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犬を迎える

2019.12.09

保護犬の子犬を迎えるための準備とは。かかる費用や気にしておきたいこと

保護犬を迎えるにあたり「出来れば子犬からが良い!」と思う方は少なくありません。少しの期間しかない子犬時代は可愛いですし、子犬のほうがしつけがしやすいと思いますよね。「しかも保護犬ならタダじゃない?」と考える方もいらっしゃいます。しかし、犬を飼うということはその犬が亡くなるまでお金も時間もかかります。子犬なら尚更です。保護犬の子犬を迎えたいと思っている方に向けて、譲ってもらう方法やどんな費用がかかるのかなどの疑問を解決していきます。

Author :大森 きこ/ドッグライター

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保護犬の子犬ってどこで譲ってもらえるの?

保護犬 子犬

全国にある保護団体や動物愛護センターにいる保護犬のほとんどは成犬です。子犬をメインに保護している保護団体もありますが、子犬のほとんどがミックス犬になります。純血の子犬はブリーダーの崩壊や多頭飼育崩壊によって保護される時以外は多くありません。

里親募集サイトでは子犬~若齢の犬も多く登録されています。これは個人繁殖をして里親募集をかけている人もいるためです。もしも保護犬を子犬から飼いたい場合は、子犬をメインで保護している保護団体か里親募集サイトを探してみると見つかりやすいでしょう。

保護犬の子犬は無料でも、飼育にかかるお金は多くなる

「保護犬なら犬がタダ(もしくは格安)でもらえる!」と考えている方がいますが、よく考えてみましょう。

譲り受けた時がタダだったとしても、飼育に必要な道具を揃えたり、フードを欠かさず与えたり、体調が悪かったら病院へ連れて行かなければならないなど、長期的にお金はかかります。

子犬となれば15年前後生きることになるでしょう。一時的なことだけではなく、長い目で見て生活に負担がかからないかを考えることが大切です。

保護犬の子犬を育成するためにどんな費用がかかる?

保護犬 子犬

それでは、保護犬の子犬を育成するためにはどのような費用がかかるのでしょうか。 犬の飼育にかかる費用は大きく3つに分けることが出来ます。それぞれ保護犬の子犬を飼うという前提で説明していきます。

医療費

保護犬の子犬は母犬がどんな犬か分からないことが多くあります。中には妊娠中に保護されたり、母犬と一緒に保護される場合もありますが、母犬を見ないとどんな病気を持っていそうかは簡単に判断することが出来ません。

年齢も「おおよそ」になるので、譲り受けた後に病気が発覚することは珍しくないのです。 子犬は老犬に比べれば病気になりにくいですが、感染症や寄生虫によるダメージを受けやすいので注意しましょう。

フード

子犬には子犬用のドッグフードを与えましょう。これはペットショップで購入した場合も、保護犬を譲り受けた場合も同じです。 しかし、保護犬の子犬の中には保護されるまでの環境が悪くて痩せている子もいます。大抵の場合は保護施設でケアの後に譲渡されますが、痩せた子犬を引き取る場合は獣医師に相談し、食事指導を受けるのがおすすめです。

子犬用のドッグフードは成犬用に比べると割高ですが、子犬に必要な栄養素がしっかり入っているので、きちんとステージに合ったフードを食べさせてあげることが大切です。

飼育のためのアイテム

飼育のためのアイテムは、まずは基本的なものを揃えておきましょう。

揃えておきたいのは、首輪・リード・サークル・キャリー・ペットシーツなどの飼育用品とシャンプー・ブラシ・爪切りなどのケア用品です。 その他のものは必要に応じて都度揃えるという形で問題ありません。

保護犬の子犬と暮らす上で気にしなければならないこと

保護犬 子犬

子犬を譲り受けるということは、しつけや社交性が不十分なケースがほとんどです。 成犬の保護犬は人間社会のルールをある程度理解していることが多いですが、子犬の場合はほぼ一からしつけや社交性を教える必要があります。

子犬の月齢によっては保護主がしつけを行っていることもあるので、事前に確認をしておきましょう。 また、健康面でも様子がおかしいところはないか、気にしておくことが大切です。

しつけ

子犬の頃のしつけはとても重要です。この時期にある程度しつけが出来て里親さんとの主従関係をしっかりと結ぶことができれば、後々の飼育もとても楽になります。まだ小さいうちはたくさん遊んで体力を消費させて、ダメなことはきちんと叱るだけでも十分です。

保護犬の子犬だからと言って「かわいそう」「優しくしてあげなきゃ」という気持ちが続いていると、犬はワガママに育ってしまう可能性があるので注意しましょう。

体調面

子犬は順応性が高いので新しい環境にも慣れやすいのですが、兄弟犬や他の保護犬と一緒に暮らしてきた中で1匹になるとやはり不安になる子犬は多いようです。 家に連れて帰ってから数日間は、子犬の食欲やウンチの状態などをこまめにチェックし、ストレスや不安が強くなっていないかを気にしておきましょう。

あまりにも元気が無い、ふさぎ込んだままでいるなどの行動が続いたら、譲り受けた先のスタッフに相談してみてください。全くご飯を食べなかったり、下痢が続いたりと体調面が不安定な場合は早めの受診をおすすめします。
br> また、子犬は感染症にかかると重症化する確率が高くなるので、混合ワクチンや狂犬病予防接種を受けていない場合は、受けられる時期が来たらすぐに接種するようにしてください。

保護犬の子犬を迎えるには、お金もケアの時間もかかります

保護犬 子犬

保護犬の子犬というと「タダで子犬が飼える」というイメージがありますが、やはり子犬から飼うということはその分長くお金もケアにかける時間もかかってきます。軽い気持ちで飼い始めたことで再び子犬に悲しい思いをさせないよう、自分のライフスタイルを考え家族でしっかり話し合ってから子犬を迎える準備をしましょう。

◎ライタープロフィール
大森 きこ

大森 きこ/ドッグライター

家族で出来る範囲での保護活動をしています。今まで小型犬から大型犬まで様々なコたちと出会い、新しい家族を見つけるお手伝いをしてきました。どんなコでも迎えてあげられるようにと、現在はペット看護師の資格を取るための勉強中です。

  • 更新日:

    2019.12.09

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