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犬種図鑑

2020.02.05

犬と過ごす幸せな時間

フィニッシュ・ラップフンドってどんな犬種?性格や特徴を紹介

フィニッシュ・ラップフンドという犬種をご存知でしょうか。日本を代表する犬種登録機関「JKC(ジャパンケネルクラブ)」には公認されておらず、国内ではまだあまり知られていませんが、ここ数年ヨーロッパ各国で牧羊犬や家庭犬として認知の高まっている中型犬です。ここでは、フィニッシュ・ラップフンドの歴史から、基本的な特徴・性格についてご紹介します。

Author :江野 友紀/認定動物看護士

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フィニッシュ・ラップフンドの歴史

フィニッシュ・ラップフンド

歴史的に古くから存在したフィニッシュ・ラップフンドは、スカンジナビア半島やロシアの一部で半遊牧民族と数百年もの間生活を共にし、トナカイを見張る番犬やそりを引く犬としての役割を担っていました。しかし第二次世界大戦後ジステンパーが流行し、個体が減少することに焦りを感じた北ヨーロッパ各国ではこの犬のスタンダード(犬種標準)を作ろうと考え、1944年にはFCI(国際蓄犬連盟)に公認されました。

フィニッシュ・ラップフンドの名前の登録経緯

FCIの公認を受けた翌年1945年、フィンランドケネルクラブからも犬種登録を受けましたが、このときは「ラポニアン・シェパード・ドッグ 」として登録されており、短毛種と長毛種との区別がありませんでした。その後、犬種標準が見直され、短毛種は「ラポニアンハーダー」、長毛種は「フィニッシュ・ラップフンド」に分類されました。最終的に「フィニッシュ・ラップフンド」の名で犬種登録を受けたのは1993年のことで、歴史的にはまだ新しい犬種と言えるでしょう。

フィニッシュ・ラップフンドの特徴

フィニッシュ・ラップフンド

日本では珍しいフィニッシュ・ラップフンドの特徴をご紹介します。

体格や体重

フィニッシュ・ラップフンドの特徴には個体差がありますが、オスの体高は45~52cm・体重は15~21kgで、メスの体高は41~50cm・体重は12~17kgが目安です。

被毛

フィニッシュ・ラップフンドの被毛はボリューミーで、長くふさふさしたオーバーコート(上毛)と柔らかく密生した綿毛のようなアンダーコート(下毛)をもっています。そのため寒さには強いですが、夏の暑さには弱いという特徴があります。

被毛の色に規定は無く、ブラックやブラウン・レッド・クリームなど多彩ですが、最もよく見られる被毛のカラーは、黒地に顔や足がタンという組み合わせです。

性格

フィニッシュ・ラップフンドはとても賢く穏やかな性格です。忠誠心があり飼い主にはフレンドリーですが、知らない人に対して強い警戒心を抱く傾向があるため、家庭や農場の番犬に向いている、と言われています。

フィニッシュ・ラップフンドの基本的な育て方

フィニッシュ・ラップフンド

フィニッシュ・ラップフンドを育てるには、十分な運動や身体のお手入れなど、育て方のポイントがあります。

運動量が必要

非常に体力があり活動的な犬種なので、十分な運動量が必要です。毎日の散歩はもちろん、ドッグランなどの広いスペースで自由に走らせてあげると良いでしょう。ただし、フィニッシュ・ラップフンドは日本の夏の高温多湿な気候が苦手です。夏場は涼しい時間帯を選び、体調に変化が見られないか観察しながら運動させましょう。

お手入れ

フィニッシュ・ラップフンドのボリューミーな被毛は、ブラッシングでお手入れしましょう。週に2回はブラッシングする必要があります。特に冬から春にかけて暖かくなる換毛期には、保温の役割を担っていたアンダーコートが不要になり抜け落ちるので、スリッカーブラシやコームを使い、無駄毛を取り除きましょう。

フィニッシュ・ラップフンドは、賢く忠誠心のある犬

フィニッシュ・ラップフンド

ふさふさした被毛と優しい表情が魅力的なフィニッシュ・ラップフンドは、子犬の頃からきちんとしつけることでとても良いパートナーになります。育てるには十分な運動や日々のお手入れをする必要があるので、生涯責任をもって飼育できるかよく検討してから迎え入れましょう。

◎ライタープロフィール
江野友紀 認定動物看護士

江野友紀/認定動物看護士

地域密着型の動物病院にて、動物看護士として14年ほど勤務。看護業務の合間にトリミングもしています。
ドッググルーミングスペシャリスト、コンパニオンドッグトレーナーの資格を保有。
普段の仕事では、飼い主様の様々な疑問や悩みを解消できるよう、親身な対応を心掛けています。
ライターの仕事を通して、犬と人が幸せでより良い生活を送るためのお手伝いさせていただきたいです。

  • 公開日:

    2020.01.19

  • 更新日:

    2020.02.05

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