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住まい / 生活

2019.12.20

犬を預かる前にするべき4つの準備|犬を預かってと頼まれたら

友人から「どうしても犬を預かって欲しい」と頼まれたら、あなたはどうしますか?普段からよく遊んであげている犬だし、良い子だから預かってあげようかな、と気軽に考えてしまいがちになりますが、実は犬を預かる上では注意しなくてはならないことがあります。この記事では、友人や知人の犬を預かる時の注意点について詳しくご紹介します。

Author :西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

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犬を預かる時に注意したいこと

犬 預かる

お散歩に一緒に行ったり、お互いの家を行き来していて自分に懐いていると思っている犬でも、飼い主と離れることは非日常な出来事となります。犬は環境が変わることが苦手な動物。預かる側としては仲が良い、懐いていると思っていても、飼い主不在かつ自分の家ではない場所にいることは、犬にとっては大きなストレスになってしまいます。

犬は敏感な動物

犬には個体差があり、すべての犬が預けられることによってストレスを抱えるとは言い切れませんが、飼い主とべったりしていることが好きな犬や分離不安の傾向がある犬、また飼い主に忠実な犬にとっては、飼い主と離れるだけでも大きなストレスとなります。また、どんなに慣れている家でも、テリトリー意識がある犬にとって自分のテリトリーではない場所に置いていかれることは不安と恐怖でいっぱいになってしまうのです。

飼い主がいないと犬は不安になる

犬にとって、飼い主は最も信頼している自分の仲間であり群れのリーダー的存在です。群れを好む犬の習性として、このリーダー不在の状況は不安以外の何物でもありません。犬が見せる不安症状はさまざまですが、ウロウロと部屋の中を歩き回る、ハァハァと荒い息をしている、あくびを何回もする、玄関の方を見つめて動かない、いつもは吠えないのにずっと吠えている、粗相をする、ご飯を食べない、夜泣きをするなどが代表的な症状といえます。飼い主と一緒に遊びに来た時にはおとなしくしている犬でも、飼い主がいないということは大きな不安となり、ストレスを抱えることになるのです。

犬を預かる前にするべき4つの準備

犬 預かる

犬が預けられた時の不安からくるストレス状態を少しでも軽くするために、犬を預かる前にやっておきたいことがあります。これは、預ける側である飼い主にとっても大切なこと。ここでは、預かる前にやっておきたい4つのことをご紹介します。

お試しお預かりをする

飼い主が近くにいる時に、お試しで1泊程度犬を預かることがおすすめです。一晩一緒に過ごすことで、昼間の様子、夜の様子、寝ている時の様子などが分かります。お散歩はどうだったか、晩ご飯はちゃんと食べたか、夜鳴きはしなかったかなど細かく様子を観察して、飼い主に報告することで普段の生活態度とどう違うかがわかります。また、予行演習しておくことで、犬も初めてのお泊まりではなくなり、少しは不安が軽減されるかもしれません。

生活パターンを把握しておく

犬は、自分の生活パターンを変えられることを好みません。特に、ご飯の時間とお散歩の時間は、犬にとって最も楽しみな時。少しでも不安を軽減するためにも生活パターンを変えないようにすることがポイントです。また、食事の量や薬を飲んでいるのか、おやつの与え方、トイレは室内でできるのかなど飼い主から日常の生活パターンを細かく聞き、しっかり把握しておくことも大切です。

お散歩コースや運動量を把握する

犬にとってお散歩は1日の中で最も楽しみな時間です。また、テリトリー意識の強い犬は、お散歩コースでのチェックは欠かせません。できれば犬を預かる前に一緒にお散歩に行き、犬の歩き方の癖や他犬と会った時の対応、運動量などを確認しておきましょう。また、お散歩中の犬の動きに対して飼い主はどのように対処しているのかも知っておきましょう。

持病がなくてもかかりつけの動物病院の確認を

持病がある場合は、もしもの時の備えとして、かかりつけの動物病院の場所だけではなく担当獣医師の名前までを確認しておくことがおすすめです。また、持病がなくても、犬は突然体調を崩すことがあるため、かかりつけの動物病院を聞き、診察券や保険カードを預かっておきましょう。

犬を預かる時に忘れてはいけないこと

犬 預かる

事前に飼い主から生活パターンなど聞き、お試しお泊まりをしていたとしても、飼い主の姿が見えなくなった途端に犬は不安になります。犬を預かる時は、必ずいつも使っているケージやベッド、クッションなどを持ってきてもらい、少しでも不安を軽減できるようにしましょう。また、「置いて行かれた」「見放された」と不信感と不安でいっぱいになっているため、お留守番はさせないように予定を調整しておくことも必要です。犬によっては自宅へ帰ろうと脱走を図ろうとすることもあります。なるべく、目を離さずに一緒にいてあげることも大切です。

犬を預かることは命を預かること

犬 預かる

どんなに仲の良い関係でも、犬にとって飼い主がいないことへの不安は精神的負担が大きいものです。筆者も、いつも一緒にお散歩している友人の家に愛犬を預けた経験がありますが、わずか数時間だったにもかかわらず2度とその家には近づかなくなってしまいました。犬同士も仲が良かったため安心していたのですが、それでもあの家に行くと、置いていかれると学習してしまったようです。犬にとって飼い主は絶対的な存在です。もし、預かることが難しいと感じたら、相手の家に行ってお世話をしてあげる、ペットシッターを勧めるなど無理をして預かろうとしないことも、犬のためには必要なことです。飼い主にとっては、家族の一員である大切な命を預かるのですから、安請け合いは禁物です。

◎ライタープロフィール
西村 百合子

西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。
現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。

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