magazine

健康管理 / 病気

2020.02.05

犬の皮膚にできるかさぶた。考えられる原因や対処法について

犬とスキンシップをとったり、シャンプーをしているときに手にざらざらとしたものが触れ、かさぶたができていることに気付いた経験はありませんか?犬にかさぶたができる原因には何があるのでしょうか。ここでは、犬の皮膚にできるかさぶたの原因や考えられる病気、対処法についてご紹介します。

#Healthcare

Author :江野 友紀/認定動物看護士

この記事をシェアする

犬の皮膚にかさぶたかできる原因

犬 皮膚 かさぶた

犬にできるかさぶたの原因は主に二つあり、一つは外傷によるもの、もう一つは皮膚病によるものです。

外傷によるもの

外傷によるかさぶたの場合、一般的には皮膚の傷が治るにつれ自然と剥がれ落ちます。しかし、傷から細菌感染が起こった場合には、皮膚表面が治り始めたとしても皮膚の下で化膿し、症状が悪化してしまうことがあります。傷の治りが遅い、傷のあった部位が腫れている、膿のような臭いがするなどの症状はがあれば、かさぶたができるのを待たずに動物病院で適切に治療を受けましょう。

皮膚病によるもの

犬の皮膚病は珍しいものではありません。皮膚病の中にはかさぶたを形成するものがあり、原因によってかさぶたのでき方や、それに伴う症状に違いがあります。

犬の皮膚にかさぶたができるときに考えられる病気

犬 皮膚 かさぶた

犬の皮膚に異常が現れたとき、考えられる病気の種類は非常に多く、原因の特定には時間を要することもあります。かさぶたができたときに考えられる病気から、代表的なものを3つご紹介します。

膿皮症

犬の皮膚に常在する菌の一種であるブドウ球菌が、皮膚のバリア機能の低下などにより異常に増えたときに起こる病気です。初期には赤い発疹ができ、徐々に赤みの中心に膿をもつことで白っぽいニキビのようになります。この膿が破裂し、周囲に感染を広げていきます。破裂した皮膚は中心が黒っぽいかさぶたになります。

疥癬症

ヒゼンダニというダニによって起こる皮膚病です。犬の皮膚にトンネルを作って寄生するため、激しい痒みを伴い、犬が噛んだり引っ掻くことで出血し、かさぶたが形成されます。また、伝染性が強いので、多頭飼育であればほかの動物との接触を避け、ブラシやタオルなどを共有しないようにしましょう。人にも感染するので注意が必要です。

真菌症

カビの一種である真菌が皮膚や被毛に感染することで起こる病気です。発症には犬の免疫力が関与しており、免疫力の低い仔犬や、病気などが原因で抵抗力の落ちている犬は要注意です。円型に広い範囲の脱毛が見られ、脱毛した部分にはフケが積み上がったようなかさぶたができます。真菌には複数の種類があり、中には人に移るものもあります。

犬の皮膚にできるかさぶたの対処法

犬 皮膚 かさぶた

犬の皮膚にできるかさぶたの対処法は原因によって異なるので、動物病院できちんと検査を受けて治療を受ける必要があります。細菌感染があれば抗菌薬の投与、真菌が原因であれば抗真菌薬、ヒゼンダニの寄生が原因となる場合には駆虫薬などを使用し、痒みに対して抗ヒスタミン薬やステロイド剤を投与することもあります。また、薬用シャンプーによる洗浄で症状がコントールできるケースもあります。

噛んだり引っ掻いてしまう場合には

かさぶたは痒みを伴うことも多く、犬は自分で噛んだり引っ掻いたりして治りを遅らせてしまう場合があります。このような場合には、傷付けることを防ぐためにエリザベスカラーやエリザベスウェアを着用する方法もあります。

犬の皮膚にできるかさぶたの原因は、皮膚病かも

犬 皮膚 かさぶた

犬の皮膚にできるかさぶたは、外傷などが原因で自然に治るものから、感染症で治療を必要とするものまで様々です。原因がわからないものやなかなか治らないものであれば、悪化する前に動物病院を受診することをおすすめします。

◎ライタープロフィール
江野友紀 認定動物看護士

江野友紀/認定動物看護士

地域密着型の動物病院にて、動物看護士として14年ほど勤務。看護業務の合間にトリミングもしています。
ドッググルーミングスペシャリスト、コンパニオンドッグトレーナーの資格を保有。
普段の仕事では、飼い主様の様々な疑問や悩みを解消できるよう、親身な対応を心掛けています。
ライターの仕事を通して、犬と人が幸せでより良い生活を送るためのお手伝いさせていただきたいです。

  • 公開日:

    2020.01.26

  • 更新日:

    2020.02.05

この記事をシェアする