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犬種図鑑

2020.01.22

毛のない犬10種をご紹介|ヘアレスドッグの種類と特徴とは?

世界には700~800種類のさまざまな犬種がいると言われています。その中で、被毛が多く長毛の犬種は目立つこともあり、日本でも多くの犬種が知られています。その反対に毛が生えていない犬種というのはあまり知られていません。種類は多くありませんが、毛のないヘアレスドッグと呼ばれる犬種が古くから存在しています。この記事では、そんな毛のない犬の種類と特徴についてご紹介します。

Author :西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

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毛のない犬は7犬種しかいない!

毛のない犬

毛がほとんどないヘアレスドッグは現在世界中で7種類と言われています。全身にほとんど毛がない犬種の他に、しっぽや頭などの一部だけに毛が生えている犬種もいます。

毛のない犬種7種類とは

毛のない犬種は以下の7種類です。
・チャイニーズ・クレステッド
・ショロイェツクウィントリ(=メキシカン・ヘアレス・ドッグ)
・ヘアレス・カーラ(=ボリビアン・ヘアレス・ドッグ)
・アメリカン(ヘアレス)テリア
・ペルービアン・ヘアレス・ドッグ
・アルゼンティニアン・ヘアレス・ドッグ
・ペルービアン・インカ・オーキッド

名前を見ると分かるように、毛のない犬の主流は中南米原産の犬種となっているのが特徴です。
なお、紀元元年前後にはすでに存在していたと言われるエジプシャン・ヘアレス・ドッグというエジプト原産のヘアレスドッグがいましたが、現在生存状況が分からず、絶滅したとされています。

毛のない犬の特徴

毛のない犬

毛のない犬の最大の特徴は、何といっても被毛がほとんどないことです。そのため、抜け毛やフケが少なく、特にアレルギーを持つ人に向いていると言われています。

また、古くから愛玩犬として親しまれていただけではなく、毛がない犬は体温が高いため、湯たんぽや温湿布のような役割を果たしていたと言われています。その効果から、古代エジプト人は毛のない犬に特別な力があると信じていました。

チャイニーズ・クレステッドなどの他犬種も、同じように重宝されていたのです。被毛がないため、強い紫外線や厳しい寒さ、乾燥などに対してはケアが必要となります。

毛のない犬7犬種の特徴

日本ではあまり見かけることがないヘアレスドッグですが、どのような特徴があるのでしょうか。室内飼育にも向いていると言われる毛のない犬種の特徴をご紹介します。

チャイニーズ・クレステッド・ドッグ

毛のない犬

チャイニーズ・クレステッド・ドッグには頭、尻尾の先、足の周り以外には毛のないへアレスタイプと、細く長い毛に覆われたパウダーパフタイプの2種類がいます。体高は23~30cm、体重は5~6kgと小さく、性格は明るく活動的で、優雅な犬です。この犬の原産地には諸説あり、はっきりとしたことはわかっていません。またチワワの祖先犬とも言われています。

メキシカン・ヘアレス・ドッグ/ショロイェツクウィントリ

毛のない犬

メキシコ原産のメキシカン・ヘアレス・ドッグの特徴は、ほぼ完全に被毛がなく、スムースで柔らかい皮膚を持つことです。身体は幅広い胸を持ち、四肢と尾は長く、サイズはミニチュアからスタンダードまで3つのサイズがあり、体高は25~60cmほどです。性格は落ち着いていて明るく、用心深くて利口、決して攻撃的ではないので番犬としてもペットとしても向いています。

ボリビアン・ヘアレス・ドッグ/ヘアレス・カーラ

先祖はペルービアン・ヘアレス・ドッグで、これに現地ボリビアの犬との掛け合わせにより作り出された犬種です。がっしりとしたポッタリータイプと、背が高く細身のサイトハウンドタイプがおり、いずれも足と首が長くすらりとした体型で、立ち耳とサーベル形の垂れ尾を持ちます。頭部にはたてがみが生えていますが、その他は無毛。肌はしっとりしていて滑らか。体高はポッタリータイプが36~43cm、サイトハウンドタイプが43~51cm。性格は警戒心が強いが、穏やかで攻撃的でなく、遊ぶ事が大好き。原産国ではペットとして人気を博し、ボリビアの国犬にも指定されています。

アメリカン(ヘアレス)テリア

毛のない犬

アメリカが原産の新しい犬種で、アメリカン・ラット・テリアのヘアレス版です。原産国以外ではほとんど飼育されていません。特徴はヘアレス犬種であるため、やはり体には全く毛が生えていません。肌はなめらかであたたかく、地色が薄桃色でブラックの斑があります。マズルは短く、目は大きく、耳は長めの立ち耳。体は引き締まっていて脚が長く、尾はサーベル形の垂れ尾です。サイズはスタンダートとトイに分かれ、体高は18~41cm、体重は2.5~7kgです。テリア特有の好奇心に満ちあふれ、人懐こくペットとしても向いていますが、小動物には敏感に反応します。

ペルービアン・ヘアレス・ドッグ

毛のない犬

原産国には諸説がありますが、ペルー原産とされているヘアレスドッグです。かつては食用でしたが、その後貴族の愛玩犬となり、さらに改良が行われ、全身の色が黒色のこの犬種(陽射しに強いことも特徴)と、薄い茶色の「ペルービアン・インカ・オーキッド」の2つの犬種に分かれました。外見の特徴は目の上とヒゲ以外の毛がなく、脚が長くスリムな体型で、長めの立ち耳とサーベル形の垂れ尾を持ちます。大型・中型・小型と3サイズに分かれ、体高は25~60cm、知性的で情愛深く、用心深い性格です。

ペルービアン・インカ・オーキッド

毛のない犬

ペルー原産のヘアレス犬種で、ペルービアン・ヘアレス・ドッグの兄弟種です。こちらの方が肌の色が薄く日焼けに弱いため、ムーンフラワー・ドッグという別名を持っています。兄弟種のため容姿の特徴は似ています。3つのサイズに分けられ、体高は25~65cm、体重4~25kg、元気があり愛情深く、飼いやすい性格ですが、他人には警戒心は強い面を見せます。

アルゼンティニアン・ヘアレス・ドッグ

アルゼンチンのブエノスアイレス原産で、15世紀に誕生した犬種です。希少な種類でアルゼンチン国内でもなかなか見ることができません。また絶滅も危惧されています。ペルービアン・ヘアレス・ドッグ、及びペルービアン・インカ・オーキッドがこの犬種の基礎犬となっているので非常に似た容姿をしています。体高は25~40cm程度。性格は飼い主や家族に対しては深い愛情を示します。ほかの人や犬に対しては警戒心が強く、神経質な面もありますが攻撃的ではないので、家庭犬として飼うこともできます。

古代から愛されてきた貴重な犬種がヘアレスドッグ

毛のない犬

犬は被毛に覆われていることが前提となって認識されている生き物です。そのため毛がない犬というのは、その外見をはじめ、肌触り、暖かさなど、普通の犬にはない独特の特徴があり、古代から人はその魅力に惹かれてきました。現在でも興味を持つ人は多いことでしょう。もし毛のない犬を飼うならば、その犬種の特徴を把握した上で、紫外線や寒さ、乾燥などのケアを忘れないようにしましょう。

◎ライタープロフィール
西村 百合子

西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。
現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。

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