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犬種図鑑

2020.01.16

パーソン・ラッセル・テリアの種類が知りたい!基本情報まとめ

パーソン・ラッセル・テリアは、日本で知名度が高いジャック・ラッセル・テリアと、とても良く似ている外見をしています。名前もよく似ていますが、実はもとを辿れば同じ犬種なのです。それではなぜ別々の犬種として認定され始めたのでしょうか?今回は「パーソン・ラッセル・テリア」という世界の犬種について、その歴史や特徴・性格・育て方などの基本情報をまとめてご紹介していきます。

Author :docdog編集部

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パーソン・ラッセル・テリアの歴史

パーソン・ラッセル・テリア

もともとは同じ犬種であった「ジャック・ラッセル・テリア」。この犬種の名前は、英国ケネルクラブの初期メンバーの一人であるジョン・ラッセル牧師(海外ではジョンは“ジャック”という愛称になる)が作出したことに由来しています。また、『パーソン・ラッセル・テリア』の『パーソン』とは“牧師”という意味があり、やはりジョン・ラッセル牧師に由来しています。代表的な作出者も同じである2つの犬種は、その関係性が少し複雑であるため、まずはその辺りを細かく説明していきます。

犬種が認定されるまでの道のり

長期に亘って特定の原産地で飼育され、タイプが統一された犬の種類については、その原産国が主導権を握り、犬種の標準書が作られていきます。その他の国は、この犬種標準書に従うのが一般的となっています。ある犬種がKC(ケネルクラブ)などに公認されるまでには、その犬種の愛好家たち(クラブ・単犬種団体)が犬種スタンダード認定に向けた活動を行なっている、という経緯があります。

パーソン・ラッセル・テリアの犬種認定の経緯

パーソン・ラッセル・テリアは、イギリスを原産とした犬種です。作出者であるジョン・ラッセル牧師は、外見やタイプを統一に固執せずに、ただ狩猟能力を高めることを目的に犬種の改良を進めたため、なかなか犬種の特徴・タイプを統一することができず、スタンダードという意味では不安定さが残ることになりました。そのため、もともとは同じ犬種であったジャック・ラッセル・テリアも別名「公認された雑種」と言われるほど、外見の個体差が幅広いというのが特徴となっています。

こうして徐々に愛好家クラブでも犬種スタンダードに関する見解が別れはじめ、話し合いが行われた結果、1990年に英国ケネルクラブにて「パーソン・ジャック・ラッセル・テリア」として公認暫定スタンダードを発行され、2001年には「ジャック」が取れて、FCI(国際畜犬連盟)にて「パーソン・ラッセル・テリア」として公認されました。

一方、ジャック・ラッセル・テリアは

一方で、ジャック・ラッセル・テリアはイギリス原産でありながら、イギリスの公認犬種として登録がされていません。これは先述の経緯の中で、ジョン・ラッセル牧師の意思を引き継いでいるため、と言われています。ジャック・ラッセル・テリアは、そもそ猟犬として生きるために生まれた犬であって、ドッグショーに出すような犬ではないという理由で公認登録を拒んだ、ということが背景にあります。

1つの犬種を認定するということは意外にも困難なものである、というのを想像することができますよね。きっと多くの意見が出され、話し合いが行われたのだと思います。

特徴の違いが生まれた理由

パーソン・ラッセル・テリアは、ジャック・ラッセル・テリアよりも大柄で脚が長いのが特徴です。人気が高まると小型化が進んでいく中、歯止めをかけてキツネ狩りをしていた当時の状態を保存しようとしたのが、パーソン・ラッセル・テリアです。

ジャパンケンネルクラブでは、2犬種をサイズによって分類しており、どちらの犬種も公認していますが、アメリカではどちらの犬種も同じとして扱われていたりと国ごとに見解にはバラツキがあるようです。

パーソン・ラッセル・テリアの特徴

パーソン・ラッセル・テリア

ジャパンケネルクラブで公表している犬種標準を基に、特徴を解説します。ジャック・ラッセル・テリアと外見や毛質などの特徴にほとんど違いがないパーソン・ラッセル・テリアですが、体格が少し違ってきます。

体格、体質

パーソン・ラッセル・テリアの体高はオスが36cm・メスが33cm、体重は5~8kgが理想とされています。筋肉質で細身の体格であり、体高が体長より長く、ジャック・ラッセル・テリアよりも足が長くスラッとしています。実猟目的の個体は、現在でも断尾されていることが多くあります。

毛色、毛質、抜け毛

パーソン・ラッセル・テリアの毛色には、ホワイト単色のもの、ホワイトをベースにタン、レモン、ブラックの斑点があるものがあります。斑点があるものはホワイト部分が勝っていなければならず、斑点は頭部か尾根の部分に限られているのが望ましいとされています。

パーソン・ラッセル・テリアの毛質には、短毛のスムースコート、ウェーブがかった長毛のラフコート、スムースコートとラフコートが混ざったブロークンの3種類のタイプがいます。

太く短い毛のスムースコートが3タイプの中でも一番抜け毛が多いため、毎日のブラッシングが必要になります。ラフコートとブロークンコートは、スムースコートまでの抜け毛はないものの毛量が多く毛が柔らかいため、もつれやすく毛玉ができやすく、こまめなブラッシングが必要です。加えてラフコートは、毛が最も長く伸びるため1~2ヶ月に一度のトリミングが必要になります。

寿命、かかりやすい病気

パーソン・ラッセル・テリアの平均寿命は約12~14歳です。パーソン・ラッセル・テリアが気をつけたい病気として水晶体脱臼、皮膚炎、関節炎、骨折があげられます。とても活発でいたずら好きなため、思わぬ事故やケガを起こりやすいので注意が必要です。

パーソン・ラッセル・テリアの育て方

パーソン・ラッセル・テリア

パーソン・ラッセル・テリアは、陽気でとても活発な犬ですがテリア気質が強い犬種です。コンパニオンドッグとしてしつけをあまりせず、運動も小型犬並しかさせないと問題行動が目立つ犬になってしまう可能性があります。ここでは、パーソン・ラッセル・テリアの基本的な育て方についてご説明していきます。

しつけ

パーソン・ラッセル・テリアは、先程も説明した通りテリア気質の強い犬種です。勇敢で警戒心が強いため番犬に向いている犬種ですが、家庭犬として飼うのであれば子犬のうちから攻撃性をコントロールさせる訓練をする必要があります。

飼い主との主従関係がしっかりとしていれば、とても賢い犬なのでしつけもスムーズに進みますが、頑固な一面もあるため忍耐力が必要になります。

飼育経験がある方でも苦戦することもしばしばなため、初心者向きの犬種ではありません。現在は、攻撃性の少ない血統を多く繁殖させていますが、狩猟犬として活躍してきたことから他の小動物と一緒に飼う場合には十分な注意が必要です。

運動

パーソン・ラッセル・テリアはとても運動能力が高いため、小さな体でもかなりの運動量を必要とします。小型犬だからとあまり運動させないで置くと、ストレスが溜まり問題行動を起こしやすくなるため、1日に1時間は散歩に行くようにしましょう。

運動量には個体差があるので、散歩後にも元気に動き回っているようなら回数を分けて、時間を伸ばしてあげるといいでしょう。散歩に加えて、旺盛な好奇心を満たせるよう頭を使うゲームなどを取り入れてあげると飼い主への服従心を育てることにもできるので一石二鳥ですね。攻撃的でもあるため、しっかりと訓練をして置く必要があります。

パーソン・ラッセル・テリアと暮らす幸せな時間

パーソン・ラッセル・テリア

パーソン・ラッセル・テリアは、小柄ですが運動量は中型犬・大型犬並であること、そしてしつけにはかなりの根気が必要になります。抜け毛もとても多い犬種のため、こまめな掃除とブラッシングも必要になり、いたずら好きで物を壊してしまうことも多くあります。家族に迎えたいと考えているのであれば、しつけの知識が豊富であり、忍耐力があるかどうか、運動量の多いパーソン・ラッセル・テリアを満足させるだけの時間と体力があるかどうかもう一度考えてみるようにしましょう。

  • 更新日:

    2020.01.16

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