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茶色と白の毛のパーソン・ラッセル・テリアが遠くを見つめている
犬種図鑑
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2021.11.30

パーソン・ラッセル・テリアの特徴や性格は?飼い方の基本情報まとめ

パーソン・ラッセル・テリアは、もともとジャック・ラッセル・テリアと同じ犬種だったことから、外見がとてもよく似ています。それならば、性格に関しても似ているの?と気になる方もいるかと思います。
実は体格に若干の差があったり、テリア種特有の性格もあります。
そこで今回は、パーソン・ラッセル・テリアの歴史や身体的特徴、性格、しつけのポイント、気をつけたい病気などの基本情報をまとめてご紹介します。

#パーソン・ラッセル・テリア

文:新井 絵美子/動物ライター

パーソン・ラッセル・テリアのルーツ

白と茶色の毛のパーソン・ラッセル・テリアが地面に伏せをしている

パーソン・ラッセル・テリアがどんな犬なのかを知るために、誕生の歴史からご紹介します。

名前のルーツ

パーソン・ラッセル・テリアの犬種名は、作出者であるジョン・ラッセル牧師の名前が由来となっています。

活躍の歴史

パーソン・ラッセル・テリアは、イギリス原産の犬で、もともとはジャック・ラッセル・テリアと同じ犬種です。キツネやタヌキなどの小動物の狩りをサポートする狩猟犬として活躍していました。

狩猟能力を高めることや勇敢な性格であることを重視し、ボーダーテリアやビーグル、ブルテリアなどを交配して生み出されたと考えられています。当時は作業能力を重んじて交配していたことから、身体的特徴がバラバラで、スタンダードが定まらずにいました。

そのため、「公認された雑種」と言われていましたが、やがて愛犬家クラブでスタンダードに関する話し合いが行われ、1990年にイギリスのケネルクラブで、「パーソン・ジャック・ラッセル・テリア」として公認暫定スタンダードが発行されました。

そして、2001年に犬種名から「ジャック」が取れて、国際畜犬連盟に「パーソン・ラッセル・テリア」として公認されました。

分類される犬種グループ

純血種の登録や血統書の発行などをしているジャパンケネルクラブの犬種グループの中で、パーソン・ラッセル・テリアは、「第3グループ:テリア」に分類されています。

「テリア」とは、ラテン語で「穴を掘る」という意味で、この犬種グループには穴の中に住む小動物など、小型動物の狩りをするために生み出された犬種が属しています。

パーソン・ラッセル・テリアの外見の特徴

茶色と白の毛のパーソン・ラッセル・テリアが芝生の上で伏せをしている

ジャック・ラッセル・テリアと外見の特徴にあまり違い見られないパーソン・ラッセル・テリアですが、体格においては少し違いがあります。

適正体重・標準体高

パーソン・ラッセル・テリアの体高はオスが36cm、メスが33cm、体重は5~8kgが理想とされています。筋肉が締まった細身の体格で、体高が体長より長めです。実猟目的の個体は、現在でも断尾されていることが多くあります。

ここがチャームポイント

パーソン・ラッセル・テリアはジャック・ラッセル・テリアよりも足が長く、スラッとしたルックスも魅力のひとつです。優しい顔立ちで、その見た目通り明るく元気いっぱいな性格なことから、パーソン・ラッセル・テリアは人気を集めています。

被毛の特徴

パーソン・ラッセル・テリアの被毛は、いくつかのタイプがあります。それぞれのお手入れ方法や毛色など、被毛の特徴について見ていきましょう。

コートタイプ

パーソン・ラッセル・テリアの被毛は、短毛のスムースコート、ウェーブがかった長毛のラフコート、スムースコートとラフコートが混ざったブロークンの3種類のタイプがあります。どのタイプもオーバーコートとアンダーコートが生えたダブルコートです。

代表(標準)毛色

パーソン・ラッセル・テリアの毛色はホワイト単色のほかに、ホワイトをベースにタン、レモン、ブラックの斑がある種類も存在します。斑がある場合は、ホワイトの部分が多くなければならず、斑は頭部か尾根の部分に限られているのが望ましいとされています。

お手入れ方法と注意点

太くて短い毛のスムースコートが3タイプの中で最も抜け毛が多いため、毎日のブラッシングが必要です。

ラフコートとブロークンコートは、スムースコートほど抜け毛は多くありません。しかし、毛量が多くて柔らかく毛玉ができやすいため、やはりこまめなブラッシングが欠かせません。加えて、ラフコートは毛が長く伸びるため、1~2ヶ月に一度トリミングをするようにしましょう。

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パーソン・ラッセル・テリアの性格の特徴

黒と白と茶色の毛のパーソン・ラッセル・テリアが芝生の上にお座りをしているが今にも走り出そうとしている

犬を迎える前にパーソン・ラッセル・テリアの性格の特徴を理解しておかないと、「思っていたのと違う……」ということになりかねません。パーソン・ラッセル・テリアの性格の傾向を知っておきましょう。

飼い主に従順で献身的な性格

パーソン・ラッセル・テリアは狩猟犬として飼い主のサポートをしていた犬種であることから、飼い主に従順で献身的な性格です。優しく友好的で、子供や他の犬とも仲良く遊ぶことができます。

活発で運動が大好き

パーソン・ラッセル・テリアはとても活発で、好奇心旺盛な性格です。走り回ることが大好きなので、できれば庭のある住環境が適しています。ドッグランなどはもちろんのこと、好奇心を満たせるような頭を使うゲームなどを取り入れてあげるとパーソン・ラッセル・テリアは喜びます。

こんなしつけが必要

パーソン・ラッセル・テリアはテリアならではの気質を持っているので、以下のことを頭に入れてしつけをするようにしましょう。

気の強さに振り回されず、コントロールできるようにする

テリア気質ならではの気の強さがあります。そのため、パーソン・ラッセル・テリアには、き然とした態度で接し、犬のペースに振り回されないようにしましょう。
必要なルールを覚えさせないとわがままになったり、他の犬や人に攻撃的な態度を取ってしまったりする可能性があります。パーソン・ラッセル・テリアが周りに迷惑をかけないよう、犬をコントロールできるようにしておきましょう。

噛み癖をつけさせない

パーソン・ラッセル・テリアは噛み癖が出やすいので、子犬のうちにやめさせるようにしましょう。子犬は噛む力が弱いので、甘噛みを大目にみてしまいがちですが、甘噛みがエスカレートして本気で噛むようになることも少なくありません。

遊びに夢中になってパーソン・ラッセル・テリアが腕などを噛んできたときは、何も言わずに腕を引いて、その場をいったん立ち去りましょう。噛むたびにこのようにすると、「噛むと楽しいことが終わってしまう」と学習し、やらないようになっていきます。

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パーソン・ラッセル・テリアの平均寿命と気をつけたい病気

茶色と白の毛の小さなパーソン・ラッセル・テリアの隣に黒と白の小さなパーソン・ラッセル・テリア2匹が毛布に包まれ眠っている

健康寿命を延ばすために、パーソン・ラッセル・テリアの気をつけたい病気を覚えておきましょう。

平均寿命

パーソン・ラッセル・テリアの平均寿命は、約12~14歳です。小型犬、および犬全体の平均寿命も約14歳(※1)なので、長生きするほうと言えるでしょう。

気をつけたい病気

パーソン・ラッセル・テリアは、以下の病気にかかりやすいので注意が必要です。

マラセチア皮膚炎

マラセチア皮膚炎は、パーソン・ラッセル・テリアを含むテリア種がかかりやすい皮膚疾患です。皮膚に常在するマラセチア菌が過剰に増えることで、皮膚の赤みやかゆみ、フケ、脂漏などの症状を引き起こします。

湿度が高い環境になると発症しやすいので、特に梅雨時期から夏にかけてはブラッシングをこまめにして、被毛が蒸れないようにする、定期的にシャンプーをして清潔に保つなどして予防しましょう。

緑内障

緑内障は、眼圧が上昇して視覚障害をもたらす眼疾患で、最悪の場合は失明することもあります。遺伝的要因で発症することもありますが、水晶体脱臼や眼内腫瘍などの発症によって引き起こされる場合もあります。

目が白っぽく濁っている、白目が充血している、目が大きく見えるなどの症状が見られたら、早めに動物病院を受診しましょう。

パーソン・ラッセル・テリアは忠実だけどしつけに根気が必要

白と茶色の毛のパーソン・ラッセル・テリアが柵に囲まれた芝生の上を走っている

パーソン・ラッセル・テリアは、飼い主に忠実な犬ですが、テリア種特有の気の強さがあるので、しつけはかなりの根気が必要になります。犬のペースに振り回されないように注意しましょう。
また、活発で運動が大好きなので、運動不足になるとストレスが溜まってしまいます。パーソン・ラッセル・テリアを満足させるだけの時間と体力があるかどうかも、よく考えてからお迎えするようにしましょう。

参考文献
  • 公開日:

    2020.01.16

  • 更新日:

    2021.11.30

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ライター・専門家プロフィール
  • 新井 絵美子
  • 動物ライター
  • 2017年よりフリーランスライターとして、犬や動物関連の記事を中心に執筆活動をおこなう。 過去に、マルチーズと一緒に暮らしていた経験をもとに、犬との生活の魅力や育て方のコツなどを、わかりやすくお伝えします。