

自宅に来てくれるシッターサービスならストレスが少ない?

最近では、個人のペットシッターサービスが増えてきています。シッターサービスは、飼い主の自宅へ出向き、お散歩、食事、トイレなどのお世話をしてくれるサービスです。犬にとっては、知らない場所へ行くよりはストレスが少ない可能性がありますが、夜間に犬だけにしておくことの不安やペットシッターへの信頼が防犯上の大きな課題となります。

ペットシッターを利用する場合は、お散歩サービスなどを単発で利用するなどして、お互いの信頼関係を構築しておくようにしましょう。

長期間のお留守番は極力避けることが基本

犬 預ける

日常の生活でのお留守番は、犬にとっても大きなストレスにはなりませんが、長期間のお留守番は犬にとって大きなストレスです。動物は、巣から出て行ったものは帰ってこないという認識があります。犬も例外ではなく、一度巣から出て行ってしまった飼い主は、二度と帰ってこないのではないかという不安があるのです。
特に、分離不安を持つ犬の場合、あまりの不安から性格が変わってしまったり、病気になってしまう場合もあります。お留守番をさせるために犬を飼うわけではないはず。どうしても仕方のない場合を除いて、犬を預けないことが犬を飼う上での大前提だと言えます。もし、預けることを考えているのであれば、極力犬にストレスのかからない方法を見つけることが大切です。できれば、かけがえのない家族のために、犬との暮らし方を今一度見つめ直してみてくださいね。

◎ライタープロフィール
西村 百合子

西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。
現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。

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