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犬にまつわる雑学

2020.01.30

インドに行くなら野良犬に注意?狂犬病大国インドの犬事情に迫る

“インド”と聞いて、どのようなイメージを想像するでしょうか?インドの街を旅行していると公道や道端で、犬・牛・猿・ヤギ・・・など、ありとあらゆる動物を目にすることがあります。その様は、まるで動物園のよう。今回はそんなインドにフォーカスを当てて、世界の犬事情を紐解いていきます。

Author :docdog編集部

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犬の種類は?まずはインド原産の犬から

犬 インド

インドには、犬をペットとして育てている方もいますが、実は街中で見かける犬のほとんどが野良犬です。それでも多くの国で地産犬がいて、インドの場合は「パリア」という犬種がいます。

インド原産の犬「パリア」とは?

「パリア」は、別名パリア犬・パイなどと呼ばれることもあるインド原産の犬種です。パリアは「宿無き者」を意味する言葉で、ヒンズー教では最下位の身分とされていますが、インドでは古くから人々によって大切にされてきた犬種です。自分よりも身分の低い生き物に救いの手を差し伸べることを目的としたパリアを祝福する祭りが催されており、その結果、現代においても駅の近くなどの人が多く集まる場所に出没する存在となっています。

「パリア」の特徴

パリアは、古代から存在したとされている犬の特徴をいくつも持っており、短毛で脚が長く、スリムな体型をしています。中型~大型犬ほどの大きさで、毛色・耳の形・しっぽの形は個体によってさまざまなため、一見すると雑種のようにも見えるかもしれません。スピッツに似たような顔つきをして、丈夫で遺伝的な疾患も少ないと言われています。

別の犬種へと転身したパリア犬たちが多い中で、さまざまな事情を経て、先祖がえり(親に現れていない先祖(特に祖父母)の遺伝上の特徴が子に現れること)によって定着した犬種とも言われています。こういった特徴を持つ犬のことをパリアタイプなどと総称で呼ぶこともあります。

インドの犬たちはどう生活している?

犬 インド

インドという国で、犬にフォーカスを当てて想像してみると、なんとなく野良犬が多そうなイメージが浮かぶ方もいるかもしれません。実は、インドは世界的に見ても狂犬病の犠牲者が多い国とされており、年間で2万人以上の方が、狂犬病で命を落としています。

インドは野良犬が当たり前

インドでは、野良犬が当たり前のように街中で生活をしています。駅などの人の集まる場所に飼い主のいない犬たちがうろついていて、人の残飯をあさったり、近隣の方から餌をもらったりして生活しています。正直、日本の犬たちの生活からは考えられないほど、不衛生な環境で生活をしていると言えるでしょう。

インドは宗教上「殺生」を嫌っており、法律でも動物の殺処分が禁止されています。そこだけ捉えると“動物愛護の国”と考えることもできますが、一方で、狂犬病で苦しむ犬たちを野放しにしているという事実もあります。

インドに行く場合は

毎年、インドでは狂犬病に感染して死亡する人が後を絶ちません。日本人がインドに渡航する際は、そのことを認識してから行かなければ本当に危険だということを覚えておく必要があります。日中は大体の犬たちが道端で寝ていますが、狂犬病に罹ってしまった犬たちは攻撃性が見られることもあります。すこし心苦しいかもしれませんが、街中では不用意に犬に近づかないことをおすすめします。また、心配な方は旅行前に狂犬病の予防接種を受けることも検討しましょう。

インドで犬と暮らすには?保護事情に迫る

犬 インド

街中にたくさんの犬たちが歩いているインドにも動物の保護をする施設はあります。しっかりと完備された保護施設では、路上で怪我をした犬たちを救助し、去勢手術と狂犬病注射を打つ等の対応を取っていて、保護された犬がちゃんと人と生活できるレベルまで回復させてから、元の場所に戻すというルールを徹底しています。

そもそも野良犬として生活をしている犬たちは、生きる術を知っていて、野良犬はその地域の人たちが生活するものという意識があることから、回復したらそれ以上は保護をしない、という方針を採っています。

インドで犬は引き取ることはできる?

インドには保護犬を引き取るという選択肢もあります。保護された犬たちを新しく家族として迎えるためには、日本とほぼ同じで、保護施設に出向き、飼い主としての素質があるか?等をチェックする面接をクリアする必要があります。

富裕層・中間層の間で急速に広がっている

インドでは、野良犬が占める割合が圧倒的に多いものの、ここ2~3年でペットとしての犬の需要が富裕層・中間層の間で急速に広がり始めています。ペット関連商品の売上は毎年大幅に伸びており、栄養や素材に気を配ったペットフードなども販売されています。

2017年にはインドの首都ニューデリー近郊で初めてペットを預けるホテルが誕生し、顧客の8割はインド人となっているそう。・・・このように、少しずつ犬と暮らす環境が整いつつあるインドですが、散歩のスタイルは、自分で愛犬と連れて散歩をするよりはメイドさんにお願いするようなスタイルになっているようで、日本とは飼育事情が異なる面がまだまだありそうです。

インド旅行は野良犬に注意。これからの発展にも期待

犬 インド

インドに行く際に怖いのは、なんといっても野放しの動物が多いことです。インド旅行の際にはむやみやたらに動物たちに近づかないように注意しましょう。そして、これからのインドの経済成長と共に、野良犬も飼い犬も幸せに暮らせる生活環境へと更に進化していくことを期待して、この辺で「世界の犬事情に迫る、インド編」のまとめとしたいと思います。

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