「トイレシートの上で寝る」という行為は、成犬でも見られることがありますが、子犬の時期に特によく見られ、成犬になるにつれ、改善したというケースが多い傾向にあります。
寝床があるにもかかわらず、度々トイレシートで愛犬が寝ていると、つい叱ってしまうことがあるかもしれませんが、そのようにすると「トイレシートで寝れば構ってもらえる=いいことがある」と誤解し、ますます寝るようになることがあるので逆効果です。
トイレシートで寝るのをやめさせるにはまず理由を探り、それに応じて対処することが肝心です。
犬がトイレシートで寝るのには、以下のような理由が考えられます。
子犬のうちはトイレの場所を覚えさせるために、サークルの中にトイレシートを設置していることが一般的ですが、サークル内に寝る場所もある場合、寝る場所とトイレの違いを認識できず、間違えてトイレシートで寝てしまっていることが考えられます。
夏の暑いときなどは、トイレシートがひんやりとして気持ちがいいという理由から、トイレシートで寝ていることがあります。これは子犬に限らず成犬であっても寝ていることがしばしば見られます。
何らかの理由により寝床が気にっておらず、トイレシートのソフトな感触を好み、寝てしまっていることも考えられます。
愛犬がトイレシートで寝てしまうときは、ほんの少しのことを変えるだけで改善する、ということも少なくありません。ここでは、トイレシートで寝ないようにするための対処法を解説していきます。
サークル内に寝る場所とトイレがある場合は、トイレと寝床が隣接しないよう離れた場所に置くことで改善するケースも見られます。このようにすることで、寝床とトイレの境界が認識しやすくなり、愛犬が混乱するのを防げるからです。
サークルのスペースに余裕がない場合は、サークルの隣に寝る場所を設置するとよいでしょう。
愛犬が涼しさを求めてトイレシートで寝ているようであれば、冷感マットなどの暑さ対策グッズを用意してあげることをおすすめします。また、暑い時期は通気性に優れたメッシュ素材などのベッドに切り替えるなどもよいでしょう。
冷感マットや夏用のベッドは、単に涼しいと感じるようになっているだけでなく、寝心地も考慮して作られています。そのため涼しく快適に過ごせる場所があれば、トイレシートで寝ないようになることが期待できます。
トイレシートを置いてある場所の方が、寝る場所よりも快適だと思っている可能性もあります。そのため寝床とトイレシートの場所を入れ替えてみるのもよいでしょう。
また、エアコンの風が直接当たる場所に寝床がある、日当たりの関係で寝床が暑すぎる・冷えるなど、落ち着けない環境になってしまっていないか見直してあげることも大切です。加えて、ベッドの素材なども犬によって好みがあるので、違う素材のベッドを試してみるのもよいでしょう。
トイレシートよりも、寝床の方が快適なのを認識させることが改善のポイントです。
愛犬がトイレシートで寝てしまうのには、さまざまな理由が考えられます。特にトイレの場所を認識していない子犬の場合、トイレシートは単に「ふんわりとしたシート」という認識にすぎないため、トイレと寝る場所の違いを覚えさせる必要があります。トイレシートで愛犬が寝ていたとしても、むやみに叱ったりせず適切に対処するようにしましょう。