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犬を迎える

2020.01.28

犬の鑑札にはどんな意味がある?鑑札にまつわる最新事情と飼い主の義務について

犬を飼うとき、自治体に登録することが法律で定められています。登録すると交付されるのが鑑札です。飼い主はこの鑑札と狂犬病の予防注射済票を愛犬に装着しなくてはならないことをご存知ですか?この装着が義務づけられている鑑札には、一体どのような意味があるのでしょうか?この記事では、鑑札にまつわるさまざまなことをご紹介していきます。

Author :西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

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犬を飼ったら鑑札を付けることが飼い主の義務

犬 鑑札

日本の法律で、犬の飼い主には、現在居住している市区町村に飼い犬の登録をすることに加え、年1回(4~6月)の狂犬病予防注射を受けさせること、犬の鑑札と注射済票を装着することが、法律により義務付けられています。犬を迎えたら、まずこの登録の手続きを行う必要があるのです。

なぜ犬を登録するの?

登録の目的は犬の飼い主を明確にすることで、狂犬病が発生したときをはじめ、行方不明や災害時など、さまざまな事態が起こったときに、対処・解決のためにその情報を迅速に活用することが目的です。登録した時に発行される犬の鑑札には、その犬の登録番号が記載されています。

犬の登録手続きと手数料

登録が義務づけられているのは、生まれてから91日以上を経過した犬で、該当する犬は速やかに手続きを済ませます。登録は基本的に一生に一度ですが、引っ越しした場合は、引っ越し先の自治体の窓口への届け出が必要となります。

登録の手数料は3,000円(再交付は1,600円)が必要で、登録申請書とともに自治体の窓口へ持参して手続きをします。なお、手続きは動物病院が代行してくれる場合があります。狂犬病の予防注射が必須なこともあり、かかりつけの動物病院に相談してみるのも一つの方法です。(※2020年1月時点)

犬の鑑札はデザイン豊富!紛失防止用のケースも

犬 鑑札

以前は全国共通のデザインだった鑑札と注射済票ですが、2007年から決められた要件を満たしていれば、各市区町村において自由にデザインを決めることが出来るようになったため、さまざまなデザインのものがあります。自分が居住する自治体はどのようなデザインの観察を交付しているのかをHPで確認することができるので、これから登録する方は是非確認してみてください。

鑑札の装着方法

鑑札は首輪やハーネスなどにしっかりと装着します。一般的な装着方法は、首輪に鑑札についているリングを使ってぶら下げる方法ですが、走ったり、遊んだりしているうちに摩耗や破損、紛失する可能性があります。また、犬自身がぶら下がっている鑑札を気にすることもあります。紛失した場合は、再交付の手続きが必要となるため、外れにくいナスカンなどを使用し、市販の革製ケースや手づくりのケースなどに入れることがおすすめです。

愛犬のために鑑札からマイクロチップ装着の時代へ

犬 鑑札

突然の迷子や事故、災害、盗難など、愛犬の身元証明として鑑札は有効な手段ですが、未装着や紛失・破損などの可能性があるため、完璧な迷子札ではありません。そこで環境省や獣医師会など国をあげて推進してきたのがマイクロチップの装着です。

マイクロチップ装着の義務化へ

2019年6月、改正動物愛護法成立によって、マイクロチップ装着の義務化が決定し、犬の身元照明は鑑札からマイクロチップに変更されました。法律は原則的に公布から1年以内に施行されますが、マイクロチップの義務化は3年以内となっているため、まだ時間的には余裕がありますが、マイクロチップを装着することを念頭に置いておくことが必要となったのです。

マイクロチップとは

直径2mm、長さ8~12mmの円筒形の電子標識器具がマイクロチップです。内部はIC、コンデンサ、電極コイルからなり、外側は生体適合ガラスで覆われています。それぞれのチップには、世界で唯一の15桁の数字(番号)が記録され、専用のリーダーでこの番号を読み取り、データベースとの照合ができます。

マイクロチップのメリット

動物の安全で確実な身元証明の方法として、ヨーロッパやアメリカをはじめ、すでに世界中に普及しており、わが国でも利用者が急増中。一度体内に埋込むと、脱落や消失、データの書きかえや消失もありません。また電池が不要で、半永久的に使用でき、装着の際も装着後も過度な痛みや負担を与えないので、犬だけでなくほとんどの動物に使用できるという、大変確実な証明方法です。また、マイクロチップには海外渡航の際の検疫期間が短縮されるというメリットもあります。鑑札のように未装着や紛失の心配がないマイクロチップを、早めに装着することが推奨されます。

マイクロチップはどうやって装着する?

犬の場合は、首の後ろの皮下にマイクロチップを装着するのが一般的です。生後2週齢から埋込みができるといわれ、費用は数千円程度となっています。マイクロチップの埋込みは医療行為のため、詳しくはかかりつけの動物病院に相談しましょう。また、飼い主はマイクロチップの番号、名前、住所、連絡先などのデータを「動物ID普及推進会議(AIPO)」のデータベースに登録します。登録料は1,050円(2019年10月現在)となっています。

これからの時代、愛犬の身元証明は必要不可欠!

犬 鑑札

犬と暮らしていると、迷子や脱走、事故、災害、盗難(誘拐)などのリスクが常に存在します。特に昨今増えてきている災害などによって、愛犬と離ればなれになってしまった時、身元証明となる鑑札やマイクロチップが装着されていれば、再会することが可能なのです。そんなときのためにも、飼い主が愛犬の身元証明を登録しておくことはとても重要なこと。鑑札の装着は、その方法として法律で定められていることとしっかりと認識する必要があるのです。そして、より有効性が高いマイクロチップの装着義務が法制化され、近いうちに法律が施行されます。鑑札からマイクロチップへと方法は変わりますが、大切な愛犬のために自治体への登録を怠らないようにしましょう。

◎ライタープロフィール
西村 百合子

西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。
現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。

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