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健康管理 / 病気

2020.01.16

犬の低血糖とは?低血糖になったときの症状・対処法を確認しよう

人が低血糖になると、フラフラして立っていられなくなる症状を示すことで知られています。それでは犬が低血糖になった場合はどのような症状を示すか知っていますか?今回は犬の低血糖について原因や対処法などについて解説していきます。

#Healthcare

Author :docdog編集部(監修:阿片 俊介/クロス動物医療センター主任動物看護師)

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犬が低血糖になる原因は?

犬 低血糖

犬が低血糖になる原因は年齢により様々です。比較的子犬のころに低血糖をおこしやすい原因は小食の子犬が下痢や嘔吐を繰り返した場合です。ワクチンを接種していない子犬ではワクチン接種している子犬と比較し感染症にかかると重症化しやすく、低血糖の症状を示す子犬もいます。

子犬以外ではインスリノーマ(膵臓の腫瘍によりインスリンという血糖値を下げる働きをするホルモンが過剰に分泌される)、肝機能障害、長期間何も食べない、インスリンを過剰に投与した(糖尿病の治療)、副腎皮質機能低下症、中毒(エタノールやキシリトールなど)、悪性腫瘍、感染症による敗血症など色々な原因があります。

犬が低血糖になるとどんな症状を示すの?

犬 低血糖

犬が低血糖になった場合どのような症状を示すのでしょうか?症状としては震え、痙攣、足がふらつく、ぐったりする、嘔吐、失禁、体温の低下などがあります。

犬の低血糖はどうやって診断するの?

犬の低血糖が疑われた場合は血液検査で血糖値を測定します。低血糖の場合、血糖値が通常よりも低いことで診断されます。原因を見つけるために、血液検査に加えてレントゲン検査、超音波検査、ホルモン検査などが行われます。

糖尿病中の低血糖には注意が必要です!

糖尿病の治療中の犬は血糖値が高くなっているために、血糖値を正常に維持するためにインスリンの注射を行います。このインスリンの量は犬の血糖値に合わせて決めるのですが、インスリンの量が多すぎると低血糖の状態になってしまいます。決められた量を決められた時間に忘れることなく投与することが必要となります。

糖尿病の治療でインスリン注射を行っている犬では上で説明したような低血糖の症状がでないか注意してみていただく必要があります。低血糖の症状がでた場合は、砂糖水やはちみつなどをなめさせて動物病院を受診してください。

犬の低血糖の治療法は?

犬の低血糖の治療は原因により様々です。上記のような症状が出ている場合は、糖を補液し体内の血糖値をあげます。そして原因となっている疾患に対する治療を行います。

腫瘍が原因の場合は外科手術や抗がん剤、感染症の場合は抗菌剤の投与、下痢・嘔吐に対する処置が行われます。インスリノーマが原因の場合は細目な食事、低血糖により発作が起こった場合はシロップを与えるなどの対処が必要となってきます。

「愛犬が低血糖かも」と思ったらどうすれば良いの?

犬 低血糖

家で上記に解説したような症状が見られ低血糖が疑われた場合は、動物病院を受診しましょう。すぐに受診ができない場合は、ガムシロップや砂糖水をなめさせてください。その後症状が落ち着いてきたからといって放置せずに動物病院に連れて行きましょう。

原因をはっきりさせないと繰り返し低血糖の状態になる可能性があります。低血糖の状態が続くと脳に障害が残ってしまうことがあります。

愛犬が低血糖にならないための予防法は?

犬 低血糖

今回は犬の低血糖について解説してきました。最後に愛犬が低血糖にならないようにできる予防法をみていきます。小食の子犬やシニア犬では、下痢や先天的な肝障害などがない場合はこまめに食事を与え、血糖値が下がらないようにしましょう。特に子犬には消化の良い高カロリーの良質なドッグフードを与えてください。

またインスリノーマなどの腫瘍は症状がでていなくても、健康診断を受けていれば発見されることもあります。前の健康診断より急激に血糖値が下がっていることで腫瘍が見つかることもあります。早期に発見されれば治療も早期に行えます。予防できない病気は早期発見早期治療を目指しましょう。

◎監修者プロフィール
阿片 俊介

阿片 俊介/クロス動物医療センター 主任動物看護師

茨城県出身。日本獣医生命科学大学を卒業し、認定動物看護師の資格を取得。 千葉県の動物病院に勤務後、動物用医薬品販売代理店にて動物病院への営業を経験。 犬とのより良い暮らしをサポートできるよう、飼い主の方の気持ちに寄り添いながら、安心して正しい情報をお伝えできるよう心がけています。

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