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犬種図鑑

2020.03.10

犬と過ごす幸せな時間

ひとりの主人にだけ忠実なスカイ・テリアとは?性格・特徴・育て方のポイントを解説

一見、スコティッシュテリアにも見間違う容姿をしている犬種「スカイ・テリア」。テリア種の中では古い犬種のひとつとされており、キツネやアナグマを狩る狩猟犬として活躍していました。スコットランド版の忠犬ハチ公としても知られるグレーフライアーズ・ボビーは、スカイ・テリアという犬種の忠実な性格を表しており、主人の死後14年間もお墓に寄り添っていたそうです。そんな忠誠心の高い性格をしたスカイ・テリアという犬種について、犬種の成り立ち・基本的な性格・特徴や育て方のポイントを解説していきます。

Author :大森 きこ/ドッグライター

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最初に知っておきたいスカイ・テリアの歴史・犬種の成り立ち

スカイ・テリア

スカイ・テリアはイギリスで年間登録数が300頭を下回る「絶滅の恐れがあるイギリス原産の犬種」に指定されています。日本でもスカイ・テリア専門の犬舎は少ないため、残念ながら日常生活で出会うことはほぼないと考えられます。

魔女と魔法の島出身?

スカイ・テリアはイギリス原産の犬種で、数多くいるテリアの中でも古い犬種のひとつです。スコットランドの西部にある魔女と魔法の島として有名なスカイ島を出身とするローカルなテリアが豊富な被毛を持つようになり、現在のスカイ・テリアの姿になったと言われています。長い被毛はスカイ島の大自然の中でキツネやアナグマを狩る狩猟犬として活躍するために重要な役割を持っています。

イギリスのヴィクトリア女王とアレクサンドラ女王がスカイ・テリアを連れていたことから知名度が上がり、ショードッグとしても活躍するようになりましたが、現在ではヨーロッパでも非常に稀な犬種となっています。

スカイ・テリアの身体的特徴・見た目・大きさ

スカイ・テリア

体格が似ているため、一見、被毛が伸びたスコティッシュ・テリアのようにも見えますが、スカイ・テリアの特徴は顔が隠れるほどの長い被毛。そしてパピヨンのような耳の飾り毛もスカイ・テリアの特徴のひとつです。

スカイ・テリアの体型・体重・体質

スカイ・テリアは、体高:25~26cm、体重:11kg前後、鼻の先端から尾の先端までは103cmが理想体型とされています。体長は体高の約2倍で、胴長の体型が特徴となります。

スカイ・テリアの毛色・被毛タイプ・抜け毛

スカイ・テリアの毛色はブラック、ダークグレー、ライトグレー、フォーン、クリームで、耳と鼻まわりにブラックポイントがあることが望ましいとされています。

被毛はやや硬めの上毛と細く柔らかい下毛で構成されたダブルコート。地面に届くほど長い上毛は厳しい自然の中でキツネやアナグマを狩るため、密集した下毛は狩りの際に体を保護するための名残です。

スカイ・テリアの性格

スカイ・テリア

スカイ・テリアは、テリア気質を今でも多く残しているため、社交的な性格ではなく、一人の主人だけに忠実に従うことが多い傾向です。知らない人に対しては強い警戒心を見せますが攻撃性はありません。しっかりとルールを教えて主従関係を築くことが出来れば忠実な相棒になってくれるでしょう。

一人の主人にだけ忠実

スカイ・テリアは、テリア気質を今でも多く残しているため、社交的な性格ではなく、一人の主人だけに忠実に従うことが多い傾向です。しっかりとルールを教えて主従関係を築くことが出来れば忠実な相棒になってくれるでしょう。上部の写真は、スコットランド版の忠犬ハチ公として知られるグレーフライアーズ・ボビーの銅像です。主人の死後14年間もお墓に寄り添っていたという物語が語り継がれています。

知らない人には警戒心を見せる

スカイ・テリアは、知らない人に対しては強い警戒心を見せることもあります。しかしながら人間に対しての攻撃性はあまりないため、次第に仲良くなれることでしょう。相手が犬の場合は負けん気の強さを発揮して、吠えてしまうこともあるかもしれません。

スカイ・テリアの基本的な育て方

スカイ・テリア

スカイ・テリアは、飼い主さんに一途な性格をしていることから、室内飼いに向いている犬種です。リビングの一角に落ち着いて過ごせるスペースを用意してあげて、家族との時間を共有できる環境を作ってあげましょう。

テリア特有の頑固さや勇敢さは今でもしっかりと兼ね備えているスカイ・テリアを飼育するには、どんなことに気をつければ良いのでしょうか?運動・しつけ・ケアの面で気をつけたいポイントを解説していきます。

運動|運動不足に注意!

スカイ・テリアは大自然の中でキツネやアナグマを狩る仕事をしてきたので、運動量はしっかりと取りたい犬種です。毎日の散歩は1回30分以上を1日2回、その他にドッグランで走らせたり、広い場所でロングリードを使用して運動をする時間を作ってあげましょう。運動不足になるとストレスが溜まり、問題行動を起こしやすくなってしまいます。

しつけ|端的な指示で主従関係を

信頼できる主人に対してはとても忠実なスカイ・テリアですが、きちんと主従関係が築けている場合に限ります。面倒を見るだけの飼い主では、スカイ・テリアは頑固さを貫き通す犬に育ってしまいます。 短い言葉で分かりやすく指示を伝え、良いことと悪いことを気分で変えないように注意しましょう。

ケア|短めカットも有り

スカイ・テリアの被毛は地面に届くほど長く、綺麗な状態を保つためには毎日のブラッシングが欠かせません。顔周りの被毛が長く毛先が目に入ると結膜炎などを起こしやすいため、ショーに出す予定がなければ短くカットしてあげても良いでしょう。

また、胴が長いスカイ・テリアはコーギーやダックスフンドのように段差の上り下りや、フローリングなどで滑らないように気をつける必要があります。腰や股関節を痛める原因となってしまいます。太らせすぎも足腰に負担がかかるので、適度な運動と食生活で適正体型を維持しましょう。

スカイ・テリアと過ごす幸せな時間

スカイ・テリア

スカイ・テリアはテリア特有の勇敢さと頑固さを兼ね備えた犬種です。一見扱いづらそうにも聞こえますが、一人の主人に対しては非常に忠実な性格をしています。飼い始めからしっかりとルールを教え、主従関係をはっきりさせておくことが大切です。長い被毛はスカイ・テリアの特徴ですが、ケアに時間を取れない場合は短くカットするという選択肢も考えてみてください。ケアが十分でないと皮膚疾患を起こしやすくなってしまいます。スカイ・テリアの特徴を十分に理解して飼育をすることで、素晴らしい絆を結ぶことが出来るでしょう。

◎ライタープロフィール
大森 きこ

大森 きこ/ドッグライター

家族で出来る範囲での保護活動をしています。今まで小型犬から大型犬まで様々なコたちと出会い、新しい家族を見つけるお手伝いをしてきました。どんなコでも迎えてあげられるようにと、現在はペット看護師の資格を取るための勉強中です。

  • 公開日:

    2020.01.14

  • 更新日:

    2020.03.10

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